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ドミニカ共和国と聞けば大リーグ、日本球界で多く活躍している野球選手の母国ということでピンと来るでしょう。でも「で、どんな国?」と質問されれば詳しく答えられる方は少ないのではないでしょうか。
ドミニカ共和国はカリブ海に位置し、キューバに次いで2番目に大きな国で、その面積は九州と高知県を足した程度。気候は亜熱帯で年間通じて26度以上あり一年中夏です。また、国民性も大変陽気で、街角では夜遅くまでメレンゲの音楽が流れ、人々が踊っている風景が見られます。歴史的にもコロンブスが第1回航海に踏み入れ、スペイン新大陸で最初に町を作った国として有名です。
 澄み渡るカリブ海のビーチはドミニカ共和国の魅力のひとつ。まさにドミニカ共和国の光。
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 スペイン植民地時代からの歴史的建造物が残るソーナ・コロニアル(旧市街地)は首都の観光名所
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そのように、「野球大国」、「カリブ海のリゾート」、「メレンゲ」、「陽気な国民」といった印象がありますが、国内貧富の格差は非常に大きい国です。いわゆる光の部分と光に隠れた陰の部分、このコントラストがあまりにも大きく、一歩地方へ行けば、電気、水道、医療、保健、教育など本来国民平等に享受されるべき必要最低限の環境さえ存在していない光景が多く見られます。

農村地域の風景
首都の繁栄とは対照的な生活で過ごす子供達
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 すこし首都を離れると無秩序にバラックが立ち並び、貧しい地域が多く存在する。 |
日本との外交関係は一昨年70周年を迎えるなど意外に古くから友好関係が存在し、総じて親日的感情が強いと言えます。この親日感情を醸成し、現在に至る友好な二国間関係の礎となったのは「日系移住者の存在」、そして「ODA」への評価です。
日本政府の支援は1990年代から加速し、農業、医療、保健といった「光に隠れた陰」に住む住民に直接裨益する資金援助を中心に展開され、トップドナーとしてドミニカ共和国の基礎体力の強化に大きく貢献しました。
一方で今ドミニカ共和国は変革の時期を迎えています。経済成長を支えるため観光立国として役割が益々大きくなり、また米国・中米との自由貿易協定発効を直前に控えた現在、政府は中南米のみならずアジア、アフリカ諸国との関係強化や投資誘致に向けた施策にも目を向けつつあります。このため日本政府は貿易投資促進や観光振興という分野においても支援を行い、同国の経済成長を支えるべく取組んでいます。
日本のODAは一先進国の技術移転という側面のみならず、日本人が先人から培った文化生活様式、モノの考え方など、ひとつの技術に含まれる「日本文化」を現地人とともに共有し、認識・定着させていくことでもあります。当たり前のことですが、ラテンであるからこそ今更ながらその必要性を強く感じています。ドミニカ社会に融和した日系移住社会の如く、日本のODAに根付く「日本文化」がドミニカ共和国の人々へ広く溶込み、ODAの成果がより光輝くことを期待しています。
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