ODAとは?

ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合 概要と評価

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1 本会合の概要

(1)参加者

 110か国以上(24名の閣僚級・副大臣級首席代表が参加),20の地域・国際機関,国際・国内NGO,民間セクターなど計約300名以上が参加。我が国から,菅総理,松本外務大臣,伴野外務副大臣が出席し,伴野副大臣は,本会合の議長を務めた。

(2)議題

●6月2日(木曜日)

基調講演(菅総理他のサイトヘ松本大臣,五百簱頭復興構想会議議長,クラークUNDP総裁,レークUNICEF事務局長,モヒルディン世銀専務理事)

本会合1:「MDGs達成における人間の安全保障と衡平性」
 ファダ・セネガル保健大臣,崔中国外交部副部長,アンダーソン英国国際開発省副次官,ホッブズOxfam代表,矢野経団連評議会副議長が発言し,参加者とMDGs達成に向けた進捗の加速化に関するグッド・プラクティスを共有し,他者の例から学び,幅広い関係者間の議論を促進する機会を提供した。参加者は衡平性,人間の安全保障等に焦点を当てた取組を紹介した。

分科会1:「保健及び関連分野の成果の加速化」
 シュバイツァーPMNCH前議長及びウィブルポルプラサート・タイ公衆衛生省上級顧問の議事進行の下,チレ・ガーナ保健大臣,ファダ・セネガル保健大臣,エバンスGAVI暫定事務局長,カザチュキン世界基金事務局長,武見敬三JCIEシニアフェロー等の参加を得て,保健関連MDGs(MDG4/5/6)及びポストMDGs(保健システムと非感染症疾患)について議論した。MDGsの達成に向け実施ギャップを埋めること等の必要な取組及び2015年以降も視野に入れ,包括的な保健システム強化に取り組んでいくことの重要性について認識を共有した。

分科会2:「教育及び関連分野の進捗の加速化」
 スーブセーン・タイ教育大臣政務官を議長に,キング・エジンバラ大学名誉教授の議事進行の下,ナヒド・バングラデシュ教育大臣,オパラニャ・ケニア計画・国家開発ビジョン2030大臣,ファスリ・インドネシア教育副大臣等の参加を得て,「教育の質の改善」及び「教育における衡平性の確保」をテーマに,効果的かつ持続的な手法の共有などについて議論した。各国及び国際機関等によって,我が国のモデルをはじめ教育の質向上や衡平性確保につながるグッド・プラクティスの有用性が共有された。

分科会3:「実施ギャップの解消:国,コミュニティ中心のアプローチ」
 クラーク国連開発計画(UNDP)総裁の議事進行の下,シンラヴォン・ラオス計画投資大臣,エコウエ・トーゴ計画・開発大臣,ロドリゲス・スペイン国際協力長官,飯島彰己三井物産株式会社社長,国連,NGO,有識者等の多様な関係者から,MDGs達成のための実施ギャップを解消するためのグッド・プラクティスの紹介を行い,ボトルネックの特定や解決策の優先付け・実施の作業の重要性及び人間の安全保障のアプローチの有用性につき認識を共有し,今後の具体的なアクションを促した。

63日(金曜日)

分科会4:「持続的で包括的かつ衡平な経済成長のためのパートナーシップ
 河合ADBI所長の議事進行の下,サントス・ニカラグア外務大臣,フック・ベトナム計画投資大臣,ムシキワボ・ルワンダ外務・協力大臣,ミン・韓国外交通商部第二次官,ポッシマン・ブラジル応用経済研究所総裁,腊・中国外交部国際司副司長等の参加を得て,持続的で包括的かつ衡平な経済成長を実現するための開発協力の役割とパートナーシップのあり方につき議論した。多くの参加者から,経済成長やMDGs達成のために多様な開発主体が連携して取り組む必要性が指摘された。

本会合2:「努力の結集 ―MDGsとそれ以降に向けた会合間の橋渡し―」
 ・黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁(地域開発銀行),ポッシマン・ブラジル応用経済研究所総裁(リオ+20),ギュジュク・トルコ外務省次官補(第4回国連後発開発途上国(LDC)会議),ミン・韓国外交通商部第二次官,アトウッドOECD-DAC議長(第4回援助効果向上に関するハイレベル・フォーラム)等主要な開発フォーラムのホストが,MDGs達成及び2015年以後に向けたフォーラム間の協力のあり方につき議論した。各フォーラムのMDGs達成に向けた取組を紹介すると同時に,他のフォーラムとの間に相乗効果を生み出す方法につき話し合った。本フォローアップ会合で話し合われた内容を今後開催する様々な会合のインプットとする重要性が共有された。

(3)議長ステートメントの発出
 今後開催されるMDGs関連の国際的な議論に有意義なインプットをすべく,本会合の成果として議長ステートメント(英語(PDF)骨子(PDF))を発出した。

2 本会合の評価

(1)震災関連

ア 被災後3か月で,国・機関数約100,閣僚級約30名の訪日・会議参加は,被災支援に感謝する機会,訪日自体が日本への励ましとなった

イ 震災から立ち直りつつある姿,日本の健在ぶりを世界に示した

ウ 震災後も日本のODA重視姿勢が不変であることを示した

(2)開発の本題

ア 2015年までのMDG達成に向けた政治的モメンタムを維持・強化(=多数の国・機関,閣僚級の出席,議長ステートメント)

イ UNDP,世銀,ユニセフが重視する,格差を是正する形(equityでのMDGs推進に,日本が同調し,主要開発国際機関と日本の連携を強化(=会合の全体テーマ,3共催機関幹部の出席,議長ステートメント)

ウ 日本の主導する「人間の安全保障」を,開発に関する国際的議論でより明確に位置づけ(=会合の全体テーマ,分科会3,議長ステートメント)

エ 新興国の開発問題への主体的取組を促進(=南ア,中国,ブラジル,インドの出席,分科会4,議長ステートメント)

オ 2015年後(ポストMDGs)に向けた国際的議論を開始(=分科会4,全体会合2における大臣締めくくり発言,議長ステートメント,バイ会談)

カ 菅総理が昨年9月発表した日本の母子保健支援モデル「EMBRACE」及び基礎教育支援モデル「スクール・フォー・オール」を国際的専門議論にデビューさせた(=分科会1及び2,議長ステートメント)

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