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会議・会合

2010年日本APEC第3回高級実務者会合(概要と評価)

平成22年9月26日
外務省・経済産業省

 9月25日及び26日、仙台市において、日本APEC(アジア太平洋経済協力)第3回高級実務者会合(SOM3)が開催された。中村滋外務省国際貿易・経済担当大使及び西山英彦経済産業省大臣官房審議官(通商政策局担当)が議長を務め、平松賢司外務省経済局審議官及び塩田誠経済産業省大臣官房審議官(国際地域政策担当)を含めた21エコノミーの高級実務者等が会合に参加した。

I 概要

1. ボゴール目標※1

 これまでの貿易担当大臣会合(MRT)等における議論を踏まえ、2010年の評価対象13エコノミー※2によるボゴール目標の達成状況について討議が行われた。

  1. ※1 ボゴール目標:1994年、インドネシア(ボゴール宮殿)でのAPEC首脳会議にて採択された宣言において掲げられた、先進エコノミーは2010年までに、途上エコノミーは2020年までに、自由で開かれた貿易及び投資を達成するという目標。
  2. ※2 2010年の評価対象エコノミー:日本、米国、カナダ、豪州、ニュージーランド、シンガポールチリ中国香港ペルーメキシコ韓国マレーシアチャイニーズ・タイペイ(下線は評価に自発的に参加する途上エコノミー)
2. 地域経済統合

 投資、サービス、貿易円滑化、サプライ・チェーン・コネクティビティ、環境物品サービス、知的財産権等の地域経済統合の優先分野に関する取組の実施状況を確認するとともに、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構想へのあり得べき道筋について討議が行われた。

3. 成長戦略

 成長戦略ハイレベル会合を始めとするこれまでの分野別大臣会合等における議論の成果を踏まえ、「均衡ある成長」、「あまねく広がる成長」、「持続可能な成長」、「革新的な成長」及び「安全な成長」を主たる要素とするAPECの成長戦略案について討議が行われた。また、成長戦略の実現に向けた要素の一つとして、APECにおける構造改革アジェンダの将来に関して討議が行われた。

4. 人間の安全保障

 食料安全保障、感染症対策、テロ対策、災害への備えを始めとした人間の安全保障について、本年の分野別大臣会合等における取組の成果が確認されるとともに、これらは成長戦略の中の「安全な成長」にも資することが確認された。

5. APECの将来

 本年のAPECの一連の会合におけるこれまでの議論の成果を踏まえ、横浜での首脳・閣僚会議における合意に向けて、APECの目指すべき将来の方向性に関する議論が行われた。

II 評価

 今次会合は、我が国が2010年APECの議長として主催する3回目の高級実務者会合であり、これまで行われてきた議論を踏まえ、11月に横浜で開催する首脳・閣僚会議に向けて、ボゴール目標達成評価に加え、2010年APECの優先分野である地域経済統合、成長戦略及び人間の安全保障について更に議論を深めることができた。横浜において、APECの目指すべき将来の方向性について共通認識を得て、具体的成果につき一致を見るべく、引き続き検討・作業を進めていく。

 なお、今次会合に先立ち、高級実務者レベルで、グリーン成長に関する貿易政策対話を初めて実施するなど、特に環境をテーマとした関連会合を開催し、有意義な議論を行うことができた。

 また、今次会合の開催に当たっては、期間中に仙台市長主催レセプションや会合参加者向けツアー等のイベントが催された他、会合前には「APECセミナー in 学都仙台」や「APEC子ども会合 in SENDAI」が開催されるなど、仙台市、宮城県を始めとして、多くのボランティアスタッフを含めた地元関係者による多大な協力を得た。これにより成功裏に会合が開催されるとともに、会合参加者と地元関係者との交流の機会が得られた。

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