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6月上旬の総選挙で、ユーロ参加推進を掲げた労働党が圧勝したことから、英国のユーロ早期参加観測が一部に持ち上がっています。ブレア首相は以前から、ユーロ参加の機が熟しているか否かの判断をするための「5つの経済テスト」を総選挙後2年以内に行い、条件を満たしたと判断されればユーロ参加の是非を問う国民投票を実施すると公言しており、その時期が注目されています。
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英のユーロ参加に向けては、現実的に見て(a)世論の動向、(b)ポンドの相場水準というハードルが存在します。(a)については、今次総選挙においてユーロ参加が主たる争点とならず、且つ世論調査では7割近い国民がユーロ参加に反対という状況下、国民投票で賛成多数を確保することは容易ではないと見られています。(b)については、英国産業の輸出競争力維持のためには現状より低いレートでポンドがユーロに固定されることが望ましいと一般的に考えられていることから、ポンド相場水準是正とその過程で生じるインフレ圧力が問題となっています。
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実際の参加時期についての見方は分かれていますが、ブレア政権が総選挙勝利の余勢をかって早めに国民投票に持ち込むと予想する識者は、2002年のユーロ紙幣・硬貨流通の成功を見極めた上で同年春にも国民投票を実施、最短で2004年からユーロに参加する可能性もあると指摘しており、産業界からの期待も高まっています。他方、「5つのテスト」の基準が曖昧である以上国民投票が最大の鍵であると考える識者からは、拙速な国民投票で反対多数となれば当面のユーロ参加は極めて困難となるため、時間をかけてユーロ参加の経済的メリットを証明する方が得策との見方もあります。
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なお、以前はポンド相場について米ドルとの相関(米ドルが高くなればポンドも高くなる、ドル=ポンド相場は安定的)が指摘されていましたが、ここにきてポンドはユーロとの相関を強めているとの指摘が増えています。市場は、総選挙の結果を受けて、英国の早期ユーロ参加を織り込み始めたとも言えます。 |