欧州(NIS諸国を含む)

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オランダ王国国旗

国名:オランダ王国
Kingdom of the Netherlands

2012年5月現在

一般事情

1.面積

41,864平方キロメートル(九州とほぼ同じ)

2.人口

1,674万人(2011年4月 オランダ中央統計局)

3.首都

アムステルダム

4.言語

オランダ語

5.宗教

キリスト教(カトリック27%、プロテスタント16.6%)、イスラム教(5.7%)、ヒンズー教(1.3%)、仏教(1%)、無宗教・その他(48.4%)(2011年 オランダ中央統計局)

6.略史

年月 略史
1568年 対スペイン独立戦争
1648年 オランダ連邦共和国独立
1810年 フランスにより併合
1815年 オランダ王国独立
1839年 ベルギーの独立を承認
1867年 ルクセンブルクの独立
1940年 ドイツによる占領
1945年 オランダの解放
1949年 インドネシアの独立
1975年 スリナムの独立

政治体制・内政

1.政体

立憲君主制

2.元首

ベアトリックス女王

3.議会

二院制(第2院(下院)150議席、第1院(上院)75議席) 第2院に法案、条約の先議権がある。

政党名 下院 上院
与党 自由民主国民党 31 16
キリスト教民主同盟 21 11
野党 社会党 15 8
労働党 30 14
キリスト教連合 5 2
自由党 23 10
緑の党 10 5
民主66党 10 5
カルビン党 2 1
動物愛護党 2 1
独立上院会派 - 1
50プラス党 - 1
無所属 1 -
合計 150 75

(2012年4月現在)

与党は自由党(PVV)の閣外協力を得た、自由民主国民党(VVD)及びキリスト教民主同盟(CDA)による少数連立内閣(下院150議席中52議席。閣外協力のPVV23議席を合わせて計75議席を維持する。)

4.政府

(1)首相 マルク・ルッテ(自由民主国民党)

(2)外相 ウリ・ローゼンタール(自由民主国民党)

5.内政

(1)2010年2月に第4次バルケネンデ内閣が崩壊し、同年6月に下院総選挙を実施。2010年10月、ルッテVVD党首を首班とする中道右派の少数連立政権が成立(PVVが閣外協力)。VVDからの首相選出及び少数連立内閣の成立は、戦後政治史上初。移民制限・社会統合政策の厳格化、治安維持の強化が政府の主な優先事項。

(2)2011年5月23日、上院議会員選挙(州議会議員による間接選挙)が行われた。VVDは第一党となったものの、VVD、CDA、PVVは合計で過半数に1議席届かず、37議席にとどまった(定数75)。

(3)VVD、CDA、PVVの3党間で2012年3月5日より交渉中であった2013年の財政赤字をEU基準に従い対GDP比3%に押さえるための追加的財政削減に関する3党間協議は、4月21日、ウィルダーズPVV党首がこれ以上の交渉継続を拒否したため決裂した。ルッテ内閣は自由党の閣外協力解消により、下院で過半数の支持が困難となり、4月23日、ルッテ首相はベアトリックス女王に対し、内閣の総辞職願いを提出、同内閣は選挙管理内閣になった。(総選挙は9月となる見込み。)

外交・国防

1.外交方針

(1)欧州共同体(EU)の原加盟国の一つであり、欧州統合の推進役。EUの発足を定めたマーストリヒト条約のとりまとめにも重要な役割を果たした。

(2)NATOの一員として、米欧同盟を常に強力に支持し、対米関係も重視。イラク戦争に当たっては、米英を政治的に支持し、イラク南部に約1,300名の部隊を派遣。

(3)国連等の場での国際協調を重視し、国際平和協力、開発などの分野に積極的に関与し、国際社会の平和と安全に寄与。また、積極的な経済外交を推進。

(4)アフガニスタンにおいては、2006年8月から2010年7月までウルズガン県にて主導国としての役割を果たした。また、2011年1月末、クンドゥズ等アフガニスタン北部への警察訓練任務の派遣(全体で約545名)の議会承認を得て、2011年7月までに部隊の派遣を完了。現在、現地で任務を行っており、2014年半ばに撤退予定。

2.軍事力

(1)予算 約84億ユーロ(2011年ミリタリーバランス)

(2)兵役 1997年以降徴兵制を停止し、志願制となる。

(3)兵力 軍人 約43,000人(ただし、予備役は含まない)
(陸軍 約21,000、海軍 約9,000、空軍 約8,000、軍事警察 約6,000人、文官4,000人)(2011年ミリタリーバランス)

