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シーレス・ボリビア共和国外務大臣訪日に際する
日・ボリビア共同新聞発表
平成17年3月16日
於:東京
- ファン・イグナシオ・シーレス・デル・バジェ・ボリビア共和国外務大臣は、日本国外務省の招待により、2005年3月15日より20日の予定で日本を公式訪問中である。
- ボリビア共和国外務大臣は、15日から17日までの東京滞在中、16日に町村孝外務大臣と二国間外相会談を行った。また、自見庄三郎日・ボリビア友好議連会長との懇談、国際協力機構(JICA)・日本貿易振興機構(JETRO)幹部との懇談を行った。17日には、清子内親王殿下御接見の他、谷川秀善外務副大臣主催夕食会、経済界要人等との会談を行う予定である。18日からは、25日に開幕する愛・地球博会場を事前視察する他、京都・奈良を視察する予定である。
- 二国間外相会談において、両外相は、昨年外交関係樹立90周年を迎えた日・ボリビア間の伝統的な友好協力関係が政治、経済、文化、二国間・多国間協力の各分野において良好に進展していることに満足の意を示した。日本側は、昨年9月に小泉純一郎総理大臣が中南米を訪問した際に明らかにした、日・中南米間の「協力」及び「交流」を柱とする「日・中南米 新パートナーシップ構想」に則り、日・ボリビア関係を一層強化する意向を表明し、ボリビア側はこれを歓迎した。
- 両外相は、二国間対話の一層の緊密化のため、ハイレベルの人物交流を再活性化する重要性について認識を共有した。この文脈で、日本側は、4月に開催されるIDB沖縄年次総会の機会におけるカルロス・ディエゴ・メサ・ヒスベルト大統領の訪日を歓迎する意を表した。
- 日本側は、ボリビアの最近の政治危機が行政府と議会の一致協力により平和裡且つ民主的に収拾されることに期待を表明した。また、ボリビアがメサ大統領の指導力の下、政治・経済面での諸改革に真摯に努力していることを高く評価するとともに、ボリビアの政治・経済的安定、民主主義の強化、経済発展に向けた努力を引き続き支援していく意向を表明した。また、日本側は、ボリビア側による改革に向けた今後の一層の取組に対し期待を表明した。
- 日本側は、ボリビアに渡った日本人移住者がこれまでに受けた温かい歓迎に対し改めて謝意を表明した。ボリビア側は、在日ボリビア人が日本社会に受け容れられていることに謝意を表し、右に対し日本側は、同コミュニティが日本の経済・社会の一層の発展に貢献していることを歓迎した。
- 日本側は、2004年のボリビアにおけるオキナワ移住地入植50周年を祝賀するとともに、本年にサンファン移住地入植50周年の節目を迎えることを歓迎し、今後とも日本人移住者・日系人がボリビアの更なる発展に継続的に貢献することを期待した。
- 日本側は、従来より、ボリビアの貧困削減及び持続的発展に向けた努力を支援するため、積極的に経済協力を行ってきた点に言及し、ボリビア側はこれに対する謝意を表明した。また、日本側は、昨年開催されたODA政策協議において確認された「生産性向上支援」、「人間の安全保障の充実」、「制度・ガバナンス支援」の3重点分野に即し、引き続きボリビア政府の努力を側面支援していく意向を示した。
- 日本側は、ボリビアの貧困削減及び社会経済開発に向けた取組を支援するため、昨年ボリビア共和国に対し実施した円借款債務約5億ドルの免除に引き続き、約1億ドルの非ODA債権(付保商業債権)に係る債務免除を実施するための検討を進めている旨伝達した。
同様に、日本側は去る1月にシーレス・デル・バジェ・ボリビア共和国外務大臣及び駐ボリビア日本国大使との間で交換公文の署名が行われた10億円のノン・プロジェクト無償資金協力及び日・ボリビア友好橋改修計画の実施が、ボリビアの財政状況の改善及び両国間友好関係の一層の強化に貢献することを期待した。
- さらに、日本側は、ボリビア政府が重視する「生産性向上」及び、貧困層の生活水準向上に向けた支援として、先住民・貧困層が主に居住するアチャカチ地域の農業生産性向上や生活環境の改善を目指すプロジェクトを近く実施すべく検討中である旨表明した。
また、ラパス市水害対策、アルティプラーノ小規模灌漑設備及び国立統計局に対する集計機材に対する2KR見返り資金約250万ドルの使用を迅速に承認した旨言及した。
- 双方は、二国間の経済関係を活性化していくことは、両国にとって有益であるとの認識を共有し、二国間貿易・投資の拡大に向け、今後とも官民双方で取り組んでいくことで一致した。
