談話・コメント

外務大臣談話

エジプト情勢について

平成23年11月24日

  1. 11月18日からエジプトにおいて発生している一連のデモにおいて多くの死傷者が発生したことを深く憂慮し,亡くなられた方々及び遺族に対し哀悼の意を表します。また,全ての当事者に対し,暴力を行使せず,最大限の自制と責任ある行動を呼びかけます。
  2. 我が国は,事態が早期に沈静化し,近くエジプトで行われる予定の議会選挙が公正かつ平和裡に実施されることを期待します。また,11月22日に,大統領選挙の前倒し実施を含む新たな政治日程が示されたことは重要な進展であり,こうした改革プロセスが着実に進められることを期待します。
  3. 我が国は,2011年2月における政変後,エジプトにおける民主的体制移行に向けた諸改革への取組を支援してきており,今後の同国における選挙に対するものを含め,引き続きエジプトによる努力を支援していく考えです。

(参考1)エジプトにおけるデモ隊と治安部隊との衝突
11月18日,カイロ中心部タハリール広場において,現在の国軍統治等を批判する数万人規摸のデモが発生。デモの一部が19日から22日にかけて,同広場及び内務省ビル付近にとどまり,同デモ隊と治安部隊との衝突が断続的に発生。一連の衝突で,23日までに35人が死亡。

(参考2)人民議会選挙及び諮問評議会選挙
11月28日~2012年1月10日に人民議会(下院に相当;498議席)選挙,2012年1月29日~3月11日に諮問評議会(上院に相当;但し立法権なし;270議席)選挙が,おのおの地域別に3回に分けて実施される予定。

(参考3)大統領選挙日程
22日夜,タンターウィ国軍最高会議議長は,国営テレビ放送を通じ,2012年6月末までに大統領選挙を実施することを決定した旨演説。

(参考4)エジプトにおける選挙に対する我が国の支援
2011年5月,7月及び10月に国際協力機構(JICA)による支援ミッションを派遣し,選挙制度整備や選挙報道等に関する我が国の知識と経験を提供。また,我が国との合意の下,エジプト政府が選挙実施のため,我が国が過去に実施した無償資金協力の結果積み立てられた「見返り資金」()(約10億円相当)を活用し,投票ブースや投票用紙等の調達を行っている。

)見返り資金
我が国が行った無償資金協力(外貨支援)で輸入した資機材等を被援助国が国内で販売等行った際発生する内貨を積み立て,同国の経済社会開発に使用するもの。


このページのトップへ戻る
外務大臣談話 |  平成23年談話 |  目次へ戻る