アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
平成21年10月26日

(写真提供:内閣広報室)
鳩山総理は、10月26日(月曜日)午後6時45分より午後9時20分まで、公賓として来日したヤン・ペーター・バルケネンデ・オランダ首相と、総理官邸において首脳会談及び晩餐会を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1.冒頭、鳩山総理より、以下のとおり述べました。
(1)バルケネンデ首相を通商400周年の筋目の年に公賓としてお迎えでき、嬉しく思う。
(2)400年にわたり発展してきた日蘭通商関係について、お互いに最大の投資国であることは喜ばしい、その更なる発展に向けて、また、EUとのFTAの締結にも向けて努力していきたい。
2.それに対し、バルケネンデ首相より、以下のとおり述べました。
(1)今回お招き頂き、また本日は総理が国会で所信表明をされた特別な日と聞いており、そのような日に親切な歓待を受けたことに対し御礼申し上げる、今回教育・科学・文科相及びイノベーション・プラットフォームメンバーも同行している。
(2)美しいこの国に、通商400周年の節目に訪問できて嬉しく思う。両国の関係は400年の長きに亘り、歴史的に重要であり、同時に、現代の両国の関係についても十分語ることがある。
(3)この日本に来たのには3つの目的がある。一つは政治、経済、社会の広い分野で交流を深めること、二つ目はお互いの投資を増やすこと、三つ目はイノベーションの分野で交流を深めること、である。
(4)本日は天皇陛下に謁見し、秋篠宮同妃両殿下がオランダを御訪問された際には、両殿下にもお会いした。お互い素晴らしい王室、皇室があり、両者間では温かい関係が築かれていることは、オランダにとっても特別なことである。
3.戦争犠牲者問題に関し、鳩山総理より、村山談話発出の当時、まさに政権に居たのが我々であり、その思いはしっかりと現政権も受け継いでいる、オランダの戦争犠牲者を日本に招聘する日蘭平和交流事業については、延長したいと考えている、と述べました。
それに対し、バルケネンデ首相より、過去の問題は機微な問題である、今朝、私は保土ヶ谷の英連邦墓地にて献花式を行ってきたが、日本側からは外務政務官の出席を頂いた、私は日本の過去に向き合う努力を歓迎する、日蘭平和交流事業の延長も歓迎する、鳩山政権が戦争での痛みを理解しておられることを評価したいと述べました。
4.海上安全の問題に関し、鳩山総理より、シーシェパードの行動に関して、捕鯨に関しては日蘭の考え方が異なることは理解しているものの、海上における安全の確保については旗国としてしっかり対処していただきたい、と述べました。
それに対して、バルケネンデ首相より、オランダ籍の船の違法な行動については、より厳しく取り締まっていきたいと考えている、日蘭間では捕鯨についての意見は一致していないが、海上安全、法律の遵守についての意見は一致している、船舶及び乗員の安全確保はオランダにとっても重要であり、現在オランダ国内でも法律を改正すべくはかっており、今後も厳しく対処していく旨述べました。
5.BSEとの関連で、バルケネンデ首相より子牛肉の輸入再開についての要請があったのに対し、鳩山総理より、我が国として、真剣かつ迅速に取組み、なるべく早く結論を出すべく考えていきたいと述べました。
6.サハリン3について、バルケネンデ首相より、日蘭協力について言及があったのに対し、鳩山総理より、日本という資源が乏しい国においては、日蘭の協力が望ましいと考えている、と述べました。
7.バルケネンデ首相より、京都への訪問に触れて、日本の観光資源に対する評価を述べたのに対し、鳩山総理から日本としても観光を一つの産業として育てるべく努力したい、と述べました。
8.バルケネンデ首相からヨーロッパの統合に向けた経験について述べたのを受けて、鳩山総理から自分としても友愛の精神とEUのモデルの上に、東アジアにおいても長期的なビジョンとして東アジア共同体というものを作っていきたい、ということを述べました。
9.その他、両首脳は、ミャンマー情勢・北朝鮮問題・国連改革・アフガニスタン支援についても意見を交換しました。