麻生外務大臣

麻生大臣のウクライナ訪問

平成18年7月

1.訪問概要

 6月30日~7月1日、麻生大臣は、我が国外務大臣として3年ぶりにウクライナを訪問し、タラシューク外務大臣との間で第1回日・ウクライナ協力委員会(外相会談)を開催した。会合後、両外相は日・ウクライナ協力委員会の活動に関する覚書に署名。また、麻生大臣はユーシチェンコ大統領への表敬を行った他、ティモシェンコ次期首相(ブロック「ユーリヤ・ティモシェンコ」代表)と会談し、チェルノブイリ博物館を訪問した。このほか、麻生大臣は、ヤツェニューク経済大臣との間で文化無償案件の交換公文への署名を行った。

(写真)ユーシチェンコ大統領表敬

ユーシチェンコ大統領表敬

(写真)日・ウクライナ協力委員会

日・ウクライナ協力委員会

2.表敬訪問及び会談の主要点

(1)二国間関係

(写真)ティモシェンコ代表との会談

ティモシェンコ代表との会談

(イ)麻生大臣より、ウクライナの民主化への努力を高く評価するとともに、ウクライナの民主化、市場経済システムの確立に対する努力を引き続き支援する旨述べた。また、本年がチェルノブイリ原発事故20周年にあたることから、被災者に対する強い共感の意を表するとともに、支援を継続する旨述べた。ウクライナ側からは、これまでの日本からの支援に対する評価と感謝が表された。

(ロ)ウクライナ側より、日本との経済関係強化に対する強い希望が表明されたのに対し、麻生大臣より、我が国経済界のウクライナに対する関心の高まりに言及した上で、ウクライナの市場経済化を引き続き支援する、また、本年5月に活動が開始された「ウクライナ・日本センター」を通じ、JICA、国際交流基金、JETROと協力しつつ経済協力、文化交流及び経済関係の更なる発展を図っていきたい旨述べた。また、京都メカニズムを通じた協力を推進させることで一致した。

(ハ)次回の日・ウクライナ協力委員会(外相会談)を東京で開催する方向で意見が一致した。また、ウクライナ側からは、我が国総理のウクライナ訪問について招請がなされた。

(2)国際情勢

 ウクライナ側からは、同国を中心とする地域協力の動き等について説明があり、麻生大臣からは、民主的選択共同体会合へのハイレベルの出席を含め、我が国としても関与していくことを検討する考えを表明した。また、東アジアの安全保障状況等について、特にロシアに次ぐ対中武器輸出国である同国の慎重な対応を求めた。

3.今次訪問の評価

(1)今次訪問は、2004年末の大統領選挙を巡る「オレンジ革命」を経てユーシチェンコ新政権が成立してから初めての外務大臣の訪問であり、また3月に行われた総選挙の結果、「オレンジ革命」の流れをくむ3勢力による連立合意が成立した直後のタイミングでの訪問。民主化を進めるウクライナ支援の強いメッセージを伝え、良好な二国間関係を一層強化する契機とすることができた。

(2)昨年7月のユーシチェンコ大統領の訪日時に小泉総理との間で合意された日・ウクライナ協力委員会の第1回会合を実施。上記の民主化支持のメッセージを発信した他、経済関係その他幅広い分野における交流の促進、地球規模問題に関する広汎な協力、国際情勢等につき幅広い協議を行うことが出来た。

(3)チェルノブイリ原発事故20周年という節目の年の訪問であり、我が国の事故被災者支援継続の意向を表明。ウクライナ側からは、チェルノブイリ関連支援を含め日本からの経済協力に対する深い感謝の意が表された。

(写真)チェルノブイリ博物館

チェルノブイリ博物館

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