核軍縮・不拡散

原子力供給国グループ(NSG)プラハ総会(概要)

平成25年6月14日

 2013年6月13~14日,チェコ・プラハにおいて開催された原子力供給国グループ(NSG)第23回総会の概要(注)は以下のとおり。NSG参加国は48か国で欧州委員会及びザンガー委員会が常任オブザーバー参加。

1 新議長の選出

 チェコが新議長国として選出された(新議長はクチノヴァ同国在ウィーン代表部大使)。チェコ政府を代表してシュワルツェンベルグ外務大臣より挨拶がなされた。その中で、同大臣より、チェコはNSGの活動を強力に支持し、NSGは、増大する核の脅威への国際的な対抗や核兵器不拡散条約(NPT)強化のために有意義な貢献をしている旨述べた。

2 今次総会パブリック・ステートメントの概要

(1)総会では、合法的な貿易や原子力の平和利用に関する国際協力を阻害しない形での、核兵器開発に適用可能な資機材の移転の際の透明性の促進や、供給国の幅広い責任を通じた、核兵器の拡散防止というNSGの取組が強調された。

(2)NSGは、技術の進歩、市場の傾向、安全保障上の課題に対応するため、2010年クライストチャーチ総会(NZ)において開始されたトリガーリスト及び汎用品リストの総合的見直しを完了した。その結果として、プラハ総会においては28のリスト品目の改訂を採択し、これまでの合計54の変更について、IAEAへ文書(INFCIRC/254/Part1,Part2)の改訂を依頼することについて採択した。

(3)参加国は、NPTの包括的、完全且つ効果的な履行と、普遍化に向けた強固な支持を改めて表明した。効果的な輸出管理のため、審査や執行に関する情報やグッドプラクティス、新規参加申請のベストプラクティスについて協議し、国際不拡散レジームの課題の増加を指摘した。

(4)国際的な拡散活動に関連した深い懸念が共有され、特に、北朝鮮の核計画がもたらす拡散への影響、本年2月に実施された核実験に関する重大な懸念が示された。参加国は、イランの核計画についても、引き続き懸念を表明した。NSGは、NPT及び国連安保理決議並びにIAEA理事会決議のイランによる完全な履行に基づくイランの核問題の解決に向けた外交努力、また、朝鮮半島の非核化と2005年の六者会合共同声明と整合性を有する北朝鮮の核問題の平和的方法による解決に向けた外交努力に対する長年の支持を改めて表明した。

(5)参加国は、全ての国に対し、NSGの目的に関連した国連安保理決議の効果的な履行確保のため、最大限の警戒、努力を行うよう要請した。

(6)NSGは、2012年シアトル総会からの進展を評価し、今後の活動について協議した。総会は、2012-2013年がNSGにとって特別に多忙かつ有意義な期間であったことについて同意した。

(7)NSGは、2008年のインドに対する民生用原子力協力に関する声明の履行におけるすべての側面について検討を継続し,インドとNSGとの関係について協議した。

(8)NSGは、核物質防護に係るIAEAの勧告を考慮し、ガイドライン・パート1パラグラフ3.(a)及びAnnex Cの改訂に同意した。

(9)NSGは、ベストプラクティスの例をNSGウェブサイト上で公表する産業界の関与のための枠組みについて協議した。また、外部との情報共有を促進するため、複数の言語による新規に改訂されたNSGのウェブサイトを立ち上げることに同意した。

(10)NSGは,アウトリーチ・プログラムの報告について協議し,アウトリーチ活動の強化について同意した。

(11)NSGは、NSG議長に対し、仲介及び通過活動に関する国連安保理決議1540委員会に対する活動を含むアウトリーチ計画を進めるに際しての追加的なガイダンスを与えた。

(12)NSG総会は、全ての原子力供給国に対し、NSGガイドラインの遵守を通じた原子力輸出に関する責任あるアプローチを呼びかけた。

(注)同総会にて発出されたパブリック・ステートメントについてはこちら(PDF)別ウィンドウで開くに掲載されている。


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