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サカ・エルサルバドル共和国大統領訪日に際する
日・エルサルバドル共同プレス発表
平成18年10月24日
於:東京
- エリアス・アントニオ・サカ・エルサルバドル共和国大統領は、ハイレベルの代表団、経済界の要人とともに、日本国政府の招待により2006年10月20日より24日まで日本を公式訪問した。
- エルサルバドル共和国大統領は、滞在中、天皇皇后両陛下との御会見を始め、安倍晋三総理大臣との首脳会談を行った。また、河野洋平衆議院議長、扇千景参議院議長と会談した他、国際協力機構(JICA)及び国際協力銀行(JBIC)の幹部との会談を行った。また佐々木幹雄日本経団連中南米地域委員長他経済界要人との会合に出席した。
(総論)
- 両首脳は、日・エルサルバドルの二国間関係があらゆる分野及び形態において順調に進展していることに満足の意を示し、両国の相互の理解と敬意に基づき、強化されていることで意見が一致した。
- 日本国総理大臣は、エルサルバドルで和平合意が署名されて以来の約15年間における同国の民主化及びエルサルバドル国民による安定と経済社会開発達成の努力を評価した。また、エルサルバドル政府が同国の外交政策において中米の安定的発展のために、中米統合を重視し優先していることに支持を表明した。
(中米統合)
- 両首脳は、2005年8月に日本国総理大臣と中米の首脳が署名した「東京宣言」の精神に則り、協力を継続する意思を確認し、特に中米統合プロセス及び日・中米関係の発展に向けた対話と協力のメカニズムの戦略的重要性を強調した。
日本国総理は、中米のインフラ統合及び物流の効率化を促進するために「日本・中米友好橋建設計画」への無償資金協力を近々決定する予定である旨表明した。
(経済交流)
- エルサルバドル共和国大統領は、日本国総理大臣に対し、エルサルバドルのみならず、中米諸国との経済交流促進のために払われた尽力に対し謝意を表明した。両国首脳は、9月1,2日にサンサルバドルで開催された日・中米ビジネスフォーラムの成功に祝意を表し、エルサルバドルが各国と締結している自由貿易協定の結果もたらされる機会や利点を日本の投資家が活用することへの期待を表明した。
(経済協力)
- 両首脳は、二国間協力及びその強化について意見交換した。特に、日本による東部地域開発への種々の支援や、サカ政権発足以来、36校の学校を整備・拡張し、約1万人の生徒が恩恵を受けている等、これまでの多様な分野で達成された成果を強調した。また、一般文化無償資金協力「サンミゲル市フランシスコ・ガビディア国立劇場音響及び照明機材整備計画」の両政府によるE/N署名及び国際協力銀行とエルサルバドル環境省との間の業務協力協定の締結に祝意を表した。
日本国総理大臣は、エルサルバドル共和国大統領の経済社会政策を支援するとの観点から、ノンプロジェクト無償資金協力の実施を近々決定する予定である旨表明した。
(国際場裡における協力)
- 双方は、最近の国際情勢、及び大量破壊兵器の拡散、テロ、国際犯罪、感染症等の国際社会に影響を及ぼす新たな脅威や貧困問題を含む開発上の諸課題に有効に対処するために包括的な国連改革を引き続き推し進める必要があるとの認識で一致した。双方はとりわけ、可能な限り早期に安保理改革の具体的成果を得るべく取り組むことで一致した。
エルサルバドル共和国大統領は、2005年8月18日に採択された「東京宣言」における約束に則り、日本の安保理常任理事国入りに対する支持と、国連総会にて採択される決議に従い新常任理事国の選挙が実施される際には、日本に投票する旨改めて表明した。
- 両首脳は、国際情勢について意見交換を行い、北朝鮮による最近のミサイル発射及び核実験を実施した旨の表明を非難した。国連安保理決議第1695号及び第1718号に対し強い支持を表明し、北朝鮮が、これらの決議を遵守し、すべての核兵器及び既存の核計画を放棄することが、地域及び国際社会の平和と安全を維持する上で重要であることを強調した。両首脳は、北朝鮮が拉致問題を含む国際社会の他の安全保障及び人道上の懸念に対応することの重要性を強調した。
- WHO事務局長選挙に関し、エルサルバドル共和国大統領は、これまでの友好協力関係に鑑み、予備選挙における尾身候補支持を決定し、最終投票においても可能な限り支持する旨表明した。
- エルサルバドル共和国大統領は、2007年第一四半期にサンサルバドルでの開催が予定されている中所得国国際フォーラムに言及した。日本国総理大臣は、中所得国問題を国際的に議論することの重要性を認め、日本の同フォーラムへの参加を検討する旨表明した。
(教育、文化、青少年交流)
- 両首脳は、文化・教育交流活動を継続することの重要性を再認識し、奨学金や各種研修を通じた科学・技術知識の移転及び演劇、日本語講座、映画、料理フェアを通じた日本文化紹介による相互理解の促進を強調した。日本国総理大臣は、2006-2010年に留学生、研修生の受け入れ等により、エルサルバドル及びその他の中米諸国の青年を約1000人招聘するとの約束を維持している旨表明した。
(結び)
- エルサルバドル共和国大統領は、今般の公式訪問に際して日本国政府・国民が同大統領及び一行に対して示した厚意に感謝の意を表した。