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日独青少年交流の強化についての共同発表
平成9年6月20日
I.
橋本総理及びコール首相は、両国民が互いに相手国に対して抱く親愛と理解の念は日独関係の重要な基礎をなすものと認識している。両首脳は、両国民のこのような気持ちが両国の若い世代においても引き継がれ培われていくようにする責任があると認めている。これは、目前に迫りつつある21世紀を真に平和と繁栄の世紀に移行させる上で、日独が緊密に協力しつつグローバルな諸課題に取り組んでいくことが重要であり、そのために日独両国青少年に託された期待は大きく、また、日独両国が21世紀に向けて世界とともに前進するためにも、両国青少年は相互に学び、責任を自覚した市民となることが望まれるという認識に基づくものである。
このような目的を実現するため、両首脳は、両国の若い世代が交流できる可能性を拡大し、青少年期に相手国とその文化を自ら体験する機会が与えられるよう尽力する。
両首脳は、青少年交流を日独文化関係の一つの重点事項と認識している。両首脳は、関係諸機関に対し、青少年・生徒・学生・勤労青年の交流を活発にするためにあらゆる方策を探るよう委ねる。
両首脳は、このためにとられる諸措置は、日独両国の二国間関係の枠を越えて、アジア太平洋と欧州の協力関係の発展のために重要な貢献をなすものと確信している。
II.
両首脳は以下に掲げる分野における協力を強化することで意見の一致をみた。
- 1.(日独青少年交流の)総合調整
- ベルリン日独センターに日独各々1名のコーディネーターを置く。これらコーディネーターは日独青少年交流に関心を有する者にとり端緒となる情報センターの役割を果たす。
- 2.日独友好アドレスブック
- 日独協力の最新の状況を概観するため日独友好アドレスブックが作成された。青少年交流の最新の動きをも反映するため、本アドレスブックは必要に応じ改訂される。
- 3.大学間交流
- 大学間提携の枠組みを利用するなどして両国の大学間交流を促進し慫慂する。
大学間交流を推進するため、追加的な助成措置を講ずることが可能かにつき検討する。
- 4.実務研修生の交流の強化
- 相手国の企業で実務研修を行うことを希望する実務研修生を支援する諸措置をとる。
- 5.勤労青年及び学生を対象とした交流
- 職業生活に入ったばかりの勤労青年及び学生のために新たに導入される交流計画は、相手国の職業の実態、文化、言語を紹介する。同計画には、相手国の社会的・文化的環境に触れる機会となるホームステイ・プログラムも含まれる。
- 6.ユースホステル協会間の実務研修生交流
- 両国のユースホステル協会が実務研修生交流事業を実施することを歓迎する。
- 7.若手ジャーナリスト交流
- 相手国の若手ジャーナリストを自国事情紹介のために招聘する。
- 8.青少年の観光交流
- 両国間の観光の促進に関する定期協議の枠組みの中で、青少年の観光交流の魅力を高めるための諸措置について検討を行う。
- 9.情報ネットワークを活用した学校間交流
- 新しい電子メディア(例えばインターネット)を用いた学校間の交流を慫慂する。
- 10.民間レベルや地方自治体レベルの青少年交流
- 日独(独日)協会・青少年団体・スポーツ団体等の民間団体や地方自治体による既存の多角的な交流プログラムの拡大を慫慂し、両国の諸団体の交流の仲介に協力する。
- 11.ワーキング・ホリデイ
- 青少年のワーキング・ホリデイでの滞在の可能性につき検討する。
- 12.国際機関を通じた青少年交流
- 国連ボランティア(UNV)等の国際機関を通じた第三国における両国青年の交流を促進する。
- 13.アジア・太平洋地域と欧州間の大学間交流の拡大
- アジア・太平洋地域と欧州の大学間交流の連携に努める。
III.
コール首相と橋本総理は各々以下の個別の諸計画ないし諸措置を発表した。
1.日本側計画
(1)学生交流
- 日本政府国費留学生制度・短期留学推進制度等の活用を通じ、学生交流を推進する。
(2)若手研究者交流
- 若手外国人研究者短期研究プログラムや日本学術振興会外国人特別研究員事業、環境及びハイテク分野に関する欧州若手専門家交流計画等の活用により交流を促進する。
(3)青年招聘の推進
- 欧州青年日本研修計画や国際青年育成交流事業等により独からの青年招聘を推進する。
(4)JETプログラム
- JETプログラムによる独青年の日本への招聘を引き続き推進する。
(5)芸術家交流
- 芸術フェローシップ及びアーティスト・イン・レジデンス事業等を活用した芸術家交流を推進する。
(6)在独日本大使館のホームページの利用
- 在独日本大使館はそのインターネット・ホームページを利用して日本への留学情報を提供する。
(7)青年日本語集中研修
- ドイツ等欧州各国より青年を日本に招聘し、日本語研修等を行う。
2.独側計画
(1)大学間提携の枠組みによる学生交流の拡大
- 独学術交流会(DAAD)は大学間提携の枠組みによる学生交流を追加的な措置を講じて促進する。
(2)生徒交流の拡大
- 姉妹校提携に助力することにより生徒交流(クラス旅行)を拡大する。
(3)実務研修生交流の拡大
- 日本で実務研修を希望する独人青年に情報を提供するため、在日ドイツ経済界のイニシアティヴにより実務研修の情報に関するホームページが設置された。
(4)芸術家交流
- ベルリン芸術家プログラムを通じた若手芸術家の交流を促進する。
(5)在京独大使館及び独学術交流会(DAAD)のホームページ
- 独学術交流会はドイツ留学に関心を有する学生が留学情報を入手しうるようホームページを開設する。在京独大使館はそのホームページを利用して交流プログラム全般にわたる情報を提供する。
(6)ルフトハンザ・ディスカウント
- ルフトハンザ航空は青少年交流計画の参加者に対し航空チケットの割引を行う。
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