アジア

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日中外相会談(概要)

平成21年9月28日

(写真)

 岡田外務大臣は、28日14時40分から約1時20分間、日中韓外相会議に出席するために訪問中の中国・上海市において、楊 潔チ・中国外交部長との間で会談を行った。初めての外相会談として、和やかな雰囲気の中、率直な意見交換が行われた。

1.日中関係

(1)日中関係総論(戦略的互恵関係の推進)

 岡田大臣から、自身がこれまでほぼ毎年一回以上は訪中してきたことにも触れつつ、日中両国は、互いが互いを必要としている関係となっている旨指摘し、双方で、今後も「戦略的互恵関係」構築を進めていくことで一致した。また、楊部長から、ハイレベルの交流の重要性につき言及があり、岡田大臣に対する訪中招請があった。また、岡田大臣からも、楊部長の訪日を招請するとともに、第二回日中韓首脳会議に参加するために鳩山総理も訪中を楽しみにされていることを紹介した。

(2)アジア外交と日中協力、日中韓協力(東アジア共同体の構築)

 岡田大臣から、長期的ビジョンである東アジア共同体の構築に向け、日中、日中韓が共に努力し、協力していくことが大事であり、その意味からも日中韓首脳会議の開催は重要である旨指摘した。楊部長からは、中国は、東アジア共同体の構築を最も早くから提起、支持、コミットしてきた、日韓を含む各国と共に努力していきたい旨述べ、今後、東アジア共同体構築に向けて協力していくことで一致した。

(3)国民感情の改善

 岡田大臣から、国民感情の問題は、努力して乗り越えていかなければならない旨述べ、特に、ギョウザ問題は主婦層の中国製食品への不信感を高めている旨指摘しつつ、本件の真相究明に真剣に対処することが大切である旨述べた。楊部長からは、本件は国境を越えた刑事事件であり、日中の捜査当局はこれまでも協力してきている、こうした事件にはすぐに解決できないものもあるが、本件を政治問題化することは望んでいない旨述べた。岡田大臣からは改めて本件の国民感情への影響の大きさについて指摘した。
 また、楊部長からは、国民感情の改善の観点からも、青少年交流、文化・メディア交流等の推進が重要である旨述べ、岡田大臣も賛同した。

(4)東シナ海の資源開発

 岡田大臣から、昨年の合意は日中双方に利益となるものであり、新政権として極めて重視している旨及び最近の白樺油ガス田における中国側の動きに対する日本側の強い懸念を明確に伝えた。併せて、岡田大臣から、早期に国際約束締結交渉を開始することを求め、実質的内容を伴った協議を行いたい旨述べた。
 楊部長からは、ニューヨークにおいて、胡主席から鳩山総理に対して、中国側の立場は説明したとおり、本件を日中関係の発展の中の大きな枠組みの中で進めていきたい、合意実施の環境づくりにプラスとなることが行われることを希望している旨述べた。

(5)歴史認識、台湾問題

 楊部長から、台湾問題、歴史認識について、日中関係の政治的基礎に関係する問題であるとして、引き続き、適切に対応してもらいたい旨発言。岡田大臣からは、台湾問題についての立場は、1972年の日中共同声明にあるとおりであり、また、歴史認識についても、昨年の共同声明で明らかにしてきているように、歴史を直視し、未来に向かうとのものである、心配に及ばない旨述べた。

(6)チベット問題、ウイグル問題

 楊部長から、中国の内政、領土にかかわる問題であるとして、中国側の立場について説明があったところ、岡田大臣から、これらの問題が平和的に解決されることを望んでいる旨述べた。

2.地域・国際社会の問題

 会談時間の関係もあり、北朝鮮問題、気候変動問題等については、日中韓外相会議の中で意見交換していくこととなった。

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