- 日本側は、対ボリビア貿易拡大・投資誘致に向けたボリビア官民による努力を評価するとともに、2003年度より実施中のジェトロの「アンデス新食材産業育成プログラム」や、経済開発省に派遣中のJICAシニアボランティアの協力等による支援が右に寄与することへの期待を表明した。
- ボリビア側は、二国間関係の中でも特に経済関係の緊密化を図り、両国間の貿易と投資を通じた結びつきを拡大することの必要性を表明した。
さらに、日本側は、日本企業による対ボリビア投資拡大のためには、安全かつ信頼の置ける投資環境が必要である旨重ねて強調した。
- ボリビア側は日本側に対し、ボリビア産の対日輸出有望産品の生産性及び競争力を改善・促進することを目的とした経済協力プログラムの重要性を強調した。
- 日本側は、3月25日より9月25日まで開催される愛・地球博におけるアンデス共同館の一員としてのボリビアの参加を歓迎するとともに、右が日本におけるボリビアに関する経済社会、文化、観光各側面での知見及び関心の拡大につながることへの期待を表明した。また、日本側は、8月5日の愛・地球博のボリビア・ナショナルデーに際し、ボリビア政府よりの要人の出席に期待を表明した。
- 双方は、両国国民の相互理解の促進のため、文化交流の果たす重要性につき認識を共有した。この文脈で、日本側は、8月のボリビア・ナショナル・デーに合わせ、ボリビアにおいて国際図書展への参加、日本映画祭、日本写真展、茶道・柔道・剣道・空手紹介事業等の一連の「日本文化月間」を開催することを紹介し、ボリビア側はこれを歓迎した。
- 日本側は、人類の遺産の保護及び保存を支援する意志を伝達した。その意味から、日本・ユネスコ信託基金を通じ、無形文化財であるオルーロ市のカーニバルの保全計画に対する支援を決定した旨言及した。また、ティワナク遺跡の保全修復計画につき、ユネスコ側とも調整を図りつつ検討していく旨表明した。
- ボリビア側は、日本が既に締結している2003年10月の第32回ユネスコ総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」の早期批准に向けて努力することを表明した。
- 双方は、21世紀の国際社会の平和と安全、繁栄を脅かす諸問題の効果的な解決のため、国際社会が協調することの重要性を強調するとともに、両国が国際機関における対話と協力を強化する意図を確認した。
- 双方は、国連の実効性及び信頼性を強化するため、国連システムの包括的な改革を推進する意志を共有した。安保理に関し、両国は、国連ハイレベル委員会報告書における常任・非常任理事国双方の議席を拡大するモデルAを基礎とする改革を支持することを表明した。これに関し、ボリビア側は、日本の安保理常任理事国入りに対し、重ねて支持を表明した。また、本年9月のミレニアム宣言に関する首脳会合に向けて、夏までに安保理改革の具体的な成果を出す必要性で認識が一致した。
日本側は、ボリビアの支持に感謝すると共に、ボリビアが国連の枠組みにおいて行う行動を支援することを約束した。
- 双方は、地域間協力が一層緊密化することの重要性を共有した。この中で、両国は、東アジアと中南米の交流を深める一つの重要な場として、東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)に言及し、昨年1月に開催された第2回外相会合で採択された「マニラ行動計画」の中の3つの指針の達成に向け、今後も両国が協力していくことで一致した。
同時に、日本側は、シーレス外相が2002年に日本で開催されたFEALAC青年研修に参加したことを想起しつつ、今後日本がFEALACにおいて主導的な役割を果たす意図を表明した。このような意味において、双方は、将来の適当な時期に同フォーラムの外相会合を日本で開催することの重要性について一致した。
- 2014年に日・ボリビア外交樹立100周年を迎えることに鑑み、両外相は、両国国民及び両国政府の友好関係を一層緊密化するという意図を確認した。
- ファン・イグナシオ・シーレス・ボリビア外務大臣は、町村孝外務大臣に対し、公式訪問に際しての日本国政府・国民によるもてなしにつき、感謝の意を表すると共に、ボリビアを公式訪問するよう要請した。
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