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外務大臣会見記録
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平成21年10月27日(火)
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5.米軍再編問題

(毎日新聞 須藤記者)普天間の問題ですが、先日、岡田大臣は、県内移設が望ましいと仰ったと思いますが、それとの関係で鳩山総理が衆院選中に沖縄で県外移設、最低でも県外移設と言及していますが、そうなりますと沖縄も含めて国民に対してどういうふうにそのことを説明されるのかお聞きしたい。

(外務大臣)マニフェストには県外とか国外という表現はないですが、発言としては当時の鳩山代表の発言があるということは、私(大臣)も十分に認識をしております。もちろん選挙期間中の発言は100%実現しなければならないのかと言えば、多くの国民の皆さんが「必ずしもそうではない」というふうにお答えになると思います。
 いずれにしても、重要なことは、我々は、沖縄の負担をなるべく軽減したいという思いで今やっている訳ですから、我々の努力をこれから更にしっかりやることで、最終的に多くの沖縄の皆さんのご理解、納得を得ていくことだと思います。併せてこの問題を先週申し上げたときにも強調した訳ですが、移転が遅れていいのかというと、それは現在の普天間の状況が続くことになる訳で、それをなんとかしたいということが議論のスタ−トですから、いたずらにそれが遅れるようなゼロベ−スでの検討というのは、私(大臣)は避けるべきだと先週申し上げたところであります。

(TBS 樋口記者)再び普天間についてお聞きしたいのですが、先週金曜日に大臣は記者会見で、県外というのは事実上、選択肢として考えられないというふうに仰ったのですが、何故金曜日のタイミングで仰ったのか、例えばこれまで米政府とともに、過去の色々な今の合意に至った経緯を検証されてきたわけで、そういうものを受けてのものなのか、或いは来日時にゲイツ国防長官は北沢大臣との会見で普天間がなくなったらグァム移転もなくなるし、兵力削減もなくなると、そういったことを対外的な発言以外で、大臣として米側の決意をメッセージとして受け取ったからなのか、どうして金曜日のタイミングだったのかをお聞きしたいと思います。

(外務大臣)別に理由はありません。ただ、かねがね考えてきて、今具体的に県外で、ここが可能性があるということがある訳ではありません。そういう中で、白紙でこれから議論するということであっては、これでは時間がかかることは間違いありません。それから、過去に検証したものを今再度検証しているということは、かなり前からご説明してきました。勘のいい人なら、その時に県外はないということを、すでにお気づきになっていたのではないかと思っております。間接的に実はそういうことは言ってきた訳です。ただ、明らかに県外はないという私(大臣)の考え方をたまたま申し上げたのが金曜日だということです。大臣になってから、色々な可能性を自分なりに頭の整理をしてきて、そして過去に検討されたプランというものを一つ一つ見ていく中で、県外というのは、時間が、例えば長期間、3年とか5年とかを与えられるのであれば別ですけれども、限られた時間の中で答えを出さなければいけないとすれば、限られた時間の中で答えを出さなければいけないという理由は、日米の合意があるということと、もう一つは沖縄の普天間の問題を早く解決しなければいけない、それが沖縄のためでもあるという観点から見れば、県外はないということです。あのタイミングでやはり申し上げるべきだと思いました。あまり引き延ばすことは良くないというように考えました。

(TBS 樋口記者)関連なのですが、今のお話ですと、過去の色々な経緯ですとか、過去に検討されたものですとか、そういうものをいろいろと検討されたと仰いましたけれども、米側からのメッセージというのは何か影響はあったのでしょうか。

(外務大臣)米国のゲイツ国防長官が色々とお話になりましたが、それは私(大臣)の想定内のお話でした。

(日本テレビ 小栗記者)引き続き、普天間についてお伺いします。今日、北沢防衛大臣が閣議後に現在の日米合意をそのまま履行したとしても、民主党がこれまで言っていたような県外・国外を目指すというその方針に変わりない、整合性があるというふうに仰っていたのですけれども、岡田大臣も同じようにお考えでしょうか。

(外務大臣)これは、なかなか難しい話だと思います。数年前ならそういうことは言えたと思います。岩国に移すとか、グアムに移すとか、そういうことが決まった段階で一部は県外、一部は国外ということが実現したと言えると思います。ただ、我々が色々言ってきたことは、そういう現在のパッケージがきちんと出来て、発表された後も言ってきておりますので、そういう意味では論理的に言うと、ちょっと苦しいところがあるかなというように思っております。北沢さんが仰りたかったことは、県外・国外と言ってきたが、今のパッケージの中にも、グァム移転とか或いは岩国その他に移転するといった中身が含まれていることを思い出してくださいという趣旨で仰ったのだと思います。

