河野外務大臣談話
気候変動枠組条約交渉に関する米国政府の発言について
平成13年3月29日
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28日、米国ホワイト・ハウスおよび国務省のスポークスマンが、ブッシュ米大統領は京都議定書を支持しない、また、米新政権は地球温暖化政策の見直し作業中であり、ブッシュ大統領は、友好国・同盟国と協力しつつ、国際的なプロセスを通じて、気候変動問題に対応することができると考えている旨述べたところ、わが国としては、こうした米国の動きが気候変動交渉に与える影響を懸念している。
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2. |
京都議定書の発効は、地球温暖化に対する行動を強化する上で極めて重要であり、わが国は、2002年までの議定書発効に向けた国際的熱意が失われないよう、交渉に積極的に参加してきた。わが国としては、米国が京都議定書を締結することが重要と考えており、ブッシュ政権が、京都議定書の発効に向けた第6回締約国会議の再開会合をはじめとする交渉に引き続き前向きに参加し、わが国とともに積極的に合意を模索することを強く希望する。1月に私よりパウエル国務長官に対し米国の前向きな努力を求めたところであるが、わが国としては、このための外交努力を継続していく考えである。
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