地球環境

持続可能な開発委員会第15会期(CSD15)概要と評価

平成19年5月

1.概要

(1)テーマ:エネルギー、大気/大気汚染、産業開発、気候変動

(2)日程:2007年4月30日(月曜日)~5月11日(金曜日)
       このうち5月9日~11日は閣僚級が出席するハイレベル・セグメント

(3)場所:ニューヨーク(国連本部)

(4)参加者:国連加盟国(内CSDメンバー国53カ国)、国際機関、
       その他利害関係者団体(NGO、女性、先住民、ビジネス、農民等)

2.主要な内容

(1)初日(4月29日)の開会セッションにおいて、小寺国連代大使から、3月にナイロビで開催されたTICAD環境閣僚会合の概要を報告した。ハイレベル・セグメント(5月10日)において、小島環境省地球環境審議官が我が国の施策等につき発言した。

(2)4月30日―5月3日午前まで、本年3月の政府間準備会合で提示された政策オプションと現実的取組を示す決議文書案に対するコメントが各国より表明された。3日午後、右を受けた新たな交渉文書が提示され、4日以降、最終日まで文書交渉が行われた。

(3)最終日(11日)まで文書は合意に至らず、ビューローが交渉の結果を踏まえた最終決議案を作成し、同文書の採択が閉会セッションで諮られたが、EUとスイスが反対し否決されたため、改めて議長サマリーが約1週間後に提示されることとなった。

(4)我が国より、甲斐沼国立環境研究所地球環境センター温暖化対策評価室長がラーニング・センターで気候政策評価に係わるアジア太平洋統合モデルにつき講演(4月30日)したほか、サイドイベントとして、2012年以降の気候分野の枠組に関連した持続可能な開発に係わるアジアの展望」(IGES主催、5月3日)、「国連持続可能な開発のための教育の10年(DESD)」(日本政府、UNESCO及び国連大学共催、5月4日)を開催するなど、今次CSDに積極的に参加した。

3.文書交渉を行う課程で行われた主な議論のポイント

(1)エネルギー

(2)産業開発

(3)気候変動

(4)大気

4.CSD16ビューロー選挙

 5月11日、CSD15の最終日の閉会直後、CSD16のビューロー議長選挙が行われ、EUの要請により、議長候補のジンバブエのネーメ環境大臣の就任の是非を問う秘密投票が行われ、26対21で同大臣が選出された。また、副議長として、西欧その他グループからイスラエル、ラ米グループからグアテマラが無投票で選出された(アジア・グループからイランが選出されたが、後日、辞退を表明。)

5.評価

 CSD15開催前の4月17日に国連安保理で気候変動に係わる公開討論会が開催されるなど、今次CSDのテーマ群は世界的に関心が高まりつつある中で、成果文書が合意に至らなかったものの、テーマに関する活発な議論が長時間に亘り行われた。
 明年のCSD16では、新たな2年度サイクルが始まり、テーマとして「農業、農村開発、土地、干ばつ、砂漠化、アフリカ」についてレビューが行われる予定。来年に東京で第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)が開催されるなど、同分野における我が国の積極的な参加が期待されよう。

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