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今次訪問は、ソポアンガ首相にとって2002年8月の首相就任以来初めての訪日であり、小泉総理との首脳会談等を通じ、今後、二国間関係を更に発展させる重要な契機となった。
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また、国内事情により第三回太平洋・島サミットに出席できなかった同首相を年内に招聘し、右サミット及び沖縄イニシアティブの意義を首脳レベルで確認したことは大きな成果である。特に、ツバルは面積26平方キロ、人口1万人と世界最小国の一つであり、島嶼国の脆弱さを象徴するだけに、沖縄イニシアティブへの参加は不可欠である。
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広範な排他的経済水域(EEZ:100万平方キロ弱)を有し、我が国の水産資源の供給地の一つであるツバル側より、我が国が主張する海洋生物資源の持続的利用に関する理解と支持を得たことは重要な成果である。
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最高地点が海抜約4メートルにとどまり、地球温暖化の影響を強く受けていると言われるツバルにとり、気候変動は死活問題であり、ツバル側より京都議定書の早期発効等に向けた我が国の取り組みにつき理解を得るとともに、途上国の立場から、全ての国が参加する枠組み作りに向けた我が国の姿勢への賛同を得られたことは意義深い。気候変動枠組条約第9回締約国会合(COP9)が不調に終わった後だけに、メディアの関心も高かった(のべ20社程度がソポアンガ首相を取材)。
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