平成21年11月11日
1.11月11日(水曜日)午前8時から10時15分まで、ジョージ・ヨー・シンガポール外相主催非公式外相朝食会が開催された。同朝食会には、岡田外務大臣はじめ米国、カナダ、チリ、豪州、インドネシア、フィリピン、タイの外相等が参加した。
2.同朝食会は、ジョージ・ヨー外相の呼びかけで開催されたもので、APECが歩んできた20年を振り返りつつ、アジア太平洋が直面する諸課題について自由な形で意見交換が行われた。
3.最初の発言者として指名された岡田大臣よりは、以下の点に関し発言した。
(1)太平洋をつなぐAPECの重要性は増している。来年2010年はボゴール目標を達成すべき節目の年であり、APECの在り方も見直す好機である。
(2)APECの在り方についての考え方として、1)地域経済統合の推進、2)「あまねく広がる成長」、「持続可能な成長」に基づく成長戦略の実現、3)人間の安全保障面での諸分野での体制整備が挙げられる。
(3)首脳会議と閣僚会議の役割分担、重複の回避のための工夫が必要。
4.他の出席者からは、岡田大臣の問題意識を踏まえて今後のAPEC地域における経済統合の方途、G20をはじめとする国際的な経済のさまざまな枠組みとの連携や人間の安全保障、経済技術協力及びAPECの国内での意識啓発の重要性などについて言及があった。
【参考】ボゴール目標
1994年11月、インドネシアAPEC首脳会議にて採択された宣言において掲げられた、先進エコノミーは2010年までに、途上エコノミーは2020年までに、自由で開かれた貿易及び投資を達成するという目標。
【参考】「あまねく広がる成長」(Inclusive Growth)
今次経済危機を踏まえ、グローバル化やイノベーションの恩恵及び貿易・投資の自由化による利益を広く享受するためには、社会経済的側面への対応が重要との認識を共有。 本年、シンガポールが、危機からの回復及び長期的な成長を実現する上で、経済の改革と「たくましい社会」の確保に取り組むべきとの「あまねく広がる成長」について提案し、多くのエコノミーが賛同。