小泉総理大臣のドイツ訪問
(首脳会談:概要)
平成15年8月18日
8月17日、小泉総理は、最初の訪問国ドイツに到着し、18日10時37分(日本時間同日17時37分)から同11時25分(同18時25分)までの間、ドイツ連邦首相府でシュレーダー首相と会談を行った。その概要は以下のとおり。
1.国際情勢
(北朝鮮)
| (1) |
総理より、近々6者会合が開催されることを踏まえ、北朝鮮を国際社会の責任ある国として引き出すことが重要であり、核、ミサイル、拉致等の問題の包括的解決を平和的かつ外交的に追求していくとの方針を改めて表明し、今後共緊密に協議していきたい旨述べた。 |
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シュレーダー首相より、小泉総理の発言の全てに賛同し、これを支援する、日本が北朝鮮を孤立させず国際社会に取り込むアプローチをとっていることは正しく、これを評価したい、と応答した。
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(イラク)
| (1) |
総理より、武力行使に至るまでの過去の経緯の問題はあったが、現時点ではイラクの復興及び人道面の協力が重要である、日独においてそれぞれ国情の違いはあろうが、その中で日独で協力し合っていくことが重要である、日本としては、戦闘行動には参加しない前提で可能な限りの協力をしていく旨説明した。 |
| (2) |
シュレーダー首相より、最近採択された復興についての国連安保理決議(1500)は、国際社会がイラク復興に向けた協力を行う上で以前より大きく前進したが依然改善の余地がある、ドイツは既にイラクへの人道的支援を行っており、これは今後共継続する、またドイツはイラクの安全確保、安定、民主化の推進に大きな関心を有しており、日独で協力し合えることも多い旨述べた。
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(アフガニスタン)
| (1) |
総理より、ドイツのアフガニスタンにおける協力を高く評価する、我が国は戦闘行為に結びつかない範囲でできる限りの協力を行っていきたい、そのような観点から、日独間で協力し合うことが多い旨述べた。 |
| (2) |
シュレーダー首相は、アフガニスタン暫定政権の元となったボン会合をドイツが主催した経緯もあり、それ以来、物的支援のみならず軍の要員も派遣して同国の安定化に取り組んできている、カブールのみならず国全体の安定が重要であり、今後アフガニスタンの平和構築・維持のため、日独間の協力の余地は大きい旨応答した。
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(EU拡大、日・EU協力)
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総理より、10ヶ国が新規加盟する来年のEU拡大を機に経済交流をさらに拡大したい、特にドイツはEUの中核国であり、ドイツとの協力を強化していくことは、日本とEUの協力関係を推進していく上でも重要である、EUの拡大に伴う経済的影響については日・EU間で調整すべき点は多いが、今後事務的に協議していきたい、と述べた。
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| (2) |
シュレーダー首相より、小泉総理の発言に対し賛意が表明された。
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2.二国間関係
(若い世代に焦点を当てた文化・学術交流)
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総理より、これまでの相互理解の基礎となった世代が交代する過程にあり、若い世代の相互理解、親近感を促進・育成する必要がある、2005年に開催される「日本におけるドイツ年」事業に日本側として全面的に協力したい、同事業の名誉総裁に皇太子殿下が就任される(注:皇太子殿下が日本での他国の紹介事業において名誉総裁を務められるのは初めて)旨述べた。これに対し、シュレーダー首相より謝意が表明された。
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| (2) |
総理より、若い世代に焦点を当てた日独学術交流の活性化の重要性を指摘し、そのための日本学術振興協会を実施主体とした取組みを説明した。これに対してシュレーダー首相より、このような学術交流の強化は重要であり、ドイツ側としても支持し、また努力していきたい、と応答した。
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(その他)
| (1) |
両首脳より、両国共通の問題として、少子高齢化が進展し、国民の負担増となる改革が必要であるが、これに対する国民の理解を得るのが難しく政治的に大きな課題であるとの意見交換が行われ、小泉総理より、これらの改革に先鞭をつけているドイツから学ぶことが多い旨述べた。 |
| (2) |
両首脳より、両国はデフレ圧力に直面しているが、若干明るい兆しもみられると発言があった。この文脈で、小泉総理より、まだまだ困難はあるが明るい兆しはあるので更に改革に努力したい、と述べた。 |
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