外務報道官談話
エストニア、リトアニア、マルタおよび中国の原子力供給国グループ(NSG)加盟について
平成16年5月28日
- わが国は、5月27日(木)、スウェーデンにおいて開催された原子力供給国グループ(NSG)総会において、エストニア、リトアニア、マルタおよび中国のNSG加盟が承認されたこと
を歓迎する。
- わが国は、核保有国である中国を含む4カ国のNSG加盟により、原子力関連資機材・技術の国際的な輸出管理体制が強化され、核不拡散体制が一層強化されることを強く期待する。
(参考)原子力供給国グループ(Nuclear Suppliers Group:NSG)
- NSGは、1974年のインドの核実験(IAEA(国際原子力機関)保障措置下にあるカナダ製研究用原子炉から得た使用済み燃料を再処理して得たプルトニウムを使用)を契機に設立された。
- NSGでは、「ロンドン・ガイドライン」と呼ばれる原子力関連資機材・技術の輸出国(Suppliers)が守るべき指針(法的拘束力のないいわゆる「紳士協定」:公開文書)に基づいて輸出管理が実施される。この指針は、原子力専用資機材・技術の移転に係る「ロンドン・ガイドライン・パート1」と、原子力関連汎用品・技術の移転に係る「ロンドン・ガイドライン・パート2」に分かれている。
- 今回の総会でエストニア、リトアニア、マルタおよび中国のNSG加盟が承認され, 所要の手続を経た後、6月10日よりNSG加盟国は44カ国となる予定。
- わが国は、NSGを通じた核不拡散努力に積極的に取り組んでおり、在ウィーン国際機関日本政府代表部が連絡事務局(Point of Contact)を務めるなど、NSGの活動に対して積極的な貢献を行っている。
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