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ハラズィ・イラン外相の訪日
(概要と評価)


平成15年9月2日


1.概要

(1) 日程

 キャマル・ハラズィ・イラン外相は、8月27日から同28日までの日程で訪日し、28日に小泉総理大臣、川口外務大臣、平沼経済産業大臣、日本イラン友好議連メンバー(中山太郎会長、尾身幸次会長代行、武見敬三事務局長代行等)と会談を行った。

(2) 訪日目的・概要

 今次訪日は、ハラズィ外務大臣の希望により行われ、我が国政府要人との間では日イラン二国間関係、イラク情勢を始めとする国際情勢、イランの核問題等につき、率直な意見交換が行われた。


2.会談のポイント

(1) 核問題

(イ) 日本側より要旨以下の通り述べた。

(i) 未解決の問題が存在しており、IAEAとの全面協力を通じ早急に解決する必要がある。

(ii) IAEA追加議定書の即時かつ無条件の締結及び完全履行を求める。

(ロ) ハラズィ外相の発言要旨

(i) ハタミ大統領から小泉総理宛の書簡に記されている通り、イランには核兵器開発プログラムはない、IAEAとの協力を拡大し、IAEAとの追加議定書について協議を始めることを決定した。

(ii) 既にIAEAのチームによる環境サンプリングにも応じた

(iii) 原子力の平和利用はイランにとっての権利である。

(2) 日イラン関係

(イ) 日本側より、わが国は引き続きイランとの関係を重視しており、イランとの対話も重視していきたい旨述べたのに対し、ハラズィ外相より、中東地域における日本のプレゼンスを歓迎する、中東における日本のイニシアティブは日本の国益にも適うものであると述べるところがあった。

(ロ) また、ハラズィ外相より、小泉総理大臣や川口外務大臣に対しイラン訪問の招請がなされた。

(ハ) アザデガン油田に関しては、ハラズィ外相より、交渉が続いていることを多とする旨述べるところがあった。

(3) 国際情勢

(イ) 日本側より、日本の中東和平に対する取組み、パレスチナ支援について説明したのに対し、ハラズィ外相は、米がイスラエルを支援してパレスチナ人の権利に配慮していないのが問題であるイランとしてロードマップを妨害する気はない旨述べた。

(ロ) 日本側より、イラクでは現在米英が治安面で中心的役割を果たしているが、統治評議会発足を受けて、今後はイラク国民が主体となって国造りを進めるべきである旨述べたのに対し、ハラズィ外相より、今のイラクの状況を懸念している、イラク国民はサダム・フセイン政権が崩壊したことは嬉しく思っているが、米英軍による占領は望んでいない、イランは統治評議会の発足を前向きな動きとして評価していると述べた


3.評価

(1) 今般のハラズィ外相の訪日は、昨年1月に続き、外務大臣としては5回目の訪日であるが、当方よりは昨年5月に川口外務大臣がイランを訪問していることもあり、日イラン間の政府要人の往来による継続的な対話の機会を確保する上で大きな意義を有するものであった。

(2) イランの核問題については、イラン側と率直な意見交換を行い、我が方から本件についての強い懸念を改めて伝えた。イラン側からハタミ大統領発小泉総理宛の書簡を持参すると共に、イランがIAEAとの追加議定書について協議を始めることを決定したこと、IAEAのチームによる環境サンプリングにも応じたこと等、イラン側の前向きな姿勢も看取された。当方よりは、イランが早急に具体的な行動をとることが何よりも重要である点を協調した。

(3) また、中東和平、イラクの問題についても積極的な意見交換を行うことができた。



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