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河野外務大臣談話

ボスニア情勢について


平成7年5月29日 

1.本年1月からボスニアにおいて成立していた4カ月間の停戦協定は、その延長に向けての明石特別代表をはじめとする国連の努力にもかかわらず、紛争当事者の拒否により、延長が実現しなかった。その後、ボスニアにおける紛争当事者間の戦闘は、激化の一途をたどり、最近に至っては、ボスニア内セルビア人勢力が国連保護隊(UNPROFOR)に対して攻撃を加えるとともに、多数の国連要員を拘束するとの挙に出ている。わが国は、ボスニア・ヘルツェゴビナにおけるこのような情勢の急激な悪化を深く憂慮するものである。
2.国際社会の総意の下に活動している国連の平和維持活動に対するこのような挑戦は、断じて許されるものではなく、わが国は、セルビア人勢力が、国連に対する敵対行為を直ちに停止し、拘束している国連要員を速やかに解放することを強く要求する。
3.わが国は、紛争の当初より、武力によらない、話し合いを通じての解決のみが真の解決たり得るとの立場であり、紛争当事者に対しても、繰り返しこの旨を訴えてきたところである。紛争当事者が武力に依拠するとの考えを放棄しない限り、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける紛争の解決はあり得ないことを改めて強調し、すべての紛争当事者が武器を捨てて和平のための交渉を開始するよう要請する。
4.わが国政府としては、ユーゴー紛争解決のための、明石特別代表以下の国連関係者およびコンタクト・グループをはじめとする国際社会の和平に向けての努力を支持することを改めて表明する。また、この機会に、現地において困難な状況の下で活動を続けている国連および人道援助関係者の勇気に重ねて敬意を表する。これらの要員の安全を確保するために、国連および国際社会が一致して行動すべきであり、わが国政府も、引き続き、これを積極的に支持・支援していく考えである。

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