外務報道官談話
吉林省敦化市における毒ガス事故について
平成16年8月3日
- 7月23日に吉林省敦化市において発生した毒ガス事故については、現地に派遣したわが方調査団による調査の結果、2日、旧日本軍の化学兵器によるものであることが判明した。
- わが国政府は、このような事故が発生したことについて極めて遺憾であると考えるとともに、被害者の方々に対し、心からお見舞い申し上げる。
- わが国政府としては、今後、このような被害が生じないようにするためにも、危険な状態である遺棄化学兵器を出来るだけ早く処理すべく、化学兵器禁止条約上の廃棄義務に則り適切に対応していく考えである。
(参考)
- 7月27日、中国外交部よりわが国在中国大使館に対し、23日、吉林省敦化市蓮花泡林場の小川で4名の子供が一発の砲弾を発見、その中の2名が砲弾から流れ出た液体に触れ、手足や腿に潰瘍の症状をきたし、敦化市の病院にて治療を受けているとの事故が発生し、同砲弾は旧日本軍の遺棄化学兵器であると判定されたとして、本件を適切に処理願いたい旨申し入れがあった。
- わが国としては、現地の状況を確認するため、2日、日本政府関係者および 専門家を現地に派遣し、調査した結果、旧日本軍の化学兵器であることが判明した。
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