小泉総理大臣

小泉総理のスウェーデン訪問

平成18年5月

  1. 5月3日~5月4日、小泉総理は現職総理として初めてスウェーデンを訪問し、4日には、パーション首相と日・スウェーデン首脳会談を実施したほか、カール16世グスタフ国王拝謁やテッパン・プレスクール視察を行った。
  2. 日・スウェーデン首脳会談(概要)

    (1)二国間関係

    (イ)小泉総理より、今般スウェーデンを現職の総理として初めて訪問することができてうれしい旨述べ、パーション首相より、総理をスウェーデンにお迎えすることができたことは極めて喜ばしい旨述べた。また、小泉総理は、両国の皇室・王室関係が従来から良好であるのは喜ばしいことであり、カール16世グスタフ国王・同妃両陛下の日本訪問を心から歓迎する旨述べた。

    (ロ)また、両首脳は、日・スウェーデン両国は、国内では高齢化対策、国際的には平和、人権、開発など先進国として共通の課題に直面していることから、二国間および国際社会において友好協力関係を発展させていくことで一致した。

    (ハ)経済については、小泉総理から、改革を進め、民間主導で景気を回復しつつあること、パーション首相から、財政赤字を黒字に転換したスウェーデンの財政改革につきそれぞれ紹介し、改革の重要性について一致した。

    (ニ)小泉総理から自衛隊員等日本の関係者がスウェーデンのPKO訓練施設で研修を受けていることに触れ、両首脳はPKOの分野で日本とスウェーデンとが協力を続けることで一致した。

    (2)エネルギー

     パーション首相より、スウェーデンは脱石油をはかるための取り組みを進めている旨述べたところ、小泉総理より日本としても同様に石油以外のエネルギー源多様化のため取り組みを進めている旨述べ、両首脳はこの分野でも協力していくことで一致。

    (3)国際情勢

    (イ)中国
     パーション首相より、今後ますますアジアが重要となる中で、日中関係が非常に重要である旨発言があり、小泉総理より、自分は日中友好論者であり、日中関係は日本にとって最も重要な二国間関係の一つ、経済、文化、人的交流など以前に増して深い交流があるが、今後とも関係強化が必要である、(靖国神社問題に言及し)一つの問題により日中首脳間の会合はないが、いつでも会談を受ける用意がある旨述べた。

    (ロ)北朝鮮
     小泉総理から、北朝鮮をめぐる、拉致問題、核・ミサイル問題等の懸案について説明し、北朝鮮の人権状況の改善に向けて国際的連携が重要であることを述べた。パーション首相は、スウェーデンとしても、国際関係において人権の擁護を重視しており、北朝鮮との関係では直接の対話の機会もあり、スウェーデンとして我が国とできる限りの協力を行いたい旨述べ、我が国の立場にも理解を示した。

    (ハ)イラン
     パーション首相より、中東地域におけるイランの重要性に照らして、イランが国際社会との対話の枠組みに復帰することが重要である旨の指摘があった。小泉総理からは、日本としても種々の機会に、イランが国際社会から孤立すべきでない旨働きかけている旨説明した。

    (ニ)アフリカ
     小泉総理より、スウェーデン訪問に先立って行ったエチオピア、ガーナ訪問について紹介し、ノーベル賞に匹敵するような、「野口英世賞」を創設する考えであり、この面でもスウェーデンから学ぶ面があると述べた。

    (4)国連改革

     両首脳は、国連改革の必要性について一致し、(国連総会議長国である)スウェーデンと我が国とが引き続き協力していくべき問題であることで一致した。パーション首相より、我が国が国連改革に建設的な役割を果たしていることを評価する旨述べるとともに、アジアの代表性が向上すべきであるという趣旨の発言があった。

    (5)福祉(高齢化、少子化対策等)

     小泉総理より、首脳会談に先立って行ったプレスクール(保育施設)視察に言及しつつ、日本の国会で福祉政策について議論される際には、しばしばスウェーデンの例が挙げられることを紹介し、この分野でスウェーデンに学ぶところが多い旨述べた。また、両首脳は高齢化・少子化・男女共同参画等について、引き続き協力していくことで一致した。

  3. テッパン・プレスクール視察

     首脳会談に先立ち、総理はストックホルム市内のプレスクールをハッレングレン就学前・成人教育・青少年問題担当大臣等の案内で視察。総理は子供たちの遊びに交じり、子供たちと共にいくつもの部屋を見て回った。

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