岡田外務大臣

岡田外務大臣によるラッド豪首相表敬(概要)

平成22年2月20日

  • (写真)

 岡田外務大臣は、2月20日(土曜日)16時10分から約60分間、訪問先の豪州シドニーにおいてラッド首相を表敬訪問したところ、概要は次のとおり。

1.日豪EPA交渉

 ラッド首相から、本件は既に事務レベルの協議を重ねているが、日豪関係全般の重要性を踏まえて、政治主導で交渉を迅速に進めるべきと指摘したのに対し、岡田大臣は、政治主導による交渉の重要性に同意しつつも、互いに譲歩すること、すなわち豪州側においては日本側の農産品をめぐるセンシティビティに配慮する必要性を指摘。

2.安保協力

  •  (1)両者は、近年の日豪間の安保協力が進展してきたことをともに評価した上で、日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)を本年前半に開催する方向で調整することにつき合意。
  •  (2)両者は、自衛隊と豪州軍のロジスティックス協力に関する協定の締結交渉について、3月初旬に開始し、できるだけ早期(可能であれば次回の「2+2」まで)の妥結を目指すことについても合意。この点について明日にスミス外相と協議することとなった。

3.地域的枠組み

 「東アジア共同体」構想と「アジア太平洋共同体」構想に触れた後、両者とも、アジア地域の平和、安定、繁栄を中長期的に実現していく上で、透明性を確保すること及びそれにより信頼醸成を図ることが重要であるとの認識で一致。なお、岡田大臣からは、本議題を明日のスミス外相との間でも取り上げたいと補足。

4.核軍縮・核不拡散

 ラッド首相から、「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND)の報告書を日豪共同のイニシアティブの成果であると高く評価した上で、引き続き両国が本分野で協力していくことが重要と述べた。これを受けて、岡田大臣は、「核兵器のない世界」に向けて日豪間で協力していきたく、明日のスミス外相との会談において議論したいと述べた。

5.捕鯨

  •  (1)岡田大臣から、シー・シェパードによる妨害活動について、日本の調査捕鯨船団の安全を脅かす極めて危険な行為であって断じて許されないと抗議した上で、シー・シェパード船舶が再度豪州の港に寄った際には寄港国として豪州が適切かつ断固たる対応をとるよう強く求めた。これに対し、ラッド首相は、豪州政府として平和的な抗議活動は尊重するも暴力的な抗議活動は容認し得ない旨述べた。
  •  (2)捕鯨そのものについて、両者は、それぞれの立場が基本的に異なっており、容易に感情的な問題になりやすいことを認めた上で、そうならないために静かに理性的に議論を積み重ねることが重要であるとの認識で一致し、今後ともIWCや二国間の場を利用して友好的・外交的な解決を目指していくことを確認した。
  •  (3)最後に、岡田大臣から、幅広い日豪関係の中で捕鯨問題は一部に過ぎないとした上で、本問題が二国間関係全般に影響を与えないよう日豪とも留意する必要があると指摘したのに対し、ラッド首相も同意した。
このページのトップへ戻る
岡田外務大臣の豪州訪問 |  岡田外務大臣の会談・訪問 |  目次へ戻る