2005年12月
2005年10月下旬、日本文化に関心の高いスリランカでは、2つの日本文化事業が同日に開催されました。
1つは、「スリランカ紫霞生け花協会」主催第11回生け花展です。同協会は1991年に創設者Ms.Pillaiの「紫霧」という花名をとって創設されました。現在はフラワーアレンジメント協会と合同で月1回の会合をもっており、師範取得者を中心としたデモンストレーション等を通じて技法を学んでいます。展覧会では、アジアで最も植生が豊かといわれるこの国の大きくかつ鮮やかな彩りの花々が伸びやかに生けられておりました。生け花を見慣れた日本人も舌を巻くほどの素晴らしいレベルの高い展覧会でした。開会式の須田駐スリランカ大使スピーチの中に「花を嫌いな人は一人もいない。」とありましたが、花は万国共通の心のオアシスそしてメッセージなのだと再認識しました。なおこの展覧会の活動収益金は慈善活動に寄付するとのことでした。花への愛が人への愛へとつながっているそんな温かさを感じさせてくれる協会です。
もう一つは、「スリランカ柔道協会」主催全国選手権大会です。同協会は、日本の無償資金協力で建設された柔道場を拠点として活躍しています。青々とした畳、白い柔道着、「オッス」というかけ声、そして柔道創設者、嘉納治五郎氏の写真が掲げられた柔道場には、日本の武道精神が漂っています。仏教国のスリランカでは何かしら日本と通じる精神があるのかもしれません。柔道着には日本人の名前が書かれており、日本から譲り受けた柔道着を大切に使ってくれていることがわかります。ただ、立ち技等、技にまだ幅がないので、当国駐在中の日本海外青年協力隊員の指導によってさらに技術に磨きをかければ、同協会の夢であるオリンピックで柔道のメダル選手を輩出することも近い将来実現するのかもしれません。

