タジキスタン共和国

安倍総理大臣のタジキスタン訪問

平成27年10月25日

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 安倍総理大臣は,タジキスタンを訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 主な行事

10月24日(土曜日)

ラフモン大統領との首脳会談
ソモニ像献花
秋野政務官顕彰
ラフモン大統領主催晩餐会

  • ソモニ像へ献花に向かう安倍総理大臣
    (写真提供:内閣広報室)

2 主要行事の概要

(1)ラフモン大統領との首脳会談(会談後,日・タジキスタン共同声明を発出)

 10月24日,タジキスタンを訪問中の安倍総理は,現地時間12時05分から13時30分まで約1時間半,ラフモン大統領との間で日タジキスタン首脳会談を行いました。
 会談では,最初に45分間の少人数会合が行われ,その後約40分間の拡大会合が行われました。

  • 日・タジキスタン首脳会談(少人数会合)
    (写真提供:内閣広報室)
  • 日・タジキスタン首脳会談(全体会合)
    (写真提供:内閣広報室)

ア 二国間関係

(ア)総論
 最初に安倍総理から,日本の総理として初めてタジキスタンを訪問したことに言及しました。今年7月のタジキスタンでの水害へのお見舞いを表明しました。
 安倍総理から,来年駐タジキスタン日本国特命全権大使を派遣することを決定したこと,また外交・公用旅券所持者への数次査証の導入の決定について言及しました。

(イ)経済
 ラフモン大統領は,これまでの日本からの技術や人道面での支援に触れ,日本からの民間企業の投資や資金協力に期待していること,さらにタジキスタンは山がちな国であり,災害復旧に関する支援要請が行われました。
 安倍総理からは,タジキスタンと日本の合弁企業の成功例は日本企業へのよいメッセージとなると言及しました。また,経済・貿易関係は発展の余地が大きいこと,各種経済協力案件につき言及しました。

(ウ)人材育成
安倍総理から,日本政府として今後高等専門学校を始め日本型工学教育を活用し,高度産業人材育成への協力を進める考えである旨説明し,その準備のためタジキスタン関係者の日本への招聘に言及しました。

イ 地域的課題における連携

(ア)両首脳は,「中央アジア+日本」対話での協力につき言及し,地域における発展の最重要課題である運輸・物流の問題について言及し,協力の具体化を検討する旨表明しました。

(イ)安倍総理は,アフガニスタンと長い国境を有するタジキスタンにとって,国境管理や麻薬対策は,テロ・過激主義対策に関連して,極めて重要であり,引き続き努力していきたいと述べました。

(ウ)安倍総理は,地域の大きな課題である水問題につき,問題の緩和を図るべく,二国間での協力の実施につき理解と支持を要請しました。

ウ 地域情勢

(ア)ラフモン大統領から,アフガニスタンと国境を接しているため,アフガニスタン情勢が中央アジア全体に影響することを説明し,安倍総理はアフガニスタンの安定と発展に向けた取り組みを引き続き続けていくと表明しました。また,安倍総理は農業分野のバッタ対策案件の締結はアフガニスタンや中央アジア地域全域に裨益し歓迎すると表明しました。その他,両首脳はISILやテロ問題について意見交換を行いました。

(イ)北朝鮮に関し,安倍総理から,北朝鮮は安保理決議に明白に違反して核・ミサイル開発を継続している,国際社会が連携して,北朝鮮に対し,挑発行動の自制,安保理決議の遵守を強く求めるべき,拉致問題は日本にとり最重要課題であり,早期解決に向け理解と協力を期待したい旨述べました。

エ グローバルな舞台での協力

(ア)総論
 安倍総理から,日本は「積極的平和主義」の立場から,今般成立した「平和安全法制」も踏まえ,国際社会の平和と安定に一層貢献する考えである旨説明し,支持を要請しました。

(イ)国連
 安倍総理から,今次国連総会会期中に安保理改革の具体的成果を得られるよう政府間交渉で文書に基づく交渉を早期に開始することが重要であるとしつつ,タジキスタンの支援・参加を要請しました。

(ウ)「世界津波の日」
安倍総理から,タジキスタンが,11月5日を「世界津波の日」とする国連総会決議の共同提案国となる決定を行ったことに感謝を述べました。

日・タジキスタン共同声明 (PDF)別ウィンドウで開く

  • 署名式
    (写真提供:内閣広報室)
  • 共同記者発表
    (写真提供:内閣広報室)

(2)秋野政務官顕彰

(ア)現地時間16時41分から約20分間,安倍総理夫妻は,首都ドゥシャンベ市内にあるタジキスタン国連事務所において,秋野豊国連タジキスタン監視団(UNMOT)政務官他国連職員顕彰プレートへの献花を行いました。献花後,安倍総理は,「紛争のない世界を追い求めた秋野さんに思いを致し,世界の平和のために貢献する決意を新たにした」と述べました。

(イ)1991年に独立を果たしたタジキスタンは,1992年から1997年にかけて内戦に見舞われ,1997年に和平合意が達成された後も,平和再構築のための困難な時期が続きました。そのような中で設立された国連タジキスタン平和構築事務所に1998年に派遣された秋野豊・国連タジキスタン監視団(UNMOT)政務官は,タジキスタンにおける平和構築のために文字通り命を賭して尽力し,1998年7月20日に殉職されました。

  • 秋野豊国連タジキスタン監視団政務官ほか
    国連職員顕彰プレートに献花する安倍総理大臣
    (写真提供:内閣広報室)

(3)ラフモン大統領主催晩餐会

 現地時間17時20分から1時間半,安倍総理夫妻は大統領宮殿におけるラフモン大統領主催晩餐会に出席しました。
 冒頭,ラフモン大統領のスピーチ及び乾杯の音頭に続き,安倍総理は,日本の総理大臣として初めてタジキスタンを訪問できたことは大きな喜びであると述べ,ラフモン大統領とタジキスタン国民の温かい歓迎に謝辞を述べました。
 安倍総理は,同日行われた首脳会談,ソモニ像献花及び秋野豊政務官他国連職員顕彰プレートへの献花に言及しつつ,現在もが様々な国際機関やNGOで日本人がタジキスタンの発展のために大いに活躍していることを指摘し,こうした方々や晩餐会に招待された方々の活躍を通じて日本とタジキスタンがより身近な関係に発展していくたことへの期待を表明しました。
 その後,タジキスタンの楽団演奏を受けて,食事中にはエンターテインメントが披露され,終始和やかな雰囲気で晩餐会が行われました。