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第7回・日・南ア・パートナーシップ・フォーラム
(概要と評価)

平成16年10月4日

 9月30日及び10月1日、東京(外務省)において第7回・日・南ア・パートナーシップ・フォーラムを開催したところ、概要と評価以下の通り。

【概要】

(1) 日本側は谷川秀善外務副大臣が、南ア側はパハッド外務副大臣が代表を務めた。両代表はオープニング及びクロージングにおいて挨拶を行った他、別途会談を行った。谷川外務副大臣(9月29日就任)は、このフォーラムが外務副大臣としての初仕事となった。

(2) 事務レベル・セッションは、河野アフリカ審議官、モロイ・南ア外務省アジア局長が共同議長を務め、(イ)二国間関係(貿易・投資、経済協力等)、(ロ)アフリカ全体の課題(スーダン・大湖地域情勢、TICADIIIフォローアップ等)、及び(ハ)グローバルな課題(国連改革等)について包括的な議論を行った。また、いくつかの主要テーマについては分科会形式により、双方の関係省庁・機関の幅広い参加を得て、より詳細な議論を行った。

(3) 二日間にわたる議論の成果について共同プレス・リリースを発出した。主要点は以下の通り。

(イ)二国間関係
 (a) 日本は、2010年ワールドカップ・サッカーを主催する南アに対して様々な形態の支援を行う。
 (b) 貿易・投資につき定期的な意見交換を行うため、合同貿易委員会のようなメカニズムの設置を提案。

(ロ)アフリカ全体の課題
 (a) 平和の定着の観点から、コンゴ(民)の警察能力強化のため、10月にプレトリア(南ア)において、コンゴ(民)の警察関係者出席の下、日・南ア共同セミナーを開催する。また、保健及び農業などの分野でも、具体的な三角協力を進めていく。
 (b) 南アは、TICADアジア・アフリカ貿易投資会議(11月1日〜2日、東京)の成功に向けて、ハイレベルの出席を含め積極的な貢献を行う。

(ハ)グローバルな課題
 (a) TICADを通じてアジア・アフリカ協力を推進する日本は、来年4月のバンドン会議50周年記念アジア・アフリカ首脳会議に協力する。
 (b) 両国は、安保理常任理事国及び非常任理事国の双方を拡大し、開発途上国及び先進国双方から新たなメンバーを加えることによって、国連、特に安保理の改革を行う重要性を強調。南アは、安全保障理事会の常任理事国を目指す決意とともに、日本の常任理事国入りに対する支持を表明

【評価】

(1) 南アの民主化10周年という節目の年に、森喜朗特派大使(4月、大統領就任式典)、緒方JICA理事長(5月)、扇参議院議長一行(9月)等のハイレベルの要人往来を通じて益々高まりを見せている日・南ア関係を、具体的な形で発展させていることを示す上でも、包括的・具体的協議を行うことができ、極めて有意義であった。

(2) 二国間関係にとどまらず、アフリカ全体の課題、国連改革等グローバルな課題を含む幅広い分野で、未来志向の具体的な協力関係について議論し、「戦略的かつグローバルな日・南ア・パートナーシップを具体的な形で確認・強化することができた」(谷川外務副大臣クロージング挨拶)。

(3) 今回は新たな試みとして、8つの主要分野について分科会を設置し、関係省庁・機関から幅広い参加を得て、今後の協力関係につき議論を深めることができた。(分科会の構成:経済(貿易・投資)、2010年南ア・ワールドカップ・サッカーに向けた協力(日本サッカー協会)、同ワールドカップ・サッカーに向けた警察間協力、保健、科学技術、農業、コンゴ(民)警察強化支援及び文化)。
(注)日本側からは、外務省、経済産業省、文部科学省、厚生労働省、国土交通省、警察庁、JICA、JBIC、JETRO、国際交流基金、日本サッカー協会から延べ40名を超える関係者が出席。南ア側からは、外務省、芸術・文化省、保健省、科学技術省、貿易・産業省、農業・土地問題省、教育省、警察省、在京大使館から30名を超える関係者が出席。

(4) 今回のフォーラムでは、日・南ア協力の新たな側面として、2010年ワールドカップ・サッカーに向けた日・南ア協力(競技場警備、フーリガン対策、テロ対策等)コンゴ(民)の警察の強化のための協力(10月に南アで日・南ア共同セミナーを開催)などが議論され、日・南ア協力関係の幅が一層広がった。

(5) 特に、国連改革関連では、日・南ア両国は、安保理常任・非常任理事国の拡大による国連安保理改革の重要性を確認。また、南ア側は安保理常任理事国入りを表明すると共に、我が国の安保理常任理事国入りを支持する旨表明するなど、国連改革における日・南ア協力関係の促進につながった。
(注)パハッド副大臣は、共同通信とのインタビューで、「日本は安保理のメンバーとして幅広い役割を果たすことができる。日本は安保理常任理事国入りすべきだ。」と述べた旨報じられた。


・ 共同プレス・リリース(仮訳)(平成16年10月1日)
・ 谷川外務副大臣閉会挨拶(平成16年10月1日)
・ 谷川外務副大臣開会挨拶(平成16年9月29日)


【参考】日・南アパートナーシップ・フォーラムの概要
  1. 1998年4月に訪日したムベキ副大統領(当時)と橋本総理(当時)との間で合意した共同コミュニケの中で、両国が国際問題の解決に一致協力すべきパートナーであることを確認しつつ、このような協力関係を強化して行くための手段として、「日・南ア・パートナーシップ・フォーラム」の設置が発表された。1999年1月の橋本総理外交最高顧問(当時)の南ア訪問の際に第1回が開催され、今回は7回目となる。

  2. 原則として閣僚レベルを議長とし、要人往来の機会を積極的に活用し開催することとしている。二国間関係(経済協力、貿易・投資等)、アフリカの開発問題(紛争、エイズ、農業等)、及びグローバルな課題(国連、地域情勢等)を主要議題として協議している。


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