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平成25年2月
(1)北方四島住民に対し,真に人道的に必要な支援を行うことにより,北方四島住民の我が国に対する信頼感を高め,もって平和条約締結交渉促進に向けた環境整備に資することを目的として,患者受入事業,医師・看護師等研修事業,四島住民に対する健康診断及び北方四島医療支援促進事業の4つの事業を実施しています(注)。
(注)1993年から支援委員会(旧ソ連諸国に対する人道・技術支援を実施するために設置された国際機関)を通じた四島住民に対する物資の供与や施設の建設等の支援を行ってきましたが,2002年に入り,同委員会の在り方について様々な問題点が指摘されたことを受け,2003年4月に同委員会は廃止され,それ以降は施設の建設は行わないこととした経緯があります。
(2)いずれの事業も四島側から高く評価されていますが,とりわけ患者受入れに関しては,毎年数多くの受入れ希望の患者の要請が寄せられているなど,我が方に対する四島側の期待や信頼は特に大きいものがあります。
2012年度は国後島から7名,色丹島から4名,択捉島から3名の計14名の患者(心臓疾患,気管支喘息等)を受け入れました。
2003年から2009年までの北方四島からの患者受入れの実施状況は以下の通りとなっています。
択捉島から2名の患者(腎臓疾患など)を受け入れました。
択捉島,国後島及び色丹島から各2名,計6名の患者(下半身不随,脳性麻痺など)を受け入れました。
択捉島及び国後島から各4名,色丹島から2名,計10名の患者(気管支喘息,先天性心臓疾患など)を受け入れました。
択捉島から6名,国後島及び色丹島から各5名,計16名の患者(心臓疾患,気管支喘息など)を受け入れました。
択捉島から8名,国後島から8名,色丹島から6名,計22名の患者(先天性心臓疾患,腎臓疾患,気管支喘息,熱傷など)を受け入れました。
色丹島より7名,国後島より5名,択捉島より8名,計20名の患者(先天性心臓疾患,腎臓疾患,てんかん,気管支喘息など)を受け入れました。
択捉島から7名,国後島から5名,色丹島から4名の計16名の患者(心臓疾患,脳神経疾患,泌尿器疾患,気管支喘息)を受け入れました。
択捉島から9名,国後島から3名,色丹島から8名の計20名の患者(心臓疾患,腎臓疾患,気管支喘息など)を受け入れました。
択捉島から6名,国後島から5名,色丹島から6名の計17名の患者(心臓疾患,甲状腺疾患,気管支喘息など)を受け入れました。
2006年度から,四島交流にて来訪する四島住民に対する健康診断を毎年10月に市立根室病院において実施しています。(2006度は57名,2007年度は67名,2008年度は49名,2009年度は43名,2010年度は32名,2011年度は38名の四島住民が受診しました。)
2008年度から,四島交流の専門家交流の1つとして,北方四島の医師・看護師等を対象にした医療研修を実施しています。(2008年度は12名,2009年度以降は毎年5名ずつが参加しました。)
2010年度から,患者受入事業や医師・看護師等研修事業をより効果的に実施していくとの観点から,四島に医療専門家を派遣し,各事業のフォローアップとして受入患者や医療関係者との面談を実施するとともに,四島の医療事情・ニーズの把握及び北海道本島の医療機関の受入体制等の調査を目的とする北方四島医療支援促進事業を実施しています。
2003年度から2007年度まで,千島連盟に対する補助金事業として,毎年度四島住民に対する人道支援物資供与を実施してきました。しかし,2009年8月にロシア外務省から,これまでの支援に対する謝意表明とともに,今後人道支援物資は必要ない旨の通報があったことを受け,2010年度以降は廃止することとしました。