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世界の学校を見てみよう!

パラグアイ共和国
Republic of Paraguay

パラグアイの学校では今

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制服(一番左が体操着)

パラグアイの教育制度

 パラグアイでは,初等教育(小学校・中学校)が9年間,中等教育(高校)が3年間,高等教育(大学)は学部によって2年~5年間となっています。

ニホンガッコウ

 首都アスンシオンから車で20分ほどのフェルナンド・デ・ラ・モラ市に位置するニホンガッコウは,1993年に設立された私立の共学校です。国費留学生として日本で研修を受けたパラグアイ人教員が,日本式の教育に感銘を受けたことから,このような名前が付けられました。保育園から高校(2歳~18歳)までの一貫教育を行っており,パラグアイの中流家庭の子供たちが通っています。

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授業の様子(小学1年生)

 ニホンガッコウという名前ですが,この学校に通う生徒の95%以上はパラグアイ人です。日本人のように規律正しい学校生活を送り,責任感を持った子供に育つように,そして日本文化を少しでも学ばせたいとの考えから,この学校を選ぶパラグアイ人が少なくないようです。学校のある地域だけでなく,遠方から通う生徒も多く,スクールバスは全部で12台用意されています。また親の送り迎えで通う生徒もいます。

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日本語の授業の様子(小学5年生)

 制服は,男子はワイシャツにズボン,女子はブラウスにワンピース姿で,行事や式典の時には,グレーのブレザーを着ることになっています。

 全校生徒は1,711人で1クラスは平均20人程度です。保育園から中学3年生までは午前の部(6時50分~11時)と午後の部(13時30分~17時40分)に分かれていて,生徒たちは家庭の事情や通学時間などを考えて,どちらのコースにするか決めています。高校生になると授業時間は6時50分~17時40分までと長くなります。また,普通科の他に保健科,情報科,経理科などの各自の専門も選ぶことが出来るようになります。昼食は学内の売店で購入することも出来ますが,自宅からお弁当を持ってきている生徒もいます。ただし,学外で昼食を取ることは認められていません。

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放課後の部活動(ドラムクラブ)

授業科目は,スペイン語,グアラニー語(先住民の言葉でスペイン語と並ぶパラグアイの公用語),数学,理科,社会,保健体育など,国が指定している科目の他に,日本語,空手,日本舞踊,茶道,華道,折り紙などの日本文化を学ぶためのカリキュラムが設定されています。日本語の授業は,保育園から高校まで必修科目となっており,日本に留学後20年以上日本に住んで,日本語教育について学んだパラグアイ人の教員を中心に,生徒の語学力の向上に努めています。
 また,日々の授業で学んだ日本文化については,ひなまつり,こどもの日,七夕,運動会など日本のお祭りを祝う行事の時に発表しています。女子生徒は七夕祭りの時に,浴衣を着て茶道を披露することを,とても楽しみにしているようです。

授業とは別に,日本語部,日本のPOPダンス部,茶道部,華道部,マンガ研究部などの部活動があり,生徒たちは日本語及び日本文化の習得に意欲的に取り組んでいます。中でも日本語部は,週に2回集まり,将来的には日本の大学進学なども視野に入れて,勉強しています。

休暇シーズンはパラグアイが南半球に位置し,日本と季節が逆になることから,夏休みが12月中旬から2月中旬までの2ヶ月間,冬休みが7月中旬に2週間あります。他の公立校とは違い,長期休暇中も課題が出されるため,生徒たちは休暇の間も計画的に勉強しなければなりません。ただ,夏休みは2ヶ月あるため家族で旅行に出かける生徒も多いようです。

今回取材に協力してくれた5年生のクラスで,放課後の過ごし方について聞いてみると,多くの生徒がクラブ活動や習い事に行くそうです。男子の間でのスポーツの一番人気はやはりサッカーでしたが,他にバスケットボールやダンスをしている生徒もいました。その他には,英語を習っている生徒や,ギター,ピアノ,バイオリン,ドラムなどの教室に通う生徒など音楽に興味のある生徒も多いようでした。また,ボトルダンス(シャンパンの空瓶をいくつも頭に乗せて踊るパラグアイの伝統舞踊)を習っているという生徒もいました。さらに,日本のイメージについても聞いてみると,最初に出てきたのはアニメの名前でした。パラグアイでもポケモン,ナルト,ドラゴンボールなどは大人気です。他には寿司などの日本食に興味を持っている生徒も多く,クラスのほぼ全員が一度は日本食レストランに行ったことがあると話していました。

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    真剣に折り紙を作成する生徒
    (当館文化広報行事にて)
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    出来上がった折り紙を手にする生徒たち
    (当館教育広報行事にて)
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    学内の売店

(2013年7月)