福田総理大臣

日英首脳会談(概要)

平成20年6月2日

 福田総理は、6月2日(月曜日)11時35分から約50分間、英首相府にて、ブラウン首相と日英首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

[ポイント]

  • 首脳会談では、7月のG8北海道洞爺湖サミットに向けて、ブラウン首相との個人的信頼関係の構築に役立つものとなった。
  • また、日英両国がサミットの成功のために連携を強化し、原油価格高騰や国際金融市場の混乱等をはじめとする様々な国際課題について協力していくことで一致した。

首脳会談の概要

1.二国間関係

 会談では、両首脳より、二国間関係について、本年は日英外交関係開設150周年にあたり、日英両国において記念の交流事業が行われており、両国関係の一層の強化につなげていくことで一致した。

2.G8サミット

(1)総論

 G8サミットについて、福田総理より、サミットの主要議題である世界経済、環境・気候変動、開発・アフリカ、食料価格高騰問題などについて、G8として一致したメッセージを出したく、主要議題についてのブラウン首相の考えを伺いたい旨述べた。

(2)世界経済

 これを受けて、ブラウン首相より、今回のG8サミットは国際社会が様々な困難に直面している重要な時期に開催され、国際社会はG8が強いメッセージを発することを期待している、世界経済についての最も大きな問題は一次産品価格及び石油価格の高騰、信用収縮などの問題であると考えている、これらの問題についてG8がいかなるメッセージを発するかについて国際社会は注目している、特に石油価格については、産出国と消費国が実質的な対話を行うことが重要である、また、自分の書簡に応えて、食料価格問題を今回のサミットの議題にしてくれたことを評価している旨述べた。

 これに対して、福田総理より、産消対話も重要であるが、需要サイドで技術を使って、需要を抑制していくことも大事である旨述べた。

(3)環境・気候変動

 気候変動問題について、ブラウン首相より、今回のサミットで日本が前進させるよう努力していることを評価している、英国としては日本の努力に協力していきたい、排出削減を行うためにも、排出量取引制度を国際的な炭素市場に拡大すべきと考えており、日本の参加も期待している旨述べた。これを受けて、福田総理より、中印等の新興国の積極的な対応を引き出すことが重要であり、そのためにもG8として力強いメッセージを出すこととしたい、排出量取引については、幅広い論点から検討中である旨述べた。

 さらに、ブラウン首相より、途上国への資金援助についての発言があり、これを受けて、福田総理より、現在、「クールアース・パートナーシップ」を推進中である旨述べた。

(4)開発・アフリカ

 開発・アフリカについて、ブラウン首相より、TICAD IVにおける日本のイニシアティブ、特に対アフリカ援助倍増については高く評価している、TICAD IVの結果をふまえて、サミットでも議論したい、自分としては教育、保健の分野に特に焦点を当てるべきと考えている旨述べた。

 これに対して、福田総理より、サミットでは、保健、水、教育を焦点にメッセージを発出することを考えており、ブラウン首相のイニシアティブによって9月に開催される国連でのMDGsハイレベル会合にもつなげていけるようにしたい旨述べた。

3.国際機関改革

 ブラウン首相より、国際機関の中には改革の必要性があるものがある旨述べた。これを受けて、福田総理より、国際機関は現状に適応するよう常に改革していく必要がある、我が国としては、何よりも、国連改革の実現を重視しており、英国の協力を得たい旨述べた。これに対してブラウン首相より、英国としては今後とも協力していく旨述べた。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る