麻生外務大臣

日・フィリピン外相会談(概要)

平成19年7月31日

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 ASEAN関連外相会合に出席するためにフィリピン・マニラを訪問中の麻生外相は、フィリピン国際会議場において、31日午前11時過ぎより約30分間にわたり、ロムロ・フィリピン外務長官との間で会談を行ったところ、概要以下のとおり。なお、外相会談終了後、両外相は同国際会議場の別室にて、無償資金協力2案件の交換公文の署名式を行った。

1.東アジア地域協力

 麻生外相より、フィリピンがASEANの議長国を務めたこの一年間に、エネルギー、青少年交流等の東アジア・サミット(EAS)における具体的協力が進展したことを評価する旨述べたのに対し、ロムロ長官より、本年1月のフィリピン・セブ島での第2回EASは安倍総理の出席も得て成功を収め、種々の協力が進展した旨述べた。

2.北朝鮮

 麻生外相より、北朝鮮の拉致問題や核問題は極めて重要な問題であり、今般の一連のASEAN関連外相会合の議長声明でも引き続き明確なメッセージが出せるように配慮してほしい旨要請した。これに対し、ロムロ長官より、唯一の被爆国である日本が核問題を重視していること、拉致問題は国民の安全に関わる重要な問題であることを理解しており、ASEANとしても引き続き問題の解決に向けて協力していきたい旨述べた。

3.日フィリピン経済連経済連携協定

 麻生外相より、日フィリピン経済連携協定の早期発効に向けたフィリピン側の手続の進捗への期待を表明したのに対し、ロムロ長官より、8月にも上院での審議が開始する見込みであり、政府としても上院への働きかけを行っている旨説明があった。

4.いわゆる「政治的殺害」の問題

 麻生外相より、本年5月の日フィリピン首脳会談でアロヨ大統領より説明のあったいわゆる「政治的殺害」に対するフィリピン政府の取組を評価しつつ、事態解明に向けての一層の努力を要請した。

5.経済協力

 麻生外相より、海上保安分野、防災分野への無償資金協力2案件の交換公文が今回署名されることを歓迎するとともに、第27次円借款案件の中で政府ミッション派遣等を踏まえ検討を進めてきた2案件について、円借款供与を政府として正式に決定した旨伝えた。ロムロ長官は、外相会談及び無償資金協力2案件の交換公文署名式において、日本はミンダナオのみならずフィリピン全土の発展のための重要なパートナーであり、日本のフィリピンへの友情、フィリピンとの連帯に感謝する旨述べた。

6.ミンダナオ和平

 ロムロ長官より、ミンダナオの復興・開発に対する我が国の支援に関し、昨年ミンダナオが高い経済成長を達成した一助となったものであり、ソフトなアプローチとして高い効果を上げているとして、謝意の表明があった。麻生外相より、ミンダナオの国際監視団に派遣中の開発専門家の任期を延長することを検討している旨伝達するとともに、バシラン島での最近の軍事衝突に関し、フィリピン政府が引き続き自制した対応をとることを求めた。ロムロ長官よりは、14名の国軍兵士が殺害された事件についてフィリピン政府として許容できるものではないが、フィリピン政府として抑制された対応をとってきている旨説明があった。

7.国連安保理改革

 ロムロ長官より、日本の国連安保理常任理事国入りを引き続き支持している旨改めて表明された。

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