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平成21年10月10日
鳩山総理は、日中韓首脳会議への参加のために訪問中の北京において、10日午後(約50分間)、温家宝国務院総理との間で日中首脳会談を行った。今回の会談は、温家宝総理との間での初めての首脳会談であったが、極めて良い雰囲気の中で行われ、首脳間の信頼関係が構築された会談であった(当方:岡田外務大臣、直嶋経済産業大臣、松野官房副長官他、先方:
外交部長他同席)。
(1)「友愛」外交、日中関係総論
温総理より、日中関係の総論につき、「友愛」は、中国が推進する調和のとれた社会と相通ずる概念であり、日中関係の安定的発展に寄与すると考える旨発言。これを受け、鳩山総理より、「友愛」とは、一人一人の生命を大事にする政治、価値の異なる人又は国を認め合い、互いに尊重することである旨発言。
双方は、両国間の国民感情の改善について、青少年交流等が重要な役割を果たすことを確認し、現在行われている4000人規模の交流の重要性についても言及がなされた。
(2)ハイレベル交流
鳩山総理より、日中関係を推進するためにはハイレベル交流が重要であるとして、温総理に対する公式訪日の招待が行われた。これに対し、温総理から、明年の適切な時期に改めて日本を訪問したいと回答があり、併せて、鳩山総理に対しもう一度中国を訪問するよう招待が行われた。
(3)「食の安全」(「日中食品安全推進イニシアティブ」の策定・ギョウザ問題)
鳩山総理より、国民感情の問題に関して、ギョウザ問題は刑事事件であるが、毒物が中国で混入した可能性が高いので、中国の誠実な対応を希望する旨発言。これに対し、温総理からは、ギョウザ問題が日本の民意に影響を与えている点を心配している、食品安全の捜査は難しい問題であり、いまだ明確な証拠は見つかっていない、引き続き捜査を継続し、日中間での捜査協力を強化していきたい旨発言。
鳩山総理より、日中間では、2005年の枠組みが存在するが、中国は、米国及びEUとの間に新たな枠組みを構築しており、日本としてはハイレベルの枠組みを設けたく、新たな枠組みとして、担当閣僚級による定期協議を含む「日中食品安全推進イニシアティブ」を提唱し、温総理もこれに賛意を表明した。
(4)東シナ海資源開発問題
鳩山総理より、独と仏の例を取り上げつつ、独仏両国はこれまで何度も戦争を行ってきたが、その後、石炭と鉄鋼の分野で協力を始め、結果的には大きな枠組みであるEUにまで至ったように、日中両国も、東シナ海を舞台に協力をしながら、石油又は天然ガスなどの採掘分野で共同作業を推進し、日中の国民感情を融合させていきたい、そして昨年の合意に基づき、更なる協力を推進して「友愛の海」にしていきたいと発言。また、鳩山総理より、白樺の動きを憂慮していると胡主席に伝えている旨発言。
温総理からは、東シナ海を「平和・友好・協力の海」にしたい、この問題は、機微な問題であるので、国民の理解と支持が必要である旨述べた。また、温総理から、日中関係の大きな枠組みの中で適切にこの問題についても処理したい、近い将来、事務レベルが接触することを希望しているとの発言あり。
(5)歴史問題
温総理より、中国人民の関心が高い問題として歴史問題がある、鳩山総理は「村山談話」を堅持しており、歴史を直視する正しい態度をとられていると発言。これに対し、鳩山総理より、歴史を直視して未来志向の日中関係を構築していきたい旨発言。
鳩山総理より、中国は国内で良い目標を定めており、COP15の成功のため、中国国内の積極的な取組を国際的なコミットメントにすることを求めるとともに、COP15において政治的合意を達成することが必要である旨述べ、中国の決断を促した。
温総理からは、COP15の成功のため、中国も建設的かつ積極的な態度で関連する交渉に参加してきている、これを失敗させてはならない、日本と共に努力し、COP15が積極的な成果をあげることができるように、今後も緊密に連絡をとりたいと応答。