川口外務大臣談話
イスラエル軍攻撃による民間人死傷について
平成16年5月20日
- 19日(水)午後(現地時間)、ガザ地区のラファハ市において、イスラエル軍のミサイル攻撃により多数のパレスチナ民間人が死傷したことに強い衝撃を受けた。イスラエル軍による今回の民間人殺傷は正当化できるものではなく、わが国は今回のイスラエルの行動を非難するとともに、こうした民間人に対する攻撃を直ちに停止するよう求める。この攻撃において亡くなられた方々およびそのご遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷された方々に心からお見舞いを申し上げる。
- わが国は、ガザ地区の人道状況に改善が見られないことを深く憂慮しており、更なる事態の悪化を強く懸念する。特に、イスラエルに対して最大限の自制を重ねて求める。わが国は、イスラエル、パレスチナ両当事者が対話と協力を通じて、「ロードマップ」実施に向けた取組を一日も早く再開するよう強く期待する。
(参考)
- 19日午後(現地時間)、イスラエル軍は大規模軍事作戦を実施中のガザ地区のラファハで、家屋破壊に抗議した住民数千人のデモ隊に対し、戦車から発射された砲弾により、少なくとも8人が死亡、40人以上が負傷した。(死傷者の多くには学生および女性子供が含まれている。)
- 同日、イスラエル軍報道官は「一般市民に犠牲が出たことに哀悼の意を表明し、ミサイルはデモ集団を直接狙ったのではなく、警告のためのものであった、事実を調査する」と説明。
- 19日、ジョージ・ブッシュ米大統領は「全当事者に無実の人々の生命尊重を求める」と発言。更にコリン・パウエル米国務長官は、「イスラエルは本件事件を計画的なものでなく悲劇的な事故だと認めているものの、ロードマップへの回帰に資するものでない」と述べ、事件が及ぼす影響に懸念を表明。
- 19日、テルアビブの国防省前で予備役のパイロットなど数百人が抗議集会を行うなど、国内での反発も強まっている。
- 19日午後6時30分(NY現地時間)、国連安保理は、イスラエル軍によるガザ地区のパレスチナ難民キャンプの住宅や建物の破壊に懸念を表明し、イスラエルによる暴力行為の停止及び国際人道法の尊重、およびイスラエルとパレスチナ自治政府双方にロードマップの順守を求める決議1544を賛成多数で採択。
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