(共同通信 上西川原記者)普天間を引き続きお願いします。今大臣の仰られてた、「普天間を一刻も早く移設しなければいけない。そのために県内移設だ。」という、この論理というのは、実は自民党政権がずっと言ってきたことではないかと思います。1995年以降、ずっと県外を求める声を沖縄等から出ても、県内という自民党政権が一貫して言ってきたのが、普天間の危険状況だったと思うのですけれど、そうすると今回、民主党政権になって、同じ論理で県内移設ということになると、沖縄の人たちにとって、政権交代した意味をどのように受け止めればいいのかというところが非常に気になるのですけれども、その点についてはどうでしょうか。

(外務大臣)それは全然違う訳で、白紙で議論する場合と、すでに合意があってその上で短い期間で答えを出さなければいけないというのは、全く違う状況だというように思います。白紙で議論できるなら我々だって県外で議論したいです。だけど、ここまで来ている話ですから、それは白紙で議論していた数年前の状況とは全く違うということです。

(共同通信 上西川原記者)先週、嘉手納(基地への統合)ということも言われましたけれども、これももうずっと議論されている話で、地元の三市町の拒否の姿勢が頑なであり、更に米も明確に拒否している。先ほど大臣は、これまでの発言を聞けば、勘の良い人ならば、県外はもうないということは分かっていたのではないかと言っていましたけれども、そういう話を想定すると、勘が良いか悪いかは別にして、(普天間基地を移設する先としては、)もう(キャンプ・シュワブのある)辺野古しかないのではないかと言う声も出ているのですけれども、その点についてはどうでしょうか。

(外務大臣)それもあるから今検証している訳です。北沢大臣も検証が終わったと、防衛省は言われるので、それなら、私(大臣)は、防衛省からも是非、話を聞かせていただきたいと言うふうに思うのですが、私(大臣)はまだ検証をしている、外務省としては(その検証の)最中ですし、米側からも意見を聞きたいというふうに思っている訳です。嘉手納(基地への統合)はあり得ないというのは、地元の反対というのは一つの大きな要素だということに間違いありません。しかし、その他のことについては、私(大臣)は必ずしも納得をしておりません。ですから、そういうことをもう少し詰めたい。例えば、緊急時において非常に運用が難しくなるという主張がありますけれども、本当にそうなのかということは、もう少し具体的に議論しなければならないというように思っておりますし、海兵隊と空軍は一緒に同居することはいかがかという話もありますけれども、それはどこまで受認できない話なのか、ヘリコプターと飛行機が同居するのはいかがかという話もありますが、しかし、そういう前例はありますから、もう少しその辺をきちんと詰めたいということが、私(大臣)の思いです。もしその辺をお詰めになったのであれば、教えていただきたい。

(毎日新聞 野口記者)また普天間ですが、先週の金曜日に大臣のお考えとして嘉手納統合ということを仰った訳ですけども、そういう考えを表明したということで、今週になって時間が経った訳ですが、嘉手納基地への統合に向けて政府内で考えをまとめるように今動いてらっしゃるのかどうかと、地元の説得を進めているのかどうか。また、嘉手納基地への統合という考えはいつぐらいから大臣の考えとして進めていこうとお考えになったのか。お願いします。

(外務大臣)いつからかという質問にはお答えする必要はないと思いますが、中身は今検証している最中です。私(大臣)なりに、行けるというふうに思えば、今はまだ候補に過ぎませんから、検証している最中ですから、嘉手納(基地への統合)の方がいいと考えれば、政府の中で働きかけをしていきたいと思います。そういう意味で、前回、「私(大臣)の考えでは」と申し上げたところです。

(中国新聞 荒木記者)普天間の関連ですが、米軍再編には普天間以外にも、神奈川県厚木基地にあります空母艦載機部隊を山口県の岩国基地に移転させるという計画も入っておりまして、それには地元にはまだ根強い反対があります。民主党のマニフェストとか、連立政党の合意には見直しの方向と書いてありますが、岩国基地への移転についても見直しの方向になるのでしょうか。

