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玄葉外務大臣のミャンマー訪問(結果概要)

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平成23年12月26日

  • (写真)日・ミャンマー外相会談
    日・ミャンマー外相会談
  • (写真)テイン・セイン大統領表敬
    テイン・セイン大統領表敬
  • (写真)アウン・サン・スー・チー女史との共同記者発表
    アウン・サン・スー・チー女史との共同記者発表

【ポイント】

  • 25日(日曜日)及び26日(月曜日),玄葉大臣は,外務大臣として9年振りにミャンマーを訪問。
  • 日・ミャンマー外相会談を実施。ミャンマー政府の民主化・国民和解に向けた措置を評価。更なる政治犯釈放を含め,民主化・国民和解を確固たるものにしていくことを期待している旨表明。我が国は改革努力を引きつづき支援し,人的交流,経済協力,経済,文化交流における日本の協力の実施を確認。
  • テイン・セイン大統領を表敬。大統領の国内改革への指導力を評価するとともに,民主化・国民和解を確固たるものにしていくため,人的交流,経済協力,経済,文化交流における日本の協力を確認。
  • アウン・サン・スー・チー女史との会談を実施。現在ミャンマーで起きている良い流れが更に前進するよう,ミャンマーにおける民主化・国民和解に向けた取組を支援していく方途について意見交換。
  • 現地日系企業関係者等との間で,日本企業がミャンマーで円滑に事業を行う上での課題等につき意見交換したほか,テー・ウーUSDP総書記とも意見交換。

1.日・ミャンマー外相会談(26日午前)

  1. (1)日・ミャンマー関係

     玄葉大臣より,ワナ・マウン・ルイン外相の招待を受けて訪緬が実現したことを感謝するとともに,外相レベルのミャンマー訪問は9年ぶりであり,両国間ハイレベルの意思疎通が頻繁に行われていることを評価している旨述べました。これに対し,ワナ・マウン・ルイン外相からは,玄葉大臣の訪問を歓迎する旨述べました。

  2. (2)民主化・国民和解

     玄葉大臣から,ミャンマー政府が民主化・国民和解に向けて,迅速に措置を講じていることを評価しているとともに,改革努力を引き続き支援したい旨述べました。また,今後の選挙が自由・公正なものとなること,スー・チー女史の自由な政治活動が重要であり,更なる政治犯釈放を含め,民主化・国民和解を確固たるものにしていくことを期待している旨述べました。ワナ・マウン・ルイン外相からは,ミャンマー政府として改革努力を続けていく,日本がミャンマーの改革をよく理解した上で支援を行っていることを感謝したい,選挙は自由で公正なものになると確信している,少数民族との和解,政治犯の更なる釈放についても行っていく等の説明がありました。

  3. (3)4分野の施策

    (ア)人的交流

     玄葉大臣から,来年日メコン首脳会議において大統領の訪日を期待する等述べました。両外相は,改めて両国における人的交流を進めたい旨述べました。

    (イ)経済協力

     両大臣は,貧困撲滅,地域格差是正に資する保健,環境,防災(堤防の復旧)分野,農業分野について議論を行いました。また,ワナ・マウン・ルイン外相は,経済協力協議の実施を評価しました。玄葉大臣は,工業化について,市場経済体制の構築を支援する旨述べるとともに,総合開発のための調査に関してティラワ港の調査も実施予定である旨述べました。

    (ウ)経済

     玄葉大臣は,投資を促進するため,投資環境の整備が必要である旨述べました。また,両外相は,投資協定についても協議を開始することについて一致しました。

    (エ)文化交流

     玄葉大臣は,遺跡修復・保存専門家を派遣予定である旨述べました。

  4. (4)長井健司氏死亡事件について,玄葉大臣は,二国間関係の強化には,捜査状況や捜査結果について説明が必要である旨述べました。ワナ・マウン・ルイン外相は,本件は残念であり,日本側の要請を政府内に説明したい旨述べました。
  5. (5)朝鮮半島情勢について,玄葉大臣より,日・ミャンマー関係増進のため,透明性のある形で安保理決議に基づく義務を履行するよう求めました。ワナ・マウン・ルイン外相は,引き続き,国際社会や国連の禁止事項に違反することはしない旨述べました。

2.テイン・セイン大統領表敬(26日午前)

  1. (1)日・ミャンマー関係

     冒頭玄葉大臣より,テイン・セイン大統領は国内の改革に指導力を発揮しており,両国間のハイレベルの意思疎通を頻繁に実施していることを評価している旨述べました。テイン・セイン大統領からは,玄葉大臣の訪問を歓迎する旨述べ両国関係の更なる発展に向け協力していきたい旨述べました。

