核軍縮・不拡散
ヒロシマ・ナガサキアピール集会

岸田外務大臣挨拶

(平成27年4月27日,ニューヨーク)

平成27年5月1日

  • ヒロシマ・ナガサキアピール集会岸田外務大臣挨拶

 今般,2015年NPT運用検討会議初日に「ヒロシマ・ナガサキアピール集会」が盛大に開催されることを心からお喜び申し上げます。また,この集会の開催を含め,これまで核兵器廃絶に向けて多大な貢献をしていただいている平和首長会議に対し,敬意を表します。

 私は,被爆地出身の外務大臣として,NPT運用検討会議で充実した成果を上げ,「核兵器のない世界」に向けた取組を一歩でも二歩でも前進させたいという強い決意を持って,ここニューヨークに参りました。
 今,こうして,皆様と共にNPT運用検討会議初日を迎えるにあたり,改めて自分の責務に身の引き締まる思いです。

 唯一の戦争被爆国として,「核兵器のない世界」に向けて国際社会の取組を主導することは日本の使命です。この会議に向けて,日本は軍縮・不拡散イニシアティブを中心に積極的な活動を行っています。先月には,合意文書案を国連に提出し,NPT加盟国に対して賛同を働きかけています。日本は,この文書案が今回のNPT運用検討会議での合意の基礎となるよう,核兵器国と非核兵器国の双方から協力を得て,会議を成功に導きたいと考えています。

 また,日本は,核兵器使用の惨禍を世代と国境を越えて伝えていく責務と決意があります。被爆者が高齢化している中,被爆の実相を若い世代へ継承していくことが重要という観点から,私は大臣就任後すぐに「ユース非核特使」制度を創設しました。今般,NPT運用検討会議が開催されるにあたり,ユース非核特使として委嘱された24名の若者達が訪米し,核兵器廃絶に向けた思いを発信すると伺っており,大変心強く感じています。

 また,先般のG7外相会合で軍縮・不拡散について独立文章が作成され,初めて核兵器の使用による壊滅的な結末についての言及を盛り込むことができました。「核兵器の非人道性」という考え方を触媒にして,「核兵器のない世界」に向けて国際社会が結束していくことの重要性をさらに訴えてまいりたいと考えています。

 被爆から70年を迎えた今,日本は,国際社会において核軍縮・不拡散に係る取組をさらに主導していく考えです。そのために,私は被爆者の方々の思いを胸に,本日から始まったNPT運用検討会議の成功に向けて積極的に貢献する所存です。そして,今回の会議期間中,皆様とともにオールジャパンで「核兵器のない世界」に向けたメッセージを,国際社会に力強く発信していきたいと考えています。


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