岸田外務大臣

TICAD V閣僚級準備会合(概要)

平成25年3月17日

  • (写真:TICAD V閣僚級準備会合-1)
  • (写真:TICAD V閣僚級準備会合-2)
  • (写真:TICAD V閣僚級準備会合-3)
 岸田文雄外務大臣は,3月16日(土曜日)と3月17日(日曜日)の両日,エチオピアのアディスアベバにおいて,TICAD V閣僚級準備会合を主催し,共同議長を務めたところ,概要以下のとおり。

1. 参加者及び議題

(1)参加者
 アフリカから52か国,46名の閣僚級首席代表が参加,84の地域・国際機関,NGO,民間セクターなど計約1,000名以上が参加。我が国より,岸田文雄外務大臣が出席し,開催国エチオピアのテドロス・アダノム外務大臣とともに共同議長を務めた。

(2)議題
 3月16日(土曜日)
  開会式
  全体会合1:TICAD Vの成果文書
  全体会合2:包摂的で強靱な社会―MDGsプロセスへのTICADの貢献―
  全体会合3:平和と安定―喫緊の課題― 

 3月17日(日曜日)
  全体会合4:貿易・投資―機会と課題―
  閉会式

(3)議論の主な内容
 本年6月に開催されるTICAD Vに向け,今回の会合では,TICAD Vが目指すべき成果や主要な論点のほか,TICAD Vで採択する予定の成果文書について議論を行い,閣僚レベルで採択した。参加者は,開催まで残すところ約2ヶ月半となったTICAD Vの成功に向け,引き続き緊密に協力していくことを確認した。

2. 各セッションの概要

(1)開会式
 冒頭,岸田大臣より,20年を迎えるこれまでのTICADプロセスの成果について言及するとともに,TICAD Vでは,新たな希望の源となったアフリカの成長を,より確固たるものとし,アフリカの希望の光がアフリカ大陸に暮らす全ての人を照らす契機とすべき旨述べた。また,我が国のTICAD Vに向けた最初の取組として,成長と繁栄の重要な土台である平和と安定を確立するため,アフリカ主導国際マリ支援ミッション(AFISMA)への600万ドルの拠出を含む,総額約5.5億ドルの支援を行うことを表明した。さらに,TICADVのテーマとして「躍動のアフリカと手を携えて」(“Hand in Hand with a More Dynamic Africa”)を掲げることを提起するとともに,TICAD Vの成功に向けた決意を表明し,協力を呼びかけた。


(2)各セッションの概要

 全体会合1:TICAD Vの成果文書

 冒頭,岸田大臣より,成果文書は,アフリカの声の集大成であり,躍動するアフリカの更なる成長を目指すとの強いメッセージを打ち出すべきである旨述べ,各国から賛同の意が述べられた。参加者は,TICAD V本番で採択される予定の「横浜宣言2013」及び「横浜行動計画2013-2017」について議論を行い,閣僚レベルで採択された。

 全体会合2:包摂的で強靱な社会―MDGsプロセスへのTICADの貢献―

 参加者は,アフリカにおけるミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けたTICADの貢献に言及する一方,母子保健等の分野において未だ多くの課題が残されており,取組の加速化が必要との点で一致。そのためには,アフリカ各国の努力に加え,開発パートナーと緊密な連携が必要との意見がみられた。
 また,参加者は,現行のMDGsでは十分に対応されていない新たな開発課題を指摘し,TICAD Vの成果文書で打ち出すアフリカ開発の方向性は,2015年以降のポストMDGsを策定する上でも重要な指針となるとの点で認識を共有。アフリカの声がより反映されるようTICAD Vが同目標策定にリーダーシップを発揮していくことを確認した。

 全体会合3:平和と安定―喫緊の課題― 

 岸田大臣より,紛争や不安定な情勢,海賊等の問題は,開発と成長を阻む大きな壁であり,アフリカがさらなる飛躍を遂げるためには,これら課題の解決が不可欠である旨発言した。また,特に来るTICAD Vでも,国際社会がアフリカと共にテロと闘い,アフリカに安全な社会を確立する強い決意を示すべきである旨表明。ほぼすべての参加者より日本による約5.5億ドルの支援及びこれまでの支援に対する謝意が表明された。
 参加者は,平和と安定に関するアフリカ連合(AU)を始めとするアフリカ自身の取り組みが成果を挙げていることを指摘しつつ,日本及び国際社会によるこれらアフリカの取組への支援の必要性が訴えられた。
 また,平和と安定を実現するためには,低開発,社会・経済的な格差,ガバナンスの問題にも取り組む必要があり,若年失業対策の重要性が指摘された。この他,テロや海賊等の問題に対する地域的な協力及び国際的な協力の必要性が指摘された。

 全体会合4:貿易・投資―機会と課題―

 参加者は,アフリカにおける近年の顕著な経済成長を評価し,貿易投資の拡大が民間セクター主導の経済成長に寄与することを強調。また,特にアフリカのビジネス環境を改善するためには,インフラ整備や法制度整備を含めた多面的なアプローチが重要であり,開発パートナーの一層の支援が必要との意見がみられた。
 成長を支えるためのインフラ整備の重要性についても多くの指摘があり,旺盛なアフリカのインフラ需要に応えるためにも,PPP(官民連携)を積極的に促進すべきとの点が強調された。
 また,民間企業を代表し,加瀬豊経団連サブサハラ地域委員会委員長より,アフリカにおける貿易と投資の活性化を目的に(1)インフラ整備,(2)良好なビジネス環境の構築,(3)人材育成の3つの分野における日本経済界の貢献可能性について言及するとともに,今後もアフリカ諸国における貿易と投資を拡大し,雇用の創出,経済の発展,その結果として貧困の撲滅に協力していきたい旨述べた。

3. 議長総括

 閉会セッションにおいて,TICAD V閣僚級準備会合の成果として議長総括を発表。
  
  • 閣僚級準備会合議長総括(英語PDF)
  •  
  • 各全体会合議長総括

4. 二国間会談の実施

 岸田大臣は,本会合出席の機会を捉え,ハイレマリアム・エチオピア首相を表敬したほか,テドロス・アドノム・エチオピア外務大臣及びトラオレ・在外マリ人・アフリカ統合担当大臣と二国間会談を行い,二国間関係の強化や,TICAD Vに向けた協議を行った。また,岸田大臣は,その他多くの出席関係者との間で立ち話や挨拶を行いました。

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