麻生総理大臣

日ブラジル首脳会談(概要)

平成20年11月

 11月14日(金曜日)、麻生総理は、ルーラ・ブラジル大統領と11時00分から約50分会談したところ、概要は以下のとおり。

  1. 冒頭、麻生総理より、本年6月、日本ブラジル交流年/日本人ブラジル移住100周年を記念した皇太子殿下訪伯の成功に対するブラジル政府の協力に謝意を述べたところ、ルーラ大統領からも総理就任に対し祝辞が述べられ、和やかなムードで開始した。
  2. 金融・世界経済に関する首脳会合

    (1)総理からは、金融危機の日本経済への影響は欧米ほどではないが、実体経済への影響が懸念されると述べたのに対し、ルーラ大統領よりブラジル経済も同様の問題に直面していると述べた。

    (2)ルーラ大統領は、実体経済への影響を避けるためにも、当面は十分な流動性を確保することが重要であると述べた上で、投機的マネーの動きを規制することの重要性を指摘し、今後はIMFや世銀のあり方を見直し、より多くの国がこれら機関の決定に参加することが重要であると述べた。

    (3)これに対し総理は、今回の会合では、伯を始めとする新興経済国と協力しながら、世界経済の課題の解決に努めるべきと述べた上で、新しい金融商品等に対し国際的協調の下で適正な規制を行うことの必要性、及び世界の現状を反映したIMFの見直しの必要性を指摘した。また、総理よりは新興国に必要な支援を行うことが重要であり、そのために、IMFに対し増資が実現するまでの当面の措置として最大1,000億ドルを融通する用意があると述べた。

    (4)ルーラ大統領から、このような時期であるからこそ、WTOドーハ・ラウンドの早期妥結を含め貿易投資の一層の自由化を進めていくべきであると述べたところ、総理は全く同感であると述べた。

  3. 二国間関係

     日本・ブラジル二国間関係については、リオデジャネイロ-サンパウロ間高速鉄道計画に関し、ルーラ大統領より、日本企業の入札への参加を期待する旨述べたのに対し、総理からは、本件を重視しており、両国間で協力していきたい旨述べた。また、デジタルテレビ放送についても、日伯間の協力関係を一層強化していくことにつき意見の一致を見た。またルーラ大統領から、今後日伯間の貿易投資を更に拡大することへの期待の表明があった。

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