安倍総理大臣

トニー・タン・シンガポール大統領表敬、日・シンガポール首脳会談及びリー・シェンロン首相主催昼食会(概要)

平成25年7月26日

  • トニー・タン大統領表敬
    (写真提供:内閣広報室)
  • 日・シンガポール首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)
 安倍晋三内閣総理大臣は、7月26日(金曜日)、シンガポールを公式訪問し、トニー・タン大統領表敬及び日・シンガポール首脳会談を行うとともに、リー・シェンロン首相主催昼食会に出席したところ、概要以下のとおりです。
 
1 トニー・タン大統領表敬

 26日午前10時45分頃(現地時間)から約30分間、安倍総理は、トニー・タン大統領を表敬しました(先方:ローレンス・ウォン文化・地域・青年大臣代理兼情報通信担当上級国務大臣(接伴大臣)ほか、当方:加藤官房副長官、鈴木駐シンガポール大使ほか同席。)。

(1)冒頭、トニー・タン大統領から、安倍総理に対し、温かい歓迎の言葉があり、先の参議院選挙における自民党の勝利は日本国民による安倍総理の経済政策に対する強い支持を意味するものであると述べました。

(2)安倍総理から、日本としては、地域、特にASEANの安定と繁栄のために貢献したい、過去20年間、日本とASEANは共に成長してきており、引き続き日本が成長すればASEANが成長し、ASEANが成長すれば日本が成長するという関係を構築していきたいと述べました。これに対し、トニー・タン大統領は、「アベノミクス」、更には環太平洋パートナーシップ協定(TPP)及び東アジア地域包括的経済連携(RCEP)等の経済連携を通じて、日本とシンガポールのみならず、ASEAN全体の発展が果たされることを期待すると述べました。

(3)また、安倍総理から「JENESYS2.0」を通じた青少年交流の取組などを紹介し、双方は、将来にわたる両国関係の強化のため、若い世代の相互理解を促進していくことが重要であるとの認識で一致しました。
 
2 日・シンガポール首脳会談

 26日午前11時20分頃(現地時間)から約30分間、安倍総理は、リー・シェンロン首相との間で日・シンガポール首脳会談を行いました(先方:ローレンス・ウォン文化・地域・青年大臣代理兼情報通信担当上級国務大臣(接伴大臣)ほか、当方:加藤官房副長官、鈴木駐シンガポール大使ほか同席。)。
 
(1)冒頭
リー・シェンロン首相から、安倍総理の訪問に対する歓迎の意と共に、参議院選の結果、与党が勝利したことに祝意が示されました。これに対し、安倍総理から、11年半ぶりに日本の総理としてシンガポールを公式訪問することができ喜ばしい旨を述べるとともに、5月の首脳会談に続いて忌憚のない意見交換を行って協力関係を深めたいと述べました。
 
(2)ASEANとの協力
安倍総理から、参議院選挙の結果得られた国民からの信任を背景に、今後とも地域・世界の平和と繁栄に貢献する戦略的外交を進める考えであり、特に、ASEANとの協力を強化していきたい旨述べました。リー・シェンロン首相からは、日本の地域における役割への大きな期待が示されるとともに、日・ASEAN友好協力40周年を契機に、日・ASEAN関係を更に深めたい旨発言がありました。
 
(3)二国間関係

ア 両首脳は、政治・安全保障分野に関し、国際社会の平和と安定のための後方支援に係る協力強化で一致するとともに、相互理解の促進の観点から、若い世代の政治家間の交流を深めることの重要性についても一致しました。

イ リー・シェンロン首相から安倍総理に対し、来年春に予定しているシャングリラ・ダイアログへの出席依頼があり、安倍総理からは、招待に感謝した。

ウ 次に、安倍総理から、安倍政権の経済政策、特に「日本再興戦略」の実現に向けた取組について説明するとともに、戦略に盛り込んだ施策を矢継ぎ早に実現していく旨
を述べました。リー・シェンロン首相からは、日本経済の再生がシンガポールを含む地域の発展にとり重要であるとの考えが示されました。両首脳は、具体的には、ASEAN連結性や第三国へのインフラ展開における協力も念頭に置いたインフラシステム輸出、TPP・RCEP等の経済連携交渉、クールジャパンの推進等で協力を推進していくことを確認しました。

エ また、安倍総理から、両国が直面する少子高齢化の問題への対応に関し、日本の強みを活かし、バイオ・医療分野で更なる協力を期待する旨述べました。また、安倍総理から、「国家戦略特区」の取組を紹介し、海外からの直接投資を促進していく旨述べ、シンガポール企業等を対象とする投資促進セミナーを開催したい旨述べました。さらに、安倍総理からは、日本国債を活用した通貨供給に係る合意や二国間スワップ取極の再締結交渉の開始などを説明し、両首脳は、二国間で金融協力が進展していることを歓迎しました。

オ リー・シェンロン首相からは、日本の参加によりTPPが実質的・戦略的な意義を持つようになったとの指摘があり、RCEPにも積極的に参加してほしいと述べました。
 
3 リー・シェンロン首相主催昼食会

 26日午後12時20分頃(現地時間)から約60分間、リー・シェンロン首相主催昼食会に出席しました。(先方:ローレンス・ウォン文化・地域・青年大臣代理兼情報通信担当上級国務大臣(接伴大臣)ほか、当方:鈴木駐シンガポール大使ほか同席。)。
 
(1)両首脳による挨拶

ア リー首相から、乾杯の挨拶として、5月に安倍総理と東京で会ってすぐに再会できたことや参議院選挙での勝利から間を置かずに安倍総理が東南アジア訪問を決断したことをうれしく思う旨述べるとともに、日本とシンガポールは互いに学ぶべき点が多くあり、今後も二国間及びASEANにおける連携強化において総理と協力していけることを期待する旨を述べました。

イ 続いて、安倍総理から、乾杯の挨拶として、11年前の小泉総理によるシンガポール訪問には官房副長官として同行したが、その後、街の風景も変わり、日本からの観光客が更に増加している旨に言及しつつ、両国が繁栄し続けるにはイノベーションをベースに常に時代の先端を走り続けるしかないが、この点、日本がシンガポールから学び協力できる点は多く、両国が共に繁栄し、そして地域の発展に共に貢献していくことを祈念する旨述べました。
 
(2)やり取りの内容

ア 両首脳は、12月に東京で開催される日・ASEAN特別首脳会議において、本年友好協力40周年を迎えた日・ASEAN関係の将来について成果を出すべく、協力を強化していくことで一致しました。

イ 南シナ海をめぐる問題に関し、両首脳は、全ての関係国が国連海洋法条約を始めとする関連国際法に基づき主張し、問題を平和的に解決すべきとの認識で一致しました。

ウ 両首脳は、北朝鮮等のアジア太平洋地域の問題についても意見交換を行いました。

エ 安倍総理から、日本国内における憲法改正や集団的自衛権に関する議論・検討について説明し、憲法改正については、「平和主義」、「国民主権」及び「基本的人権」を当然の前提とした上で、現在の日本にふさわしい憲法の在り方について議論を深めている旨述べるとともに、集団的自衛権については、国際社会全体の安全保障環境の変化を踏まえ、日本の安全を確保し、日米同盟、そして地域の平和と安定に貢献していくとの観点から検討を進めていく旨説明しました。

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