(外務大臣)岩国基地の問題は、先般、平岡代議士がお見えになって、大分お話も聞かせていただきました。私(大臣)も、以前から岩国の現場も見た経験もありますし、いろいろなそういった基地の集約の問題が、どこまで市民にきちんと説明した上でやっているのかということを私(大臣)は非常に疑問に思います。岩国の場合には、市役所の建設途中であるにもかかわらず、突然補助金が断ち切られて、言わば、賛成しなければお金は出ないよと、市役所の建設費は出ないよと、いうやり方がなされた訳で、そういう意味では、日米で合意はしたものの、地元に対する説明とか説得とか、そういうことがなされないまま放置されて、我々政権が交代した後、そういったことについて、今汗をかいているという状況です。岩国については、今すぐという予定はありませんが、最終的にはきちんと説明をして、ある程度ご納得を頂くということは当然必要だと思います。

(中国新聞 荒木記者)沖縄の後に検証するという意味ですか。

(外務大臣)後にと言うつもりはありませんけども、申し訳ないですが、今はそこまでなかなか手が回っていないというのが実態です。

(共同通信社 西野記者)先程、米側からも意見を聞きたいと、それから、具体的に議論をしなければならないというふうに大臣は仰いました。どういった機会に米側と、こういったかなり詰めた話、米軍の運用に関わるような話ですし、これは電話でやるような話ではないと思うのですが、どういった形でやるのでしょうか。

(外務大臣)すでに局長クラスではそういうことはある程度やっているのですが、もう少しレベルを上げるということも考えられると思います。いつどうやってということは、お答えする必要はないと思います。

(共同通信社 西野記者)もう一点、逆に、岩国の件について説明、納得がなされていないということだったのですが、例えば県外移設に関してですが、勘のいい人うんぬんという話もありましたけども、やはり選挙で掲げたことについてできないこともあるというのは、それはあると思うのですが、それであれば、何故できなくなったのかということをきちんと説明するということがセットになっていると思うのです。そういったことを沖縄の方々にすると、大臣自ら政治活動を行うというお考えはあるのでしょうか。

(外務大臣)最終的な答えが決まる段階ではそういうことは必要になるでしょう。ただ今、抽象的に県外はないのですと言っても、そこで終わってしまいますから、最終的にこういうプランでいきたいと思うと言うときに、沖縄の皆様のある程度の納得が必要だということは、それは当然必要だと思っております。

(NHK 別府記者)今検証中だということは理解しています。その上で、この段階ですでにこの問題について見直しの方向で臨んだのだ、あるいは臨んでいるのかという認識で大臣はお持ちなのでしょうか、また、嘉手納基地への統合は一つの考え方として出てきているということですが、沖縄の人の負担の軽減という視点で見た場合に、辺野古案よりどういった点でメリットがあるというふうに今の時点でお考えでしょうか。

(外務大臣)私(大臣)は、「見直し」という言葉は使っておりません。「検証」です。検証作業を行っているということです。嘉手納はなぜだめだったのか、そのことを検証して、そしてその上で嘉手納は案になるのかならないのかということをきちんとつめたいと、私(大臣)は、嘉手納は案になると考えていますが、それはより詳細な検証が必要であるというのが私(大臣)の先程の説明です。それから、どういうメリットがあるかということは、これもこれから検証していく訳ですが、少なくとも沖縄にある2つの大きな基地が1つになるということは、私(大臣)は大きなメリットだと思います。今の案ですと、2つの基地が固定化することになりかねないという問題があると思います。

(テレビ朝日 川村記者)今の普天間のことに関連して、かつて小泉政権のときにブッシュ政権の方から、嘉手納の統合案を日本側に提起してきたことが、非公式にせよあって、そのときに二度ほど米側は嘉手納でもいいよということを防衛当局と話し合っているという記録があるわけですが、そのことをかなり含めて、今大臣が仰っていることは、局長クラスでつめていると、米側もこういうことを過去に言ってきているではないかと、それについてきちんとつめたいということは、米の経緯もすでに検証した上でこれから交渉しようということでよろしいでしょうか。

