- 岡田外務大臣は、7月21日(水曜日)から23日(金曜日)にベトナム(ハノイ)で開催されたASEAN関連外相会議出席の後、23日(金曜日)夕方から24日(土曜日)にかけ、ベトナムを二国間訪問。
- キエム副首相兼外相と日越外相会談を行い、政治、経済、経済協力、地域・国際場裡における協力等、戦略的パートナーとしての具体的協力につき協議。
- 政治・安全保障面における外務・防衛両省(外務省は次官級)による新たな対話枠組である「日越戦略的パートナーシップ対話」の立ち上げに合意。
- ズン首相、サン共産党書記局常務を表敬。
- 現地日系企業関係者との間で、官民連携・協力につき協議。
- 人材育成・裾野産業育成のための我が国ODAの現場を視察。
1 日越外相会談(24日10時45分~12時)

1 二国間関係総論
- (1)戦略的パートナーとして今後より一層二国間関係を強化していくことで一致。
- (2)岡田大臣から、今般の一連のASEAN関連外相会合を成功に導いたベトナムの貢献に謝意を表明し、双方は、10月の首脳会議の成功に向け一層連携を強化することで一致。
- (3)政治及び安全保障面における新たな対話枠組みである「日越戦略的パートナーシップ対話」の立ち上げに合意、同分野における連携を更に強化していくことで一致。
2 経済等
- (1)ベトナムにおける投資環境の整備に向け引き続き共に努力していくこと及び日越経済連携協定の円滑な実施のため協力していくことで一致。
- (2)岡田大臣から、ベトナムの原子力発電所建設計画への日本の参画について支援を要請し、キエム副首相から、日本の原子力発電技術の高さや安全性を高く評価しており、日越間の戦略的パートナーシップを踏まえ、真剣かつ前向きに検討している旨発言。双方は、二国間原子力協定の正式交渉の早期開始及び早期妥結のため共に協力していくことで一致。
- (3)双方は、核不拡散の観点から、IAEA追加議定書を始め3S(核不拡散、原子力安全及び核セキュリティ)に関する国際条約の重要性を認識し、岡田大臣から、ベトナムが未締結の関連国際条約を早期に締結することへの期待を表明。
3 経済協力
- (1)キエム副首相から、日本のODAを評価し、感謝している旨述べ、双方は、人材育成、裾野産業育成、環境・気候変動等の分野においても協力を推進していくことで一致。
- (2)双方は、ベトナムの南北高速鉄道建設計画に関し、ベトナム国民のためになるようなやり方で、実現に向け協力していくことで一致。
4 地域・国際場裡における協力
双方は、最近の東アジア地域情勢につき情報交換するとともに、同地域の安定のため協力を強化することで一致。
2 ズン首相表敬(23日18時30分~19時)

1 二国間関係総論
ズン首相から、日越間の戦略的パートナーシップが両国の利益に合致するようあらゆる分野で全面的かつ長期的に発展するよう、両政府で引き続き努力していきたい旨発言。
岡田大臣から、今般の一連の外相会議を成功に導いた議長国としてのベトナムの尽力に感謝する、10月の首脳会議の成功に向け引き続き連携していきたい、日越関係の一層の発展のため引き続き支援して頂きたい旨発言。
2 経済
ズン首相から、日本はベトナムにとって経済、貿易、投資の重要なパートナーであり、ベトナムで活動する日本企業の支援も引き続き行っていきたい、日越経済連携協定を着実に実施していきたい旨発言。
岡田大臣から、世界全体が経済危機の影響を受ける中、ベトナムは高い経済成長を遂げており歓迎したい、ベトナムの原子力発電所建設計画への我が国企業の参画につき引き続き前向きに検討して頂きたい、日越原子力協定について、正式交渉の早期開始及び早期妥結のため支援を頂きたい旨発言。
ズン首相から、原子力発電所建設についての日本の提案については真剣かつ前向きに検討したい、日越原子力協定については両国の関係省庁間で協議した結果を報告するよう指示している旨発言。
3 経済協力
双方は、ベトナムの南北高速鉄道建設計画に関し、ベトナム国民のためになるようなやり方で、実現に向け協力していくことで一致。
3 サン共産党書記局常務表敬(24日14時~14時30分)

1 日越関係総論
岡田大臣から、今般の一連の外相会議を成功に導いた議長国としてのベトナムの尽力に感謝する、10月の首脳会議に向け連携していきたい、平和で豊かなアジア地域の発展のため、ベトナムの役割は特に重要であり、戦略的パートナーとしてベトナムとの関係を一層強化するため努力していきたい旨発言。
サン政治局員から、ベトナムの国造りのための日本の支援を感謝しており、日本との戦略的パートナーシップの重要性を認識し、今後関係を一層強化したい旨発言。
2 経済・経済協力
岡田大臣から、ベトナムにおいて問題となっている熟練労働者の不足等の問題を解決するため、日本政府としても人材育成面での協力を引き続き重視したい、高速鉄道や原子力発電所建設についても、ベトナムの国民のためになるようなやり方で、引き続き協力していきたい旨発言。
サン政治局員から、原子力発電所建設についての日本の提案については日本の技術を高く評価しており、前向きに検討していきたい、高速鉄道については十分な情報を収集し、精査した上で適切な時期に再度国会に提出する予定である旨発言。
4 日系企業関係者との懇談(23日19時~20時30分)
岡田大臣は、現地日系企業関係者と懇談を行い、ベトナムにおける日系企業の活動の現状、ベトナムで事業を行う際の諸問題等につき企業関係者から意見を聴取するとともに、官民連携・協力のあり方について率直な意見交換を行った。
5 ハノイ工業大学視察(24日8時45分~9時30分)

岡田大臣は、日本のODA(技術協力)により機械産業分野における技能者養成のための教育訓練プログラムを実施しているハノイ工業大学の授業を視察。授業に参加したベトナム人学生からは、日本のODAにより実習設備など充実した環境の中で技術を習得することができ満足しているとの感想が聞かれた。
6 シニア海外ボランティアの活動現場の視察(24日9時40分~9時55分)

岡田大臣は、ハノイ郊外にあるベトナム企業キムロン社の自動車関連部品工場を訪問し、我が国ODAにより日本から派遣された3名のシニア海外ボランティアが同工場で技術指導を行っている現場を視察した。日本人シニア海外ボランティアからは、ベトナム人労働者の勤勉性や習得能力を称えつつ、製造管理面における指導方法等についての説明があった。
