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主な要人の来日日程
ヴァジパイ・インド首相の訪日
(成果と概要)


平成13年12月10日

1.滞在日程

12月7日(金) 大阪着
12月8日(土) 在阪経済4団体共催懇談会、大阪府知事他共催夕食会
12月9日(日) 東京着、蓮光寺(注)訪問、在京インド大使主催レセプション
12月10日(月) 歓迎式典、塩川財務大臣表敬、田中大臣表敬、経済6団体共迎昼食会、鳩山民主党代表表敬、橋本元総理表敬、首脳会談、共同宣言の発表、総理主催晩餐会、森前総理表敬
12月11日(火) 日印友好議連主催懇親会、御引見及び宮中午餐、東京発帰国
(注)チャンドラ・ボースの遺骨を安置。


2.成果

(1)2000年8月の森総理(当時)訪印の際「21世紀における日印グローバル・パートナーシップ」の構築に合意して以来、IT分野を始めとする経済での交流・協力が拡大してきたことを踏まえ、今後政治・安全保障分野においても両国の交流を一層拡大し、包括的な対話・協力関係を構築していくことで一致。

(2)二国間での協力に加え、地域的な観点、さらには地球的な観点から、テロ、アフガニスタン、軍縮・不拡散などの様々な問題に対して共に協力していくことで一致。

(3)今後のパートナーシップの指針として、首脳会談後、「日印共同宣言」を発出。

(4)インド首相の訪日は9年半振り。2000年の森総理訪印に続き、明2002年の日印国交樹立50周年に向けて国民レベル交流の一層の拡大を促進する重要な契機となった。

3.概要

(1)国際テロへの取り組み

 小泉総理より、日本としては、米国を含む国際社会の努力を支持し、毅然とテロに立ち向かっていく決意であり、自衛隊による後方支援に加え、外交努力や経済協力を通じて協力していく方針である、自衛隊艦船が印に寄港した際に印の協力を受けたことに感謝する旨述べた。ヴァジパイ首相は、テロは日印両国が協力して取り組むべき分野である、印は過去10年もテロと闘っており、テロの根絶が必要である旨述べた。

(2)アフガニスタン

 小泉総理より、早期の新政権樹立により和平が達成され、復興支援を進めることが重要、ボン会合における暫定政権樹立の合意を歓迎する、印とも緊密に協力しつつ取り組んで行きたい旨述べた。ヴァジパイ首相は、ボン会合合意を歓迎、右に基づく和平・復興の進展を希望する、印は資金・食糧・医療面で支援しているが、アフガン復興は規模の大きい課題であり、日本の支援は心強い旨述べた。田中大臣よりは、1月に日本で開催されるアフガン復興支援会議への印の参加を希望する旨述べ、ヴァジパイ首相は、参加できれば光栄であるとして、同会議への参加の意向を表明した。

(3)軍縮・不拡散

 小泉総理より、唯一の被爆国としての日本の姿勢を理解し、CTBT署名を含む軍縮・不拡散に取り組んで欲しい、核廃絶決議案への印の反対は残念だが、核廃絶という共通目標に向け協力していきたい旨述べた。ヴァジパイ首相は、核に対する日本の意見・感情を大変良く理解する、印の立場は共同宣言の中に表明されている、印は自国防衛のために核実験を行ったが、その後核実験の自発的モラトリアムを約束、完全な核廃絶を支持している、印が核実験を行ったのは印が困難にあった際に助けてくれる国がなかった故であり、核実験に至る原因自身の排除が平和に至る道である旨述べた。

(4)印の核実験に対する措置の停止

 小泉総理より、日本は印の核実験に対する措置を先般停止した、今後経済協力を含む様々な交流が拡大し、両国関係が一層拡大することを期待する旨述べた。ヴァジパイ首相は、日本の措置の停止を感謝する、日印交流には何百年もの歴史があり、これを基盤に両国関係の更なる発展に取り組んでいきたい旨述べた。

(5)インド・パキスタン関係

 田中大臣より、カシミール問題は、インド・パキスタン両国が友好的な話し合いで解決することを希望するとして、11月の訪パキスタンの際にも話合いを慫慂した旨発言。ヴァジパイ首相より、印は常に話し合いによる平和的な解決を追求している、ラホール会談後の経過は不本意であったが、それでもパキスタン大統領を訪印招待し、話し合いを通じた解決を探った旨述べた。小泉総理は、インド・パキスタン間にはカシミール等の微妙な問題があるが、両国がテロに対して一致して毅然と立ち向かっていることがアフガン問題に良い影響を与えている、両国間の摩擦も双方が自制心を働かせて改善に向かうことを希望する旨述べた。

(6)経済・経済協力

 小泉総理より、2002年経協調査ミッションを派遣する、デリー地下鉄及びシマドリ石炭火力発電所建設計画への追加的資金供与(約560億円)を決定した、青年海外協力隊の活動を高く評価しており、印による同協力隊の受け入れ同意を歓迎する旨述べ、また、「聖なる河」であるガンジス河の汚染対策にも日本として協力の用意がある旨述べた。ヴァジパイ首相は、ガンジス河やヤムナ河の浄化への日本の協力に感謝する、具体化のため合同委員会を検討することも一案である旨述べ、また塩川財務大臣に対しては、経済発展のペースを上げるために日本の支援を得たい、インフラの整備等日本企業の投資に関する問題を理解しており、その解決に努力したい旨発言。

(7)二国間関係

 小泉総理より、2002年は日印国交樹立50周年にあたり、また内親王のご誕生直後でもあり、良い時期に訪日された、今後とも経済協力や安全保障、テロ対策等における協力を益々深めていきたい、50周年に向けて友好関係の更なる促進のための組織を立ち上げることとした旨述べた。ヴァジパイ首相より、内親王のご誕生の喜びを分かち合え幸甚である、森総理訪印の成果を基礎として、50周年の機会に向けて日印関係を一層促進させたい旨述べた。

(8)その他

 小泉総理より愛知万博への参加を要請、ヴァジパイ首相よりぜひ参加したい旨応答。 


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