今回バングラデシュ(*1)にはじめて行って,一番印象的だったことは「幸せの価値観」です。
行く前は一日1ドル以下の生活というのはどれほど過酷なものなのだろうかとイメージしていましたが,思い出されるのは多くの人の笑顔です。
スラム街でNGO組織エクマットラの渡辺さんの青空教室を見学させてもらいましたが,子供たちの表情はすごくイキイキとしていて悲壮感を感じさせないのです。
その驚きは街中でも同じでした。温暖な気候と豊かな農作物のおかげかもしれませんが,どこにいっても不幸とか絶望とかいう雰囲気がなく,前向きで明るい感じがしました。
それまでは物質的に貧しい=不幸という現実があるのかと予想していたのですが,もしかしたら物質的に豊かでも閉塞感に包まれているとしたら,日本人の方が日常に不幸を感じているのかもしれないと思いました。
現地の人たちは確かに大変な部分もあるはずですが,いつもみなさんの前向きな気持ちに感動させられました。幸せの価値はそれぞれの人の心が決めるものなんだと強く感じました。
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バングラデシュにて
「マザーハウス」のバッグ工場 |
セネガル(*2)ではウーマンパワーに魅了されました。
魚市場で加工食品を作る作業でも,農村で杵とうすを使った作業でも,自然と歌とリズムがうまれてみんなで踊りだすのです。ともすれば退屈で過酷な重労働かもしれませんが,楽しそうな雰囲気に思わず私もまぜてもらいました。
シンプルな生活の中にあると,ひとりひとりの人間性が直接的に生活の質に影響を与えます。何を持って生活しているかよりも,どういう風に生きているかが豊かさだと教えられました。

セネガルの子供たちとともに |

セネガルの魚市場
パワフルなアフリカンレディーたち |
どちらの国でも日本の活動が役に立っていることは明確でした。普段から人の役に立ちたいし何かに貢献したいと思っている人は多いと思いますが,こうした場所では「何が必要か」がはっきりとしているのでストレートにその要望に取り組むことができます。
基本的なインフラや医療や教育の問題など,どれも直接的に生活にかかわる取り組みばかりで,どの活動をしている人も偉大でした。
わたしははじめて行った外国が好きになりましたし,同時にそこで貢献している日本人を見て自分の国も誇らしく思いました。すぐに真似できる活動ばかりではありませんが,自分にできることからしていきたいという気持ちに改めてなりました。
私も日本に帰ってからクリスマスに文房具などを集めて,NGOヒューマンネットワークの中村さんがやっている託児所に贈らせていただいたりしました。是非これからもみなさんの活動を応援し続けていきたいです。
(*1)杉山愛さんのバングラデシュレポートは2010年6月から8月にTV番組「地球VOCE」第9回から第12回,第15回から第18回で放映されました。
(*2)杉山愛さんのセネガルレポートは2010年9月から12月にTV番組「地球VOCE」第25・26回,第28・29回,第31・32回から第34・35回で放映されました。
詳しくは「地球VOCE」放送バックナンバーでご覧ください。
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*NGOエクマットラの渡辺さんの青空教室は「地球VOCE」第9回,NGOヒューマンネットワークの中村真樹子さんの支援するセネガルの託児所は「地球VOCE」第29回でレポートされました。
バングラデシュ・セネガルの関連情報
●バングラデシュ情報
*バングラデシュ大使館からのODAメールマガジン第203号は2011年3月9日(水曜日)発行の予定です。
●セネガル情報
TV番組「地球VOCE」好評放送中!
<放送時間・放送エリア>
毎週金曜日 夜9時54分から10時まで テレビ東京
毎週土曜日 昼11時55分から12時まで テレビ東京系列
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(テレビ東京は再放送です。) |