平成21年7月7日
7月7日(水曜日)21時20分から約1時間30分、麻生内閣総理大臣は、ベルルスコーニ・イタリア首相と夕食会形式で会談を行ったところ、その概要は以下のとおり。
1. イタリア経済と日本経済についての意見交換
ベルルスコーニ首相より、イタリア経済は他の欧州諸国に比べて、経済危機の影響が比較的軽微であり、相対的に回復軌道にあるとしつつ、今後は、イタリアに対する観光と保健医療分野について力を入れて、政策を進めていくことにつき詳細説明があった。
麻生総理から、一連の景気対策を包む日本の経済対策、及び日本経済の状況を説明し、明日からのラクイラ・サミットの成功に向けて、両国が協力していくことで一致した。
この関連で、双方はG8の今後のあり方について意見交換を行い、G8が多様な主題に応じて様々な国々と対話を行っていくことが有用であると同時に、引き続き共通の価値観を共有する国として協議・協力を行っていくというG8のフォーラムとしての重要性について意見の一致をみた。
2.環境政策について、ベルルスコーニ首相より、ナポリのゴミ処理問題を含めた対策が成功裏に進められていること等について説明があり、麻生総理からは、地球温暖化対策、特にエコカー購入への補助とエコポイント制度の導入を説明したところ、日伊双方の政策に類似点があるとし、環境対策の重要性につき意見の一致をみた。
3.地震対策について、ベルルスコーニ首相より、ラクイラの地震を中心に地震対策の積極的な取り組みについて言及があった。また、アリタリア航空の再建等、イタリアの重点的な政策について説明があった。
4.ロシアについて、双方は最近の米露関係や欧州とロシア及び日ロ間のエネルギー問題を含む現状について意見交換をした。
5.北朝鮮問題について、麻生総理より、北朝鮮の核開発及びミサイル発射を巡る問題の現状及び影響について説明し、双方はG8として適切なメッセージを発出すべく協力していくこととした。
6.イランをめぐる情勢について、双方は大統領選挙後の情勢に対する懸念を共有するとともに、イランによる核開発問題の解決に向けて、引き続き、粘り強く対応していくことの重要性で一致した。
7.アフガニスタン問題について、大統領選挙に対する支援や、治安面での協力の重要性について一致し、イタリアによる警察訓練や我が国による警察官給与支援について互いにこれを評価した。
8.パキスタンについて、麻生総理より、最近の東京支援国会合の成果に言及しつつ、同国の安定とテロとの闘いのために国際社会が支援していくことの重要性につき説明し、ベルルスコーニ首相より、全面的賛意が表明された。