経済

1.主要産業

石油精製、化学、電気、食品加工、天然ガス

2.GDP(2011年9月 IMF)

7,807億ドル(2010年)

3.一人当たりGDP(2011年9月 IMF)

46,986ドル(2010年)

4.経済成長率(2011年9月 IMF)

  2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
(見通し)
経済成長率(%) 3.9 1.8 -3.5 1.6 1.6

5.物価上昇率(2011年9月 IMF)

  2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
(見通し)
物価上昇率(%) 1.6 1.7 0.7 1.8 2.3

6.失業率(2011年9月 IMF)

  2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
(見通し)
失業率(%) 3.6 3.1 3.7 4.5 4.2

7.総貿易額(2010年、Eurostat)

(1)輸出:4,325億ユーロ

(2)輸入:3,899億ユーロ

8.主要貿易品(2010年、Eurostat)

(1)輸出:原油、機械類、電気機器

(2)輸入:原油、機械類、輸送機器

9.主要貿易相手国(2009年、Eurostat)

(1)輸出:独、ベルギー、仏、英、伊

(2)輸入:独、中、ベルギー、米、英

10.通貨

ユーロ

11.経済概況

2009年の大幅なマイナス成長から、ユーロ安と世界貿易の回復による輸出の増大を主たる要因として、2010年は1%台後半の成長率を確保した。

景気下支えのための積極的な財政出動の結果、政府の財政赤字は、2010年に対GDP比5.2%まで悪化したが、財政支出削減により、2011年には同3.6%に改善することが見込まれる(オランダ経済政策分析局)。

二国間関係

1.政治関係

(1)日蘭関係は、4世紀にわたる長い交流の歴史、良好な経済関係、オランダ王室と我が国皇室との緊密な交流等、全体として良好な関係を維持しており、捕鯨問題、一部戦争犠牲者による賠償請求問題を除き特に懸案はない。

(2)2000年に日蘭交流400周年、2008年に日蘭外交関係開設150周、2009年には、通商400周年を迎え、両国において様々な周年事業を実施した。2011年東日本大震災発生後,オランダ全土で支援行事が多数開催され、日本に対する極めて高い関心が示された。2012年3月下旬に行われた追悼・復興レセプションにはローゼンタール外相等要人が出席した。

2.経済関係

(1)貿易額・主要貿易品目(2009年:財務省貿易統計)

表:貿易額
日本からオランダ
金額(億円)
オランダから日本
金額(億円)
収支
2006 17,138 2,531 14,607
2007 21,809 3,293 18,516
2008 21,581 3,958 17,623
2009 12,600 3,227 9,373
2010 14,305 3,475 10,882

対日輸入:印刷機、乗用車等
対日輸出:電気機器、石油及び調整品等

(2)進出企業

オランダに進出している日系法人数は403社(2010年10月)
日本に進出している蘭系法人数は84社(2011年3月)。

(3)直接投資(ストック)(2010年末、日銀)

日→蘭:61,944億円

日本の対外直接投資に占める蘭の割合9.2%(EU諸国で第1位)。

蘭→日:30,069億円

対日直接投資に占める蘭の割合17.2%(EU諸国で第1位)。

表:直接投資実績(フロー)
年度 日本の対オランダ直接投資実績
金額(億円)
オランダの対日直接投資実績
金額(億円)
2006 -9,940 -8,612
2007 -14,710 -372
2008 -6,790 2,830
2009 -6,314 2,400
2010 -2,949 -6,606

(出典:日本銀行)

(注)ネット・フロー:資本撤退や投資回収を含む。マイナス数値は日本からの資金の流出超過を表す(日本の対蘭直接投資額の「-」は資金が日本からオランダに流れ、日本からの投資が行われたことを表す)。

3.在留邦人数

6,317人(2011年10月外務省統計)

4.在日オランダ人数

1,099人(2010年法務省統計)

5.訪問者数

(1)日本からオランダ 119,000人(2010年日本政府観光局)

(2)オランダから日本 23,450人(2011年日本政府観光局)