(外務大臣)かつてどちらが言っていたかということは闇の中で、別に書いたものがあるわけではないと思います。ただ、嘉手納統合ということが議論されたことがあるということは事実です。しかし、そのときはそれよりも今の案がいいということになって、そして、今の案が具体化してきた。その辺も、私(大臣)としては検証したいと思います。現在の案であっても、最初は沖合に浮かすという案だったと思います。それから丘の上に作るという案もありました。私(大臣)自身まだよくわからない、納得できないところもあります。当時中心になってやっておられた方は政治レベルを別にすると、防衛省で長く次官をやられた方ですから、彼自身に聞くべきかどうかはわかりませんが、どうも私(大臣)は流れがまだしっかりとは把握できておりませんので、もし北沢大臣が防衛省の方で、かつての検証をきちんとしたということがあれば、そういうことも含めて是非聞かせていただきたいと思っております。

(読売新聞 村尾記者)普天間の関連ですけども、キャンプ・シュワブ沿岸部か嘉手納統合案か、ほぼ2つに大臣は絞り込まれていると思われるのですが、お聞きしている限りでは、嘉手納の方に前向きではないかと推察されるのですが、検証作業が終わった結果、嘉手納案がだめだった過去の理由や地元の反対にご納得されるのであれば現行のキャンプ・シュアブ案はやむなしということもあり得るという認識でよろしいでしょうか。

(外務大臣)そういうご質問に不用意に答えると、「外務大臣容認」と見出しに書かれてしまいますので、今のご質問にはお答えしません。

(テレビ朝日 新堀記者)オバマ大統領の来日が来月近づいておりまして、外務大臣としては、例えばクリントン国務長官と事前にもう一度会われるとか、何か普天間の関係での調整を事前にされるというご予定は一切ないと考えてよろしいのでしょうか。

(外務大臣)今仰ったのはクリントン国務長官との間でという意味ですか。現時点では何か予定しているということはありません。

(テレビ朝日 新堀記者)まだ日にちがあるということで、可能性もありうるのでしょうか。

(外務大臣)それは、わかりません。先般、どこか(のメディア)が報道されて、断られたとか、そのように書かれたところもあるのですが、相手もたいへん忙しく世界中を回っておりますので、日程が合わなければ会えない訳ですから、そういうこともあるかと思います。決まった段階で、もしそういうことが決まれば、お話したいと思います。現時点では私(大臣)は何も聞いておりません。私(大臣)も予算委員会とか国会を控えておりますので、なかなか隙間はそうはないというのが現実です。

(琉球新報 仲井間記者)普天間の質問で申し訳ないのですが、先日金曜日の会見で、県外移設は難しいと仰った時に、これまで日米間で検討されてきた案の中から移設先を考えると、今検証の最中で、これまで日米間で検討されてきた案というのは、そこには県外移設というような案はあったのでしょうか、なかったのでしょうか。大臣が把握しているものとしてはどのような内容なのでしょうか。

(外務大臣)私(大臣)が把握している限りは、もちろん岩国とかそういうものはあったとしても、全体を特に今の普天間基地を県外にという案は、私(大臣)はなかったと記憶しています。

(琉球新報 仲井間記者)私どもの取材では北海道や九州に移転するという話も検討されていたというものが、日米双方の交渉担当者への取材で明らかになっているのですが、既に報道もされていますけれども、そのような情報は把握されていないということでしょうか。

(外務大臣)それは、かなり具体性をもって検討されたものではないと私(大臣)は理解しております。

(読売新聞 石川記者)本日、北沢(防衛)大臣が鳩山総理とオバマ大統領が会われる際にはどういったメッセージを鳩山総理が出すかについて、閣内で統一的な方針を出した方がいいということを仰っていますが、北沢大臣は本日、現案を容認するような発言をされていて、一方、岡田大臣はまだ現在納得できる検証ができていないということで検証されている訳ですが、オバマ大統領の来日までほとんど2週間くらいしかありませんが、それまでの期間に検証を終えて、統一的な閣内の方向性を出せるようにしたいとお考えでしょうか。

(外務大臣)この件は私(大臣)自身、何度か申し上げてきたと思いますが、オバマ大統領訪日時に現案でいくとか、或いは違う案でいくとか、そういう結論を出せるような状況ではないということを米国側にも言ってきておりますし、現に沖縄の皆さんに対して、どの案でいくにしろ、きちんと説明をして、ある程度御理解をいただく必要がある訳ですから、それだけの時間的な余裕はないと思います。オバマ大統領訪日時にどういうテーマで議論するかということは、これから議論していかなければなりませんが、ある程度の概略は外務大臣として総理と少しお話を始めさせていただいております。北沢大臣の御発言を十分に理解していないところがありますが、普天間の話が議論になってその答えが出るというのは普通は考えにくいことだと思います。
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