
(写真提供:内閣広報室)
福田総理は、6月1日(日曜日)17時15分から約1時間、独首相府にて、メルケル首相と日独首脳会談を行ったところ、概要及び評価以下のとおり。
(1)冒頭、二国間関係について、福田総理より、二国間関係は幅広い分野で高い水準にあり、4月に開催されたハノーバー・メッセを通じてその関係にさらに弾みがついた旨述べた。これに対し、メルケル首相より、ハノーバー・メッセの成功に祝意を表するとともに、両国関係は極めて順調であり、今後とも様々な分野での協力を強化していきたい旨述べた。
(2)福田総理より、G8サミットの主要議題である世界経済、環境・気候変動、開発・アフリカ、さらに食料価格高騰問題は、いずれも相互に関連する問題であり、それぞれの問題について具体的成果を得て、国際経済社会をとりまく不透明感を減ずるべく、G8として一致したメッセージを出したい旨述べるともに、7月9日にはメルケル首相が昨年のサミットで立ち上げたハイリゲンダム対話プロセスに関し、新興5か国の首脳と朝食会を行う旨述べた。これを受けて、メルケル首相より、福田総理より指摘のあったいずれの議題についてもG8として力強いメッセージを発することが重要である、ハイリゲンダム・プロセスを継続していただき評価したいとの発言があった。
(3)世界経済について、福田総理より、原油等の価格高騰、国際金融市場の混乱等により、世界経済が引き続き困難な状況にある中、北海道洞爺湖サミットでは、G8として、これらの課題への対応にあたって、必要な施策を国際的に協力しつつ行っていくとの決意を示す必要がある旨述べた。
これを受けて、メルケル首相より、認識を共有する旨述べるとともに、金融政策については、G8財務大臣会合の結果を踏まえて、率直な議論をサミットで行う必要がある、金融市場に透明性を高めることが重要であるとの発言があった。
(4)気候変動問題について、福田総理より、中印等の新興国の積極的な対応を引き出すことが重要であり、加えて、G8としても力強いメッセージを出すべく努力したい、ドイツと連携していきたい旨述べた。
これを受けて、メルケル首相より、昨年のハイリゲンダム・サミットにおいて「2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を半減させることにつき真剣に検討する」との合意をさらに前進させることが重要であり、そのためにドイツとしても協力していきたい旨述べた。
(5)開発・アフリカについて、福田総理より、先週のTICAD IVにおいて我が国が発表した様々なイニシアティブ及び会議の結果について説明するとともに、その成果を北海道洞爺湖サミットに反映させていきたい、そしてG8として保健、水、教育に焦点を当てたメッセージを発出したい旨述べた。
これを受けて、メルケル首相より、TICADIVは成功であったと承知しており、水等の分野に焦点を当てることに賛成である旨述べた。
(6)食料価格高騰問題について、福田総理より、自分(福田総理)は、TICADIVで40か国のアフリカ首脳と会談し、この問題の深刻さを再認識したこと、明後日ローマで開催されるFAOハイレベル会合に出席し、サミット議長国としての考えを表明する予定であること、同ハイレベル会合を踏まえ、サミットではG8として国際社会の各種取組を推し進める力強いメッセージを共同で発出する考えであることを説明した。また、福田総理より、この問題の原因の分析から、緊急及び短期の対応、食料の生産能力向上など中長期的施策をG8として一致団結して行う必要がある旨述べた。
これを受けて、メルケル首相より、バイオ燃料と食料生産が土地を奪い合うような事態とすべきではなく、双方が両立するようなことを考えていかなければならないことに同意する旨述べた。
(7)また、不拡散をはじめとする政治問題について、福田総理より、不拡散体制の強化についてのメッセージを打ち出したい旨述べた。また、総理より、アフガニスタン、中東和平、スーダン等、国際社会の主要な課題となっている平和構築に対し、G8としてのコミットメントの強化を打ち出したいと考えていること、また、我が国は「平和協力国家」として、できる限りの平和構築支援を行っていく考えであると説明した。これを受けて、メルケル首相より、不拡散体制の強化についてメッセージを発する必要があることについて同感である、また、アフガニスタン等の今後の状況についてG8 の場で話し合うことが必要であるとの発言があった。