6.要人往来

(1)往訪(1985年以降)
年月 要人名
1985年 福田元総理
1987年 唐沢郵政大臣
1988年 竹下総理
1989年 青木環境庁長官、礼宮殿下、志賀環境庁長官
1990年 礼宮殿下、中曽根元総理
1991年 海部総理、中山外務大臣
1997年 紀宮殿下、橋本総理、池田外務大臣
1998年 参議院公式議員団
2000年 天皇皇后両陛下(国賓、5月)
川口環境庁長官(COP6、11月)
2001年 秋篠宮同妃両殿下(5月)
川口環境大臣(6月)
2002年 皇太子殿下(1~2月)
秋篠宮同妃両殿下(10月)(故クラウス王配殿下御葬儀)
2004年 石破防衛庁長官(1月)
秋篠宮同妃両殿下(3月)(故ユリアナ前女王陛下御葬儀)
2005年 小泉総理(5月)
2006年 皇太子同妃両殿下及び愛子内親王殿下(8月、御旅行・御滞在)
2009年 秋篠宮同妃両殿下(8月、公式訪問)
中曽根外務大臣(3月、「アフガニスタンに関する国際会議」)
2011年 伴野外務副大臣(1月)
(2)来訪(1987年以降)
年月 要人名
1987年 マルグリート王女、ファン・ローイ外国貿易相
1988年 ファン・ローイ外国貿易相、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下、ブリンクマン文化相
1989年 ファン・デン・ブルック外相(大喪の礼)、ファン・フォルスト国相、ドルマン下院議長、マルグリート王女殿下、デ・コルテ副首相兼経済相、スミット・クルーズ運輸相(日蘭380周年記念)、ブクマン外国貿易相
1990年 ベルンハルト王配殿下、ブラックス農水相、アルダース環境相、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(即位の礼)
1991年 メイ・ヴェッヘン運輸相、ファン・ローイ外国貿易相、アルダース環境相、ベアトリックス女王陛下(国賓)、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下、ファン・デン・ブルック外相
1992年 コンスタンテイン王子殿下、ファン・ローイ外国貿易相、プロンク開発協力相
1993年 コック副首相兼蔵相
1995年 リッツエン教育相、トンメル住宅・環境相、ファン・ドック外国貿易相
1996年 コック首相、ファン・ミールロー外相
1997年 ヴェイエルス経済相、ヨリツマ運輸相、デ・ブール環境相
1998年 ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(長野五輪)、ヘルフケンス開発協力相(TICAD II)
1999年 ファン・ニューヴェンホーフェン下院議長ほか(衆議院議長招待)
2000年 コック首相、ファン・アールツェン外相(以上2月)、コルトハルス・アルテス上院議員一行(参議院議長招待)(3月)、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下、ヨリツマ副首相兼経済相、ファン・アールツェン外相(以上4月)、プロンク環境相(9月)、ネーテレンボス運輸相(10月)、ブリンクホルスト農業相、イベマ外国貿易相(以上11月)
2002年 ヘルフケンス開発協力相(1月)、プロンク環境相(5月)
2003年 ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(3月)(世界水フォーラム)
2004年 ブリンクホルスト経済相(2月)、カンプ国防相(11月)
2005年 ボット外相(4月)、ウィレム・アレキサンダー皇太子同妃両殿下(4月)、ブリンクホルスト副首相兼経済相(10月)
2006年 ザルム副首相兼財務相(5月)、ホーへルフォルスト健康保健スポーツ相(6月)、ヴァイン経済相(10月)
2007年 ペイス運輸・公共事業・水利相(1月)、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(3月)、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(12月)
2008年 ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(5月)、ファン・デル・フーフェン経済相(6月)、フェルハーヘン外相(10月)
2009年 ユーリングス運輸・公共事業・水利相(10月)、バルケネンデ首相及びプラステルク教育・文化・科学相(10月)、ティマーマンス欧州兼国際文化協力担当相(12月)
2010年 ファン・デル・フーフェン経済相(4月)、ウィレム・アレキサンダー皇太子殿下(9月)
2011年 ローゼンタール外務大臣(10月)
2012年 フェルハーヘン副首相兼経済・農業・イノベーション大臣(2月)

7.二国間条約・取極

1912年 通商航海条約
1953年 航空協定
1956年 査証取極
1960年 通商協定
1970年 租税条約
1981年 文化協定
1996年 科学技術協定
2009年 社会保障協定
2010年 税関相互支援協定
2011年 租税条約

8.外交使節

(1)オランダ駐箚日本国大使 肥塚 隆 特命全権大使(2010年9月着任)

(2)本邦駐箚オランダ大使 フィリップ・ドゥ・ヘーア 特命全権大使(2008年8月着任)

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