川口外務大臣談話
マハムード・アッバース・パレスチナ自治政府首相の辞表提出について
平成15年9月7日
- アッバース首相は、首相就任以降、「ロードマップ」実施に向けた取組を続け、わが国としても同首相の和平・改革努力を支持ししてきたところであり、同首相が辞表を提出するに至ったことは残念である。ロードマップは現在重大な局面にある。
- 今後のパレスチナ自治政府指導部を巡る動きを注視していく必要があるが、わが国は、「ロードマップ」が現下において唯一の和平への途であると考えており、パレスチナ側が、「ロードマップ」実施に向けたコミットメントを放棄することなく和平に向けた取組を継続することを強く期待する。
- 同時に、わが国としては、イスラエル側も、自らの「ロードマップ」の実施等を通じ、パレスチナ側が「ロードマップ」実施に向けて取り組むことを助けるよう努力することを期待する。併せて、「ロードマップ」が重大な局面にある中で、イスラエル、パレスチナ側双方が、事態を更に悪化させることのないよう最大限の努力をすることを期待する。
(参考)
- 9月6日(土)午前11時50分(現地時間)、アッバースPA首相は、同日のパレスチナ立法評議会(PLC)開会に先立ち、アラファト議長に対し、辞表を提出。アラファト議長は7日(日)に開催されるPLO執行委員会及びファタハの中央委員会での議論を踏まえた後に、アッバース首相の辞表を正式に受理するか否かを決定するものと見られる。
- アッバース首相は、アラファト議長との間で、治安組織をパレスチナ自治政府の下に一元化する問題等を巡って、激しく対立した状況にあったこと等を受け、自らの首相としての立場・成果について明確にし、信を問うため、9月4日(木)、自身の首相就任以降の成果についての報告をPLCに行っていたが、PLC内の不信任の動きの高まりに鑑み、自ら辞表を提出する意向を固めたもの。
- 他方、6日午後、イスラエルはF-16戦闘機でガザ市内の建物を空爆、ハマスの精神的指導者アハマド・ヤーシン師が手に軽傷を負った他、ハマスの幹部数名が負傷した。イスラエルは同空爆がヤーシン師等のハマス幹部を狙った攻撃であったことを認めた。なお、同日、報道によれば、EU外相会合はハマスの政治部門をテロ組織として非難する決定を行なった。
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