川口外務大臣談話
米・イスラエル・パレスチナ三者首脳会談等について
平成15年6月5日
- わが国は、4日(現地時間)に行われた米・イスラエル・パレスチナ三者首脳会談、および3日に開かれた米・アラブ首脳会合において、中東和平推進の鍵を握る米国の積極的関与、イスラエル、パレスチナ両者間の和平推進に向けた歩み寄りと周辺アラブ諸国による協力を通じ、和平に向けた対話の再開への契機が訪れたことを歓迎する。
- 小泉純一郎総理大臣及び私自身の中東訪問を通じ、中東和平推進の重要性を訴えてきたわが国は、長きに亘る暴力の悪循環を終わらせ、和平実現に繋がり得る重要な一歩としてこうした動きを高く評価する。
- わが国は、中東和平を実現の軌道にのせるため、イスラエル・パレスチナ側双方が、この機会を逸することなく「ロードマップ」の実施に向けた取組を即時に開始し、パレスチナ側については、過激派の取り締まりの一層の強化と暴力の停止、イスラエル側については、入植活動の停止、パレスチナ側の人道状況の改善と自治区からの撤退に着手するものと信じる。また、わが国としても、両者の和平交渉の再開にむけた信頼醸成の取組や人道・改革支援等を通じて、イスラエル・パレスチナ側双方の努力を後押ししていく考えである。
(参考)
- ジョージ・ブッシュ米国大統領は、中東地域を訪問し、3日にエジプトのシャルム・エル・シェイクでの米・アラブ首脳会合を行い、続いて4日にヨルダンのアカバにおいてイスラエル、パレスチナ側との首脳会談を行った。
- 3日の米アラブ首脳会談においては、イスラエル、パレスチナ側双方の和平に向けた取組を要請するとともにアラブ諸国からの協力について確認された。4日のイスラエル・パレスチナ自治政府双方との間での首脳会談においては、イスラエル、パレスチナ側双方により、イスラエル、パレスチナの2つの国家の平和的共存のビジョン(「二国家構想」)が確認されるとともに、アッバース・パレスチナ自治政府首相からは暴力の停止に向けた全力での取組が、アリエル・シャロン・イスラエル首相からは、パレスチナ人の人道状況の改善や、違法入植地の撤去等につき取り組むことが示された。
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