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小渕前総理大臣合同葬に際する会談
河野外務大臣のベン=エリエゼル・イスラエル国副首相との会談
(概要と評価)
平成12年6月9日
- 1.概要
(1)森総理への表敬
(イ)日時: 6月7日(水)14:20-14:35 (ロ)場所: 総理官邸執務室 (ハ)出席者:
先方: ベン=ヤアコヴ駐日大使他 当方: 松谷官房副長官、加藤外務審議官、阿南内閣外政審議室長、 榎中近東アフリカ局長、上村中近東第一課長他 (ニ)表敬の概要 冒頭、森総理より葬儀参列のための訪日に謝意を表したところ、ベン=エリエゼル副首相より、特使としての訪日は、バラック首相の決定によるものであると紹介しつつ、小渕前総理の逝去に関し、イスラエル政府及び全国民を代表して弔意が表明された。また、同副首相より、先般のイスラエル軍による南レバノン撤退後の和平プロセスの現状が説明された後、バラック政権は、国内外の厳しい状況はあるが、和平に向けて最大限の努力を行うとの決意表明があった。さらに、同副首相より、わが国の和平プロセス支援を高く評価する旨、及び、わが国のより一層の深い関与を希望する旨述べたところ、森総理より、和平プロセスへのイスラエルの取組を評価する旨、及び、今後の和平交渉の進展を強く期待する旨伝える一方、南レバノンからの撤退という英断を評価すること、及び、G8サミット・プロセスで同和平プロセスを支援するための努力を結集していきたい旨述べた。最後に、森総理よりバラック首相を訪日招請したところ、ベン=エリエゼル副首相より、森総理のイスラエル訪問の招待があった。
- (2)河野外務大臣との会談
(イ)日時: 6月7日(水)16:55-17:20 (ロ)場所: 大臣接見室 (ハ)出席者:
先方: ベン=ヤアコヴ駐日大使、カスピ在京イスラエル大使館公使、ヘニッグ通信省国際部長他 当方: 榎中近東アフリカ局長、上村中近東第一課長他 (ニ)会談の概要 冒頭、河野外務大臣より、95年11月の故ラビン首相国葬には特使として参列したことに触れつつ、尊敬する政治家を失う悲しみと共に葬儀参列のための訪日に謝意を表明したところ、ベン=エリエゼル副首相より、特使としての訪日は、バラック首相の決定であることを紹介しつつ、イスラエル政府及び全国民を代表して小渕前総理の逝去に対する弔意が述べられた。次に、先方より、先般の南レバノンからの撤退後の情勢が説明され、シリア及びパレスチナとの和平に対する強い決意が表明された。また、先方は、わが国の和平プロセスへの支援に謝意を表明しつつ、わが国のより一層の関与を期待する旨述べた。最後に、先方より、河野大臣のイスラエル訪問を期待する旨述べた。
- 2.会談の評価
今回のベン=エリエゼル副首相兼通信相の訪日は、昨年7月にバラック政権が発足して以来、イスラエル政府の閣僚としては初めての訪問であり、同副首相と森総理、河野外務大臣などわが国政府要人との会談は、近年順調に発展する日・イスラエル二国間関係の一層の進展に資するものであった。
先般のイスラエル軍による南レバノン撤退を受け、中東和平プロセスは、さらに重要な局面を迎えている。そういう状況の中で、バラック首相の側近であり、かつ和平プロセスに深く関与する同副首相とそのプロセスの現状及び今後の見通しについて意見交換ができたことは、G8サミット議長国たるわが国が和平プロセスを支援するための国際社会の努力を結集していく上で有意義であった。
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