中東

世界地図 アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ

第1回「日本とイスラム世界との未来への対話」セミナー
概要と評価

平成23年3月

1 概要

  1. (1)3月7日(月曜日)及び8日(火曜日),第1回「イスラム世界との未来への対話」セミナーがアラブ首長国連邦のアブダビでザーイド大学がホストして開催された。「未来対話」とは,日本とイスラム世界の有識者や青年が特定のテーマについて議論することにより,相互理解を深めることを目的としたセミナーで,本年より3年間にわたり「未来の世代のための社会経済発展と文化の調和」という統一テーマにより開催する予定である。開会式では,我が国を代表して西村智奈美衆議院議員が,イスラム側参加国を代表してガルガーシュ・アラブ首長国連邦外務担当国務大臣及びオムラーン・バーレーン外務省二国間関係局長がスピーチを行った。米倉誠一郎一橋大学イノベーション研究センター所長が基調講演を行ったほか,個別セッションには,加藤博一橋大学教授,長沢栄治東京大学教授を始めとする日本側有識者,イスラム側(中東,アジア,アフリカ等)有識者,青年交流セッション参加の学生が参加した(参加者リスト別添(PDF))。 本セミナーは,我が国外務省が主催し,笹川平和財団中東イスラム基金及び日アラブ首長国連邦協会の共催で実施された。
  2. (2)今次会合では,メイン・テーマ「産業構造の多角化と青年層の雇用創出」のもと,1)「人口動態と世代間の資源の最適分配を通じた創造社会の構築の必要性」,2)「文化と新たな市場」,3)「若年層の雇用創出におけるテクノロジーと発明の効果」,4)「日イスラム経済関係と経済開発におけるその効果」,5)「雇用創出,持続的発展及び国際安全保障」についての議論が行われ,また,日本とアラブ首長国連邦の大学生による「青年交流セッション」が行われた(プログラム別添(PDF))。
  3. (3)閉会セッションでは,次回第2回「未来対話」セミナーのテーマとして「教育」に焦点を当てることが確認され,ホスト国・機関については今後調整していくこととなった。青年交流プログラムについても笹川平和財団の協力を得て実施していくことが確認された。

2 評価

  1. (1)全体:今次会合では,日本とイスラム世界の有識者,青年等が特定のテーマについて議論を交わすことにより相互理解を深め,同時にイスラム世界との対話を重視する我が国の姿勢をイスラム世界全体に発信する良い機会となった。チュニジア,エジプト等の最近の中東情勢の流動化の背景にある中東イスラム諸国の高い出生率と若年層の雇用不安という社会経済問題を背景に,将来を担う若年層の雇用不安の克服と,彼らに如何に将来への希望を与えるのかというテーマにつき,イノベーションの捉え方や雇用や所得と希望の関係,日本と資源保有国との相互補完やポップカルチャー産業の可能性等を巡って活発な議論が交わされたことは時宜を得たものであった。また,今次セミナーにおいて日本側から西村衆議院議員,アラブ首長国連邦側からガルガーシュ外務担当国務大臣,ナヒヤーン高等教育相という高いレベルのプレゼンスが示されたことは,二国間の強固な絆を改めて確認する場となった。
  2. (2)青年交流セッション:公募により選出された日本側10名,アラブ首長国連邦ザーイド大学10名の学生が参加した。日本側参加学生は5日(土曜日)に事前会合を開き,今次セミナーのメイン・テーマに沿ったプレゼンテーション及びアラブ首長国連邦側学生への質問を用意し,セッションでは,日本の入試制度,アルバイト,就職活動につき発表した。双方から多数の質問が出され,活発な意見交換が行われた。対話や協力が有識者間に限られず,世代を超えて拡大していくためにも,本セッションのような次世代を担う若者の交流の重要性が再確認された。

Adobe Acrobat Readerダウンロード Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る