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2010年12月>
政府は、北方領土問題の解決を含む平和条約交渉の進展のための環境整備にも資するものとして、北方四島において次のような協力や交流を行っています。
日露双方の領土問題に関する法的立場を害さないという前提の下で、次の3通りの北方四島への訪問の枠組みが設定されています。
(1)四島交流:北方領土問題の解決までの間、相互理解の増進を図り、領土問題の解決に寄与することを目的として、日本国民と北方四島に居住するロシア人との間の旅券・査証なしによる相互訪問事業です。1992年から2010年12月末までに述べ17,298名(日本人9,962名、四島在住ロシア人7,336名)が相互に渡航しました。
(2)自由訪問:人道的見地から、元島民及びその家族である日本国民による最大限に簡易化された北方領土への訪問事業です。これまでこの枠組みにより2,085名(2010年12月現在)の日本人が北方四島に渡航しました。
(3)北方墓参:人道的観点から行われている身分証明書による墓参事業です。これまでこの枠組みにより4,065名(2010年12月現在)の日本人が北方四島に渡航しました。
ラヴロフ外相訪日の際の外相会談で、四島交流等の改善策として、双方の立場を害さないことを前提に、北方四島と北海道本島の間の冬季における航空機の利用の可能性を含め検討していくことにつき一致しました(2007年10月)。
政府は、領土問題解決の環境整備の一環として、北方四島からの患者の受入れ(2010年度はのべ20名)、健康診断(2010年度は32名)、北方四島医師・看護師等研修(2010年度は5名)等の、北方四島在住のロシア人にとって真に人道的に必要な支援を実施してきています。
(詳細は「北方四島住民支援事業」のページをご覧下さい。)
2006年7月及び11月の日露首脳会談において、平和条約締結交渉のための環境整備にも資するものとして、北方四島を含む日露の隣接地域において防災分野の協力を実施していくことの必要性について一致しました。これを受けて、2007年2月のフラトコフ首相訪日の際に、協力の具体的な方向性を示した協力プログラム(「日本国とロシア連邦の隣接地域における地震、火山噴火及び津波の予測、警戒及び対処の分野に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協力プログラム」)が署名されました。この協力プログラムに基づいて、四島交流の枠組みを利用した我が国専門家による北方四島訪問(計5回、41名)と四島側専門家の受入れ(計2回、7名)が実施されています。また、日露の研究機関の間の協力(共同調査・研究、ワークショップ開催等)が進展しているほか、2010年12月、ペトロパヴロフスク・カムチャツキーにおいて、両国の政府関係者及び研究者の参加により、日露隣接地域における火山噴火観測に関する専門家会合を開催しました。
2007年5月、10月及び2008年4月の日露外相会談において、平和条約締結交渉のための環境整備にも資するものとして、北方四島を含む日露の隣接地域における生態系の保全及び持続可能な利用に関する協力を進めることで一致しました。これを受けて、2009年5月のプーチン首相訪日の際に、協力の具体的な方向性を示した協力プログラム(「日本国とロシア連邦の隣接地域における生態系の研究、保全並びにその合理的及び持続可能な利用の分野に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協力プログラム」)が署名されました。同プログラムに基づいて、我が国専門家による北方四島への訪問(計4回、35名)と四島側専門家の受入れ(計4回、15名)が実施されています。また、日露の研究機関の間の協力(共同調査・研究等)が進展しているほか、2010年4月、ウラジオストクにおいて、両国の政府関係者及び研究者の参加により、日露隣接地域生態系保全ワークショップを開催しました。
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