  2. (2)民主化・国民和解

     玄葉大臣より,野田総理が述べたとおり,ミャンマー政府が民主化・国民和解に向けて,迅速に様々な措置を講じていることを評価するとともに,大統領によるカチン州の少数民族武装組織との停戦指示は,国民和解を進める上で重要な一歩であり,また,労働団体法の制定は,人権状況改善に係る前向きな動きと評価する旨述べました。さらに,玄葉大臣は,このような大統領の民主化・国民和解に向けた改革努力を引き続き支援すると述べました。

     これに対し,大統領は,日本の理解に謝意を示すとともに,引き続き改革を進展させたい旨述べた上で,国の発展のため,国内の安定,少数民族の和平を重視している旨述べ,民主化については,国民各層が政治参加できるように努力している,NLDも選挙に参加可能となった,現在,政府は国造りに全力を注いでいるが,アウン・サン・スー・チー女史も政府がそういう真摯な努力をしていることをよく理解していると承知している旨述べました。

     国内和解については,少数民族との和平を達成するために呼びかけを行っている,多くのグループと和平を達成したが,残りのグループについても和平の達成に向けて努力している旨述べました。また,民主主義国家として発展するためにも経済発展が重要であり,日本からの支援に期待している,更に発展のためには人材育成が重要であり,この面でも日本の支援を得たいといった発言がありました。

  3. (3)4分野の施策 

     玄葉大臣から,日本はアジアの一員であり,いち早く民主主義を取り入れた国であり,かかる観点からもミャンマーの民主化を支援していきたい,なお,日本の支援策についてはワナ・マウン・ルイン外相に詳しく説明したが,外相間で投資協定について協議を開始することについて一致したこと,総合開発のための調査に関しティラワ港の調査も実施予定である旨述べ,いずれにせよ大統領の努力を支援したい旨述べました。

3.テー・ウー連邦連帯開発党(USDP)総書記(26日午前)

 玄葉大臣より,テー・ウー総書記のこれまでの二国間関係発展への努力に感謝するとともに,日本のミャンマーに対する支援についての考えを述べました。

 これに対し,テー・ウー総書記より,これまで日本の多くの方々と意見交換ができて非常に有意義である,USDPとしても,ミャンマーの発展のために,政党や立場の異なる人々とも意見交換しながら,発展に尽力したいとの発言がありました。

4.アウン・サン・スー・チー女史との会談(26日夕方)

  1. (1)民主化・国民和解

     玄葉大臣より,民主主義的価値に支えられた,豊かで安定した秩序をアジア太平洋地域に構築することを重視しており,アジアの中でいち早く民主主義を取り入れた日本は,ミャンマーが民主化を進める上で貢献することができると考えている旨述べた上で,現在ミャンマーで起きている良い流れが更に前進するよう,国際社会として働きかけていくことが重要であって,今後の選挙が自由で公正なものとなり,スー・チー女史を始めNLD関係者が自由に政治活動を行えること,そして更なる政治犯釈放を重視している旨述べました。その上で,本日,ワナ・マウン・ルイン外務大臣,テイン・セイン大統領との会談で,このような考えとともに,現在の民主化・国民和解の動きを更に進展させるための大統領の改革努力を支援する旨伝達したことを紹介しました。日本としては,ミャンマー政府が,アウン・サン・スー・チー女史と協力しながら改革を前進させていくことを期待している旨述べました。

  2. (2)日・ミャンマー関係の強化

     玄葉大臣より,NLDを含む若手政党関係者の招へいといった人的交流,投資環境整備のため,日・ミャンマー両国間で投資協定について協議を開始することについて一致したこと,総合開発の調査を行っていく考えであることなどを説明しました。また,アウン・サン・スー・チー女史に日本を訪問いただけると有意義であると考えるので,ご招待したい旨述べました。

  3. (3)これに対し,アウン・サン・スー・チー女史から,ミャンマーの政党関係者を招へいするとの計画は,日本の民主主義がどのように機能しているかを学ぶよい機会と考える,また,ミャンマーへの支援,経済について考える場合,少数民族への裨益を忘れないでほしい,経済的な支援が国民全体に行き渡ることが重要であると述べました。
     また,外国からの投資については,本当に必要な分野には投資が重要であるが,そのためにミャンマー国内の投資関連の法整備が重要であり,また,法律が適切に運用されていることが重要との観点から,法の支配を重視している旨の発言がありました。 さらに,訪日の招待については,これに感謝したいと思う,機会が整えば,訪日を考えたいと思う旨述べました。
  4. (4)以上に対し,玄葉大臣より,アウン・サン・スー・チー女史の指摘は日本がこれまで重視してきたことと重なる,いずれにせよ,ミャンマーの改革がさらに進められることが重要であり,日本としてさらに支援を行っていきたい旨述べました。

5.日系企業関係者との懇談(25日夕方)

 玄葉大臣は,在ミャンマー日本人商工会議所関係者とも懇談を行い,現地の投資環境を含め,日本企業がミャンマーにおいて円滑に事業を行う上での課題等に関し意見交換を行いました。


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