海洋

東南アジア地域における海賊問題の現状と日本の取組

平成24年2月

(地図)

1.概況

 東南アジア海域における海賊の発生件数は,2003年より2009年まで,6年連続で減少していましたが,2010年には70件,2011年には80件と,2年連続で増加しました。ただし,ソマリア沖海賊事件のような身代金目当ての乗っ取り事件はなく,ほとんどが物盗りを目的としています。

 発生場所としては,2010年はインドネシアが46件と5割以上を占め,次いでマレーシア16件,マラッカ・シンガポール海峡11件,フィリピン5件となっています。

2.アジア地域における海賊対策における日本の取組

(1)アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)

 2001年,小泉総理大臣(当時)は,アジアの海賊問題に有効に対処するため,地域協力促進のための法的枠組み作成を提唱しました。これを受け,日本主導の下,ASEAN諸国,中国,韓国,インド,スリランカ,バングラデシュが協力して協定の作成交渉が開始され,同協定は,2006年に発効しました。同年11月,協定に基づきシンガポールに情報共有センター(ISC)が設置されました。我が国は,同センターに対し,ヘッドの事務局長を含む2名の職員を派遣するとともに,財政的な支援も実施しています。

 ReCAAP-ISCは,締約国の間で情報共有と能力向上を軸とした協力が行われており,また,地域協力の成功モデルとして国際的にも高い評価を得ています。現在,海賊事案の多発に悩むアフリカ地域において,ReCAAPを手本にした類似の地域協力の枠組み作りが検討されています。

(2)各国の海上保安機関取締能力向上支援

 アジア各国・地域から参加者を得て,海上犯罪取締り方法の立案・監督を行うための知識・技能の習得を目標とした海上犯罪取締り研修を,国際協力機構(JICA)と海上保安庁の受入れにより,2001年から毎年実施しています。

 また,海上保安大学校への留学生の受け入れや,各国海上保安機関へ専門家を派遣して,人材協力のための技術協力を行っています。

5.